カテゴリ:犯罪者系
先日、銀行に行った。比較的列が短くて、私の前には女性が2人。しばらくすると、2箇所のATMが同時にあいて、私の前の二人は一歩前に踏み出した。すると二人がほぼ同時に、
「あ、ちょっとカードカード」 「カード忘れてますよ」 と合唱した。立ち去ろうとしたうちの一人が、ATMからぴーぴー飛び出してきているカードを、回収せずに立ち去ろうとしたのだ。 呼び止められた男性が、しぶしぶ、という感じで戻ってくる。そして「あ、どうもすいません」でも「ありがとうございました」でもなく、ひったくるようにカードを取ると、またそそくさと去ってしまった。 私はその人を、見るとも無しに見ていたのだが、彼はATMから300万か400万を引き下ろしていた。1つの機械でおろしたのかどうかは不明だが、少なくとも、ビニールの汚いショルダーバックの中に手を突っ込んで、それだけの厚みのある札束をトントンと、そろえているのを見た。 色あせたTシャツ、よれよれのパンツ、穴の空いたスニーカー、そしてくたびれたようなしょぼい容貌… そして何より、カードを忘れたのを教えてもらっても、迷惑そうに一瞬、逡巡した様子… あれは他人のカードだったのではないだろうか。どうやって暗証番号を知ったのかは解らないが、彼のカードではないような気がする。私はどうやら、「泥棒 at ATM」の現場を目撃したようだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年07月18日 16時07分33秒
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