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テーマ:株式投資日記(20510)
カテゴリ:投資成績
総括(先月末比較です) 日頃ディフェンシブな銘柄が今月は躍進。円高を跳ね返して全体ポートフォリオ(PP)のプラスに寄与してくれました。全体で増加することが出来ました。ありがたいことです。 米国株は主力PPが調整気味。
月間MVP 銘柄 朝日インテック(JASDAQ:7747) +58.7% 10/6期決算予想を強気で臨む。結構固めな当社が強気に出ていることを好感したのでしょう。 当社はPCI手術に使用するガイドワイヤーのシェア国内40%、米国30%のニッチ企業。業績ドライバーは海外売上高。海外はアボットラボラトリーズ社(ABT)が販売代理を行う。 ABTはPCI手術の主役、薬剤ステント「ザイエンス」が大ヒット中。実質世界シェアトップ。ABTは医師に「ザイエンス」の使用時に当社のガイドワイヤーの併用を強く推薦している。 当社ガイドワイヤーは「ゴッドハンド」と呼ばれる名医の評価も高いらしい。 「これまでの」投資戦術は、ABTの決算発表で「ザイエンス」の売れ行きを確認し、当社株を買えば、当社四半期決算では増収増益が確認でき、業績に応じで株価が上がる、というパターンでした。 (ABTの決算は米国大企業の中でも早い。注:今後この投資戦術が通用するとは限りません) ABTにも投資しており、米国株投資と相乗効果を発揮できた良い事例。
次点 第一三共 +15.4% 新型インフルエンザ効果か? インド・ランバクシーの上半期決算が黒字化し、当面当社本体の決算の足を引っ張る見通しは避けられたと思われます。期待の新薬「エフィエント」の米国販売も開始され、株価は底値を打ったと思われます。 ただし、株価2000円前後は少し高い。残念なことは、英国アストラゼネカ社が「エフィエント」のライバル薬のフェーズ3に成功し、今後競争激化が予想されています。 「エフィエント」は年間8000億円の売上を誇る、スーパーブロックバスター「プラビックス」よりよい検査結果を出しており、年商3000億円程度イケる(共同開発社、イーライ・リリーとの合計)といわれていますがはたして? 「エフィエント」が期待外れの場合、ランバクシーの業績がすべてを握る非常事態になってしまいそう。なお「プラビックス」を上回る年間売上高を誇る医薬品はあの 「リピトール」 だけです。それだけに期待が大きい。
PPの異動 全体的に、値上がった銘柄を利食いして、もっと投資方針に見合った銘柄にスイッチした月でした。結構動かしてしまいましたが、投資戦略に徐々に合致するPPになりつつあります。 売却 モルガンスタンレー。 買い平均13.5ドル、売り平均29.7ドル。投資開始は三菱が出資する直前。当社が破たん危機を噂されていた時期に超逆張りで臨む。その後少しずつ買い増し。 売り理由は、当社の戦略面と含み損懸念。マックCEOはゴールドマン(GS)とは一線を画して、伝統的なビジネス(M&Aアドバイザリーや引受業務)にブローカレッジを強化(スミスバーニーの買収)して、安定した収益構造の会社にする戦略を打ち出していました。 しかし、ご存じのとおり、トレーディング業務で完全復活したGS他を見るにつれ、トレーディング業務の人員の採用を強化しだしました。 また、従来から言われていた商業不動産ローンへの含み損懸念が払しょくできない点が気になりました。 当社は直近2四半期では、クレジット・スプレッド等の損失で赤字となってしまい、含み損の引き当てが出来ていないと思われます。この先相場全体にやや調整局面を予想していること、十分な利益を確保できていること、もっと安定感のあるPPがほしかったことなどを理由に売却。
MSCIコクサイ 積立投信の一部売却。やっと黒字化したところで売却。米国株投資が結構分散が進んできて、当ファンドの役割が少し後退した。日本株買収資金に充てる。
購入 第一三共。上記理由により買い増し。やや心配点が残る。
プラネット(JASDAQ2391) 当社はライオン、ユニチャーム、資生堂、P&Gなどの日用雑貨メーカーと卸をデータで結ぶEDIを提供している。当社EDIは日用品・医薬品・化粧品の業界ではデファクトスタンダードとなっています。 これらのデータ交換量が増えれば当社の売上高が増加するビジネスモデル。売上高は25億円と中小企業ですが、このシステムは業界の人は水道・電気の様なフィーリングで使用しており、業界の重要なインフラ。したがって安定性が抜群にある。 今後、卸と小売の間のデータベースも双方向にするEDI(現在は小売から卸への注文だけの一方通行のデータ伝送だけらしい。他社製)の導入をにらんでいます。薬事法改正に伴い、ドラッグストアにおける大衆薬の説明文書等のデータ交換を始めています。 営業利益5億円(利益率20%!!)、ROE15~16%あり。今後も1桁代程度の着実な増収は見込める。配当利回りは3.1%だった。そして無借金。6期連続増配中。株主はライオン、資生堂、ユニチャームなど大企業が出資するためガバナンスも安心できそう。
フォードモーター 買い増し。復活ロードを見極めながら時間分散投資。多くの投資家が当社に強気になりつつあります。あまりに株価が上がると増資される可能性もある。長期的に見れば自動車販売は回復するはず。
フィリップモリス・インターナショナル 買い増し。抜群の安定感、信頼感、「マールボロ」のブランド力。消費者独占型。タバコ産業は政治介入が難点だが、広告宣伝費を払わなくて済むなどのメリットもある。したがって一度広がったブランド力はなかなか衰えない。やはりF1グランプリ開催国でのシェアがい。とにかく配当成長に信頼が置ける。PPの中心的存在。
プロクターアンドギャンブル 新規参戦。マクドナルド新CEOは1:組織のフラット化、シンプル化、2:アジア市場重視、3:低価格帯でも利益を出す、と方針を打ち出していました。そしてこのコメントに注目!「株主が我々に要求していることは規模ではなく成長性である」。 ウォーレン・バフェットが喜びそうな言葉です。 早速、医薬品事業を売却し、洗剤「Tide」の廉価版を発売するなど、「スモールサクセス」を積み上げています。CEOとしては幸先よいスタートですね。
Simcere Pharmaceuticals 新規参戦。中国のジェネリック薬メーカー。NYSEにADRを上場。中国の医療制度改革の目玉、「基本医薬品目録」に当社製品が数品目収録される。これで一定の収益が保障されたようなもの。しかし、2四半期連続ウォール街の予想を外すなど不安なスタートとなる。巨大市場に期待。なぜかレノボが31%出資している。
9月展望 9月こそ調整局面の到来か?(毎月同じ見通しだなあ) 確か、米FRBの国債買い取りペースが鈍化してくるのでは? 今現在NYダウは△161ドルと1.6%下げています。S&P500も1002と1000の大台割れ寸前です。 FRBの国債買い取りプログラムも10月末メドに閉め始めてくるはずです。金利高懸念など。 しかし、景気の底打ちが見えつつある今、フォードモーターへの買い増しペースをアップさせるつもりです。 あとはP&Gやアフラックにも購入機会をうかがう展開を想定しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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