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元・経営コンサルタントの投資日記

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2009/09/14
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カテゴリ:投資一般
S&P500、NYダウは9月に入りまったりした感じがします。利益確定売りが出ると思いましたが、経済指標がよいこととドル安のためか、買いが継続しています。現状3%のプラスできているようです(8月31日に少し下げたが)。一方日経平均は弱含み。

 

ダウと日経平均9月.gif

 

正直、9~10月中旬にかけてダウ平均が9000ドル割れぐらいまで調整してくるという期待(?)があったので、現状はやや拍子抜けで相場を見ているところです。売り込まれるネタ(残された不良債権問題)はまだありますので。

 

しかし、この間、調整した株価の間を縫って、フォードモーターの買い増しとアフラックへの新規参戦をしました。

フォードは2012~13年に向けて株価が20~30ドル付近までカムバックするという基本シナリオを下に時間分散で買い集めている最中(過去10年間の最高益から△20%程度の純利益を株数で割って13倍程度にするとこの辺のはず)。

フォード予想.gif

クランカーズプログラムが終わって、需要反動が出るとマスコミは脅かしていますが、米国の自動車市場は買い替えだけでも年間1200万台の需要があるのに対し、09年は全部で1000万台前後の見通しですし、人口も増加中ですので、そのうち年間1200~1400万台程度の販売レベルに戻るはずです。

市場はピーターリンチが自動車株を買い集めた1982年当時と状況が似ています。しかし、当時との違いは、1:日本車・韓国車のプレゼンスがさらに大きくなっていること(小型車・エコカー指向がさらに強くなっている)、2:米国人の財布の紐も固くなってしまったこと(家計のバランスシート調整)、3:ガソリン価格が予想できないこと(ピックアップトラックに影響する)、4:買い替えサイクルも長期化していることなどがあり、従来の回復局面とは違うと、「専門家」 の方はのたまっております。(2番底懸念も気になる)

もう一点私が気になるのは、EU経済の回復力です。フォードはEUでもシェア3位を持っている重要市場です。

現在、中小型車フォーカス、フュージョンといった車種が好調ですが、利益率がイマイチで業績ドライバーにはインパクトが小さいようです。したがって、トーラス2010のヒットが期待されます。ちなみにフォードはピックアップトラック市場では他社を圧倒するシェアがあるし、トラックの方が利益率がよい(細かい品質をそれほど気にしない)。

金融市場はやや緩和されており、先日金融子会社フォードモータークレジットは社債約1500億円相当を発行し、ムーディーズからも格上げのありがたいお墨付きを得ました(それでもCaa1と「投機的水準」)。

しかし、それでもリスクテイクする価値はあると感じております。過去10年にない 「競争できる体制」 がフォードに仕上がっていると見ているからです。

けど結局は、フォードに投資するというよりむしろ米経済に投資するようなものですが・・・(米国経済の復活がないとトヨタもホンダも復活しないと思うのですが、それでも日本人ははアメリカ経済は間違いだ、という記事が好きですね。私にはその一貫性のない主張が不思議です)。

 

招き猫ダック.jpg

 

一方、アフラック(AFL:アメリカンファミリー生命)はフォードと180度違う事業環境で生きる企業です。

同社は本社が米国ジョージア州にあり、NYSE上場のれっきとした米国企業ながら、収入の3/4は日本という日本偏重の収益構造が特徴です。収益構造だけを見ると米国企業というより米国に進出する日本企業といった感じです。

AFL収益構造.gif

業績はご存知、がん保険や医療保険の販売が日本で好調で、着実な成長を続けています。また、配当も20年以上連続増配中とまさしく私の投資方針に合致します。日本で稼いだ円は基本的に日本で資産運用する政策を採用しており、最大の資産運用は日本国債という堅実?振りです。

AFL過年度業績.gif

 

今後の成長戦略は日米とも、政府の保健保障は小さくならざるを得ないため(注:米国も無保険者をなくすといっているだけで中間層の保健が手厚くなるわけではない)、がん保険のようなニッチ商品や医療保険など自分自身で万一に備える傾向が強くなるといわれています。こういったニーズに売り込むようです。

販売戦略は日米で特徴があります。日本では銀行窓口での保険販売解禁がスタートし、AFLではこのチャネルに気合を入れているようです。郵便局ともがん保険の販売提携を結びました。

一方、米国ではこの大失業時代を逆手にとって、販売特約員を大量採用し、直接販売員による営業強化を行う模様です。正反対の営業戦略といえます。

なぜ日本市場が米国市場を凌駕するのか、といえば、保険料の口座自動引き落としの制度や日本人の国民性ではないかといわれています。米国人は保険の継続率が50%強程度ですが、日本人は90%を超えるようです。なんとなく納得感があります。

 

AFLJAPANと日本の生保.gif

(2004年のアフラックJapanの経常収益と日本生命保険協会の会員企業の経常収益を1とした場合の経常収益額の成長性を指数で表す。AFLは成熟感のある日本の生保マーケットでも着実に成長している)

肝心のこの時期の資産運用ですが、AFLでは円収入は円建て、ドル収入はドル建て運用を基本としているようです。円建ては日本国債、金融機関の劣後債や優先株又は海外企業のサムライ債が中心です。米ドル建ては各種米国企業の社債です。

残念ながら今は保有有価証券の減損で価値毀損を起こしていますが、致命的な損害は避けている模様です。格付けがBBB以上のもので満期保有債権は会計基準緩和のため、減損していない模様です。投機的水準の格付けのものは減損しています。最大の投機的水準の有価証券は「フォードモータークレジット」でした(苦笑)。

投資先内容も邦訳アニュアルレポートで開示されていますので、わかりやすくなっています。要するに業績ドライバーや事業内容がわかりやすい点とガバナンスが米国企業で安心感がある点、そして円高為替対策になる点なども投資評価として加点しています。

ただし、日本人の保険契約数の増加も景気に影響がある(即ち、日本の景気は中国向けにしろ何にしろ耐久消費財を中心とした米国向け輸出に依存している)とすれば、実はフォードもアフラックも同じ業績ドライバーなんでしょうかね?

(注:個人的見解ですので投資判断は自己責任でお願いします)






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Last updated  2009/09/14 12:52:36 AM
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