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テーマ:株式投資日記(20509)
カテゴリ:投資一般
7月の米国株は急激に上昇して、やや高所恐怖症になりつつあります。
私の米国株PP(HSBCはADR)は、情報量などを考えると、どうしてもブルーチップ中心にならざるを得ません。 ご覧のとおり、「今月に限っていえば」 Ford(自動車)のパフォーマンスが最もよく、7月31日にはついに8ドルにまでもどしました。米国版エコカー減税が想定以上に好調であるとの同社からのコメントを受けてのことです。既に在庫調整が完了している同社は7月から10%以上の増産および新車販売を示唆していましたので、「現時点では」 快調に黒字復帰ロードを邁進していそうです。 Dow Chemical(石油化学)は、ゴールドマンサックスが、7月20日に Goldman Sachs reinstated its "Conviction Buy" rating on Dow Chemical Co (DOW.N) and its 12-month price target of $23 on the stock. (ロイター:概訳すると・・・ゴールドマンサックスはダウケミカルを「買い推奨を確信する」と再評価し、今後12ヶ月のターゲット株価を23ドルとする)と報じた辺りから、イケイケドンドンになってしまいました(GSの力は恐ろしい)。7/17の終値が16.99ドルだったので、わずか10営業日で25%近い上昇を演じています。しかし、既に株価は21ドルを突破してしまいましたので、今後の上げ幅は限定的だろうなあ。 一方、期待の大きかったAbbott(医薬品)は医療品制度改革からか、マイナスに沈んでしまいました。タバコ銘柄2社も終わってみれば、やはり、アンダーパフォーマンスでした(それでもフィリップモリス辺りが1月で7%近い上昇を演じるのは、珍しいのではないか?)。
新聞では、米銀が公的資金の返済により、ボーナス復活が派手に取り上げられており、そのモラルハザードをオバマ大統領自身が代弁していますが、我々投資家の立場からすれば、「増資に応じてやったから公的資金の返済でき、その結果、ボーナスがもらえるんだから、それ【マーケットの期待】を忘れるなよ」(配当ぐらい復活しろ) とモノがいいたくなりますが、このようなグチはウォール・ストリートには遠く及ばないでしょう、悔しい! 今月のモルガン・スタンレーはほぼ横ばいに終わりました。
さて、S&P500インデックスの1000ポイントが間近となっています。後一歩のところで跳ね返されている状況です。 SP500の7月の推移ですが、7/30日に最高値996.68まで行きましたが、終値では値をもどしています。1000の心理線はポイントかなあ。
8月になって、また、米新車販売台数、ISM指数そして、金曜日の雇用統計が左右しそうですね。失業者増加数は31万人前後と予想されています。クルマの統計がいいのはもうフォード株で織り込み済みと見るのが自然でしょう(年換算1000万台を超える見通し)。
思い起こせば、7月は6月の雇用統計が芳しくなく、さらに、ノンバンク大手のCIT(日本の旧第一勧業銀行が一時親会社だったこともある金融会社)の経営危機問題等、景気回復論が腰折れしかかったのに、コストカットで予想以上の利益増だった決算を喜ぶ市場という矛盾した流れとなっていました(リストラになった人が予想以上に増えたといって一瞬悲観になっていたが、その後、たくさんリストラしたので予想以上の利益だった、という企業決算を喜ぶという矛盾が生じていた)。 「暴落は月曜日」のジンクスは8月3日はどうだろうか?ここ数週間は月曜でも上げていましたね。 クルマ・パソコン、住宅、雇用の行方はまだまだ予断を許さないでしょう。しばらくはジェットコースターのようなシーソー相場を想定しています。SP500は1000を突破する場面もありそうですが、追加投資はどうかなあ?
日本株はホンダや日産が結構堅い決算だったり、コマツも黒字にとどめたり、強い企業は欧米よりも立ち直りが早そうですね(ただし、Valuationの関係上、見送らざるを得ない)。私の日本株PPはもっとディフェンシブなので、TOPIXをアンダーパフォームしています。
日米を通算すると、結局市場平均並みだった、ということで、市場と同じだったということは、個人的には勝ちに等しいかなあ(配当利回りは絶対勝っているはず)。一喜一憂が続きます。
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Last updated
2009/08/02 11:04:14 PM
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