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元・経営コンサルタントの投資日記

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2008/12/22
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カテゴリ:投資一般
 
TS380200.JPG
(これはミッドタウンのイルミネーション、携帯で撮影)

楽天ブログで、「株式投資日記」に投稿していながら、自らの投資について全く語らない、というのも変、というより自分の備忘録として記載。

まず、以下の方針等は、これまで1年間試行錯誤の上に出来上がったものなので、失敗した後に考えて出来上がったものです。また、今後も変更する可能性は十分あります。

投資テーマ

新興諸国、発展途上国に成長してもらって、私の将来の年金を払ってもらう。「BRICSの犬」作戦。

投資対象 以下のすべてを満たす株式が望ましいがポートフォリオ上の例外も若干ある

1.        業績が長期安定的に成長していて、今後も成長が見込めること

2.        競争優位性の強い事業を有する企業であること

3.        低バリュエーション、高ROE(メドとしてPER10~13程度、ROEは10%必須)

4.        経営陣の配当政策を重視。メドは配当性向30%以上、又は配当利回り3%超

5.        新興市場向けプレゼンスの高い企業

6.        企業の国籍は問わない

投資方針

基本的に中長期(最低3から4年以上)保有する。ただし、買収後の見通しが変化した場合や株価が過熱化した場合は売却する場合もある。

 

自らの環境分析

そもそも、私もご多分にもれず、公的年金や社会保障制度の崩壊が予測され自分の老後不安を抱えている典型的なサラリーマンです。かつ、確定給付型の退職金制度のあった都銀を退職しているので、退職金とは縁がない。自分で公的年金の補完と退職年金分の運用をしなければならない。今の給与には将来の退職金の現在価値相当分が年数割りで入っています。つまり税制優遇のない「自分勝手401Kプラン」というのが投資のそもそもの動機です(401Kなんて何年ぶりの言葉だ!)。

 

外部環境

中国脅威論、日本経済の相対的地位低下、日本の政治家・政府の馬鹿さ加減などがあって閉そく感が出てきますが、ここは素直に 「新興諸国の富を自分の(かすかな)富に還元する方法」 を考えた方が得策です。儲けているところからおこぼれに授かるということです。中国を例にとると開放路線以来、幾度か調整局面がありますが、確実に経済成長を遂げていますし、ブラジル・ロシアもこの経済危機にもかかわらず(今のところは)デフォルトする気配がないくらい、財政が安定してきています。

東南アジアの国々も通貨危機を乗り越え、政情不安がある国もあるものの、やはり人間一度贅沢を覚えると、さらに上を追求するものです(これはマニラに行って強く感じた)。

したがって、世界経済は中長期的に成長路線を歩み続ける、という大前提があります。

 

では、中国・ベトナム株式か、と言われると、それは極端で、シーゲル教授、マルキール教授や日本の井出正介さん、山崎元さん、北村慶さん、鈴木一之さんなどの書籍・研究やバフェット、グラハム、フィッシャーなどの実績あるカリスマ投資家の手法を参考にしました。そうすると米国のS&P500のインデックスファンドが一番、というシンプルな答えにもなりますが、ETFやインデックスは 「面白くない」 ので、できるだけ固有銘柄投資としています。

それと、年金の補完を究極的な目標にしていることから、極端なキャピタルゲインよりは確実なインカムゲインを取ることにしており、安定成長、高配当性向株は重要視しています(たとえばゼネラル・エレクトリック)。

また、配当をきちっと出せる、というのは(設備投資があまり要らないという面もあるが)経営者自身が自らの事業の見通しに自信があるケースが平時には多い。配当性向が高いのは株主への利益還元をきちっと考えているという裏返しで、企業が儲かっているかを「論より証拠」で示している。

 

実際の投資対象(片手指百万円程度の投資額です)

図3.gif

現状の成績

過去1年間でマイナス20%程度(概算)。市場平均がざっくり半減なので、健闘していますが、これはJ-RIETの存在が大きい。年初は国内輸出系の銘柄ばかりだったんですが、配当を確実に取る戦略に変えて、輸出銘柄を損切りして、ニューシティレジデンス破たん後のREITに投資したところ、政府系融資制度創設のニュースで一気に値戻しとなり、現在50%ぐらいこの分野はプラスで回っています。

耐久消費財は当面敬遠ですね。と言うよりボラティリティが大きすぎて長期投資に向かない。

これから減配発表もあるでしょうが、現時点での税引き前配当・分配金利回りは全銘柄平均で約6.5%、REITだけだと13%に上ります。

まあ、有事でも経営者は減配を最後の手段とするのですが、それでも09年度の減配は仕方ないなあと心の準備をしていますが、業績回復とともに復配することは確実でしょう。この辺は我慢かな。一応、各企業は業界トップレベルの競争力を持っている事業があるので、業績回復局面はいち早く反応するでしょう。

 

これから1年間が底値付近である、という感覚が大きく、円高でもあるので米国株式をさらに積み増そうかと考えています。日本の常識とは裏腹に米国企業はここ15年ほど、かなり「輸出型」にシフトしていますし、そのブランド力や経営力は抜きんでています。

また、米国企業の品質・技術があたかも 「二流」 であるかのような報道を日本ではうかがえますが、パンパースの方がムーニーより赤ちゃんの肌にいい、とうちの妻は言っていましたし、世界的にはマイルドセブンよりマールボロの方が圧倒的に売れています。単に手先の器用な精密な製品を作るのが苦手なだけではないでしょうか(それでもインテルはどの半導体メーカーよりぬきんでているが)? 得手不得手の問題で、人間の優劣の問題とすり替えてはなりません。マスコミが広告主にゴマをすっているのでしょう。

 

いずれにせよグローバルに活躍する企業にBRICSで稼いでもらって、業績拡大して、しっかり配当してくれれば、OK!

 

外国株式は配当金の課税優遇が受けられないのがネックですが、配当利回りは現在ものすごいものがあります。ゼネラル・エレクトリックは約7.5%もある(日本の銀行に預けるぐらいなら、イメルトさんに「預ける」方が安心?)。

さらに株式市場が日本より効率的で重厚感があるのと長期的なデータ研究も進んでいて、何となく安心感もある。株主を馬鹿にするような経営者は皆無だし、株主の意見も通りやすい。株式投資をするのだから株主重視の姿勢を見せる市場・企業に魅力があるのは当然。あのGEがこのままズルズルと堕落するとは思えない。

launch.jpg

と言いつつ、来年は配当込みで、何とか今年の損失分をイーブンまでに持って生きたいなあ。






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Last updated  2008/12/22 12:52:40 AM
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