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カテゴリ:敵対的買収防衛
インベブがアンハイザーブッシュに買収提案を仕掛けました。これも非友好的買収提案です。約5兆円で現金買収するそうです(株式交換がないのは結構すごい)。 これは単にビール業界の再編という視点だけでなく、ユーロ VS ドル、BRICs VS USA、伝統的企業同士でありながら近代的なインベブ VS 古きよきアメリカの象徴的なアンハイザー(同族経営)、外国人(特に相手はブラジル人)企業の買収に対する米国人の一般感情(外国人を見下している)、新興国市場へのアプローチなど当ブログとしては重要テーマなのでまた突っ込んでいきたいと思います。 前回エントリーをご参考 バドワイザーが買収されるかも? インベブ、アンハイサー・ブッシュに買収提案か? 5月26日
敵対的買収防衛のあり方なるものが経産省にありました。 報告書案として、なぜか修正箇所がそのままアップデートされています。株主共同の価値ということを強調していますね(共同ってどういう意味かな)。 昨日は単に日経新聞の記事を記憶ベースでキラーパスと表現しましたが、今日はこの内容を読んでみました。結構、普段ブログで愚痴っていることが掲載されているので、「Comfortable」です。ただし今日は投資家ではなく、従業員的な観点で見てみました。
要は、社長さん、防衛策をもし発動するんだったら、取締役の善管注意義務や忠実義務ということを小さな胸に手を当ててよーく考えましょう、といっているように感じました。 しかし、 確かに敵対的買収なんて戦後はほとんどなかったので、何らかのガイドラインは必要だと思いますが、自分の会社の社長には(注:当社は導入していない)こう言って欲しいなあ。 「そんなもん、お上に言われんでもわかっとるわ!!」、「俺達は毎日、顧客、従業員、株主のために誠心誠意やっとるんや」、「大きなおせっかいじゃ」(うちの社長は関西弁じゃないけど)と。奮起してよ、社長さん。(もちろん研究会の中には経営者の方もいらっしゃいますが、わかってないから出たということでしょうね) なんだか箸の上げ下げまで言われないとあかんのか、と「べき」、「ならない」の連発で、およそ上場企業の取締役たるもの本来は言われなくともわかって欲しいが、言われればすんなりうなずいて欲しいなあ。経団連辺りが、もっと柔らかく同じようなことを言うのでしょうか?財界人の発言を見ていきたいです(これ最終報告じゃないから、内容変わるのかな)。 ワーストシナリオは財界からいまひとつはっきりしたメッセージが出る前(出ない)に「防衛産業」サイドから、「あーだ」、「こーだ」と話をかえって難しくするような議論が出てきて経営者の頭越しに「空中戦」にならないといいのだが。 なんだかんだ言っても、導入している(予定含む)のは500社程度で、導入していない企業のほうがはるかに多いし、そういった企業の方はこういった事項について十分な理解があるのだと思います(うちもそうだが、特に外国人持ち株比率が高い企業)。 もちろん導入済みの500社さんでも、理解がある方のほうが多いと思います(と一応は信じています)。 「そんなもん、お上に言われんでもわかっとるわ!!」、「俺達は毎日、顧客、従業員、株主のために誠心誠意やっとるんや」、「大きなおせっかいじゃ」とハッタリではなく、本心で言えない経営者なら、それは「防衛産業」のカモですよ。 自分の会社の社長だもん、胸張っていって欲しいなあ(どうだろう?やや心配)。株主に経営を委任されたかもしれないが、同時に従業員代表でもあるし(裸の王様でもダメだけど)。「お家を守る」という封建的な発想もあるかもしれないが、守ってばかりいてもねえ。ちょっと前までは財閥とかケイレツとか行っている場合じゃないとか言ってたのに。 カモられないよう株主 「にも」 誇りを持って経営して(いるはず)いる姿を見せて欲しい。 最悪なのはアクティビストと防衛産業と双方にカモられて、オドオドしているのでしょうか。 そう考えると、経営者自らの言葉で、自社の経営戦略とか株価向上策(自社株会ってありますよね)や経営方針とかを語ってほしいなあ。経営会議とかIRとかでも原稿をそのまま読むのは止めてほしいなあ(自分の言葉でももっとましな内容を望みます。ほとんど気合だけ)。 あっ、「カモ」以外は結構自分ところの会社のことが多いので、気にされずに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/06/13 01:28:04 AM
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