|
テーマ:株式投資日記(20510)
カテゴリ:投資一般
米国SP500の過去推移(約50年間)
Yahoo! Finance(US)で見るとこんな感じになります。しかし、実際は・・・。 ヤフーのチャートはなぜか500を超えると間隔が狭まり、起伏が小さくなっています。そこで間隔を同じにすると・・・。
これでも2007年ごろまでのチャートであり、この辺を持って、株式投資は歴史的に右肩上がりだ、と結論付けている投資本も多数あります(当然今回のバブル崩壊の前に出版されていればそうなります)。 しかし、現時点でこれをやるとどうなるでしょうか? オイルショック前の1970年からだと・・・ こんな感じになります。株式投資の複利効果の威力をまざまざと見せ付けるすさまじいチャートになっています。特に1982年ごろから2000年まで約18年間続いた強気相場では年率14.7%平均で成長するというすさまじい伸び率が続きました。したがって、仮に1982年を100とすれば、2000年には1180とおおよそ13倍に膨れ上がります。 実際、S&P500も1982年5月の109.6から2000年の7月に1517ポイント(月足ベース)で13倍超に膨れ上がっています。 2000年のITバブルで頂点を極めてからは、アルファベットの 「M」の字の如く、ジェットコースターのような相場となってしまいました(奇しくも大強気相場の始まった、1982年には、故マイケル・ジャクソン氏の「スリラー」がリリースされています)。 もちろん、今後30年間がこのようなジェットコースター相場になるのかは、わかりませんが、この「M」字の出発点は黒丸の1997年ごろです。したがって、実はこの20年間がまさしくジェットコースターだったわけです。 この20年間何が起こったのでしょうか? やっぱりインターネット革命が大きかったですね。アマゾンドットコムやAOLの株価が信じられないくらい高くつりあがっていきました。
SP500の歴史的なPERの平均値は15倍といわれていますので、おおむね今はこの水準でしょうか? これを見る限り、ブラックマンデーを過ぎたころから、つい最近までPEレシオは平均以上だったことがわかります(表は1970年以降なので、それ以前はもっとPERは低かったし、70年代後半のオイルショックのころは一ケタ台だったころもある)。
PERといい、S&P500といい、まんざらでもない水準になったのではないでしょうか? それとも、金融危機第二波が来て、更なるPERと相場の下落が見られるのでしょうか? 政府筋が盛んに、「危機は去った」 と叫んでいますが、政治があそこまでいうと勘ぐってしまいます。 「もう政府にはお金がありません。頼むから、皆さん元気出してお金を使ってください」 と言っているように聞こえます(日米とも)。 しかし、早く不良債権を取り除いて、住宅価格の下落に歯止めを打ってしまわないと、後々の心配の先送りに過ぎません。こうやって相場を上下動させておけば、米銀のトレーディング部門が稼げるので、その利益で不良債権を消そうという魂胆なのかな? ガイトナー君の力の見せ所です。最近冬の威勢のよさが影を潜めてしまいました。
PPIF、「レガシーローンプログラム」(不良貸付資産の買取)の実施は発表されていません、「レガシーセキュリティープログラム」(値動きのない証券化商品)のみ小規模で実施が行われます。
SP500チャートの分析はまた続けたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/07/21 02:11:56 AM
コメント(0) | コメントを書く
[投資一般] カテゴリの最新記事
|