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元・経営コンサルタントの投資日記

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2009/11/01
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カテゴリ:投資成績
 

図1.gif

概況

あ~あ。今月は残念。これだけ乱高下すれば景気循環銘柄の比率の大きい米国株PFはかなり揺さぶられました。ダウケミカルなんて、決算も順調だったのに1晩で7%も下落しましたねえ。同銘柄が米国PFの1/4以上を占めているので痛いなあ。

それと、政治にもやられました。タバコ系は海外では大幅増税のため、数量減が大きく、まさかフィリップモリスまで株価がきつい下落に会うとは想定外でした。中位PFのアボットP&G、あるいはアルトリアグループの株価はさすがにディフェンシブ性を発揮して、PF全体はこの程度の下落で済みました。

また、日本の民主党も国内タバコ大幅増税とか息巻いているから、JT株が大幅下落。

J-REITは今が業績のボトムだろう、と考えていますのでこの時期、パッとしないのは仕方ない。あくまで分配金狙い。

 

月間MVP(おおむね1ヶ月で+15%以上の銘柄を想定)

なし。

 

A級戦犯(逆に1ヶ月で-15%以上の下落銘柄)

フレディマック -31.7%

日本たばこ産業 -16.7%

 

フレディマックは有力アナリストが Worthless と評価して急落。

JTは皆さんご存知のとおり。95兆円予算の片棒を担がされるようです。財務大臣が 「親会社」 ですから。

しかし、厚生労働大臣殿が何様のつもりで増税に言及するのか理解に苦しむ。「健康に悪い」からタバコに税を課すのであれば、増税後は「健康に一役買っているタバコ」といい改めてもらいたい。

タバコはすっている貴方の健康にはよくないですが、吸っていない人の健康には実は役立っているんです」 と。(ガソリン税で道路作ってもそういったこと書いてますね。タバコ増税を一般財源でなく、ヒモツケ税にしたいのだろ、長妻さん)

公共の場でタバコをすわない場合、サイドスモーカー問題は極小化されるはず。

ただし、増税はJTの便乗値上げ理由に直結するので、増益要因になる、ここがミソです。ビールとはこの辺に違いがある。

 

銘柄異動

売り→ なし

買い

フォードモーター 買い増し、フレディマック 買い増し、アフラック 買い増し

フォードは目標株数に達成。基本的に3~5年程度寝かせることになる。

アフラックについて。押し目買いの時期が早すぎた(要反省)。

 

11月について

10月下旬に米ダウが大きく下げた。11月の雇用統計やIMS指数を見なければなんとも言えない状況であるが、極端な下落相場は理論的にはないでしょう。

 

ジム・クレイマー 「株式投資大作戦」(日本経済新聞出版社 出井正介訳)のP358に記載のあるとおりだと考えています。

 

フォードの決算が2日にあります。フレディマックが中旬。

これまでの決算はおおむね順調に推移していますので、過度な悲観になっていません。JTなんて押し目買いのチャンスと考えています。

ただし、フォードは労組がここに来て、かたくなな態度をとっているのが気になる。

 

主力銘柄の業績はいたって堅調に来ていますので、来月はまたプラスで終われると感じています。ダウ平均は今年、10,000~10,500でフィニッシュと思っています。

 

日経平均はこれだけデフレといわれると、なかなか買い材料に乏しい。業績が順調に推移しても、売られているようなモノ(例JT)があれば、落ち葉拾いにはもってこいかもしれない。

 

自動車関連はそろそろ本気で買いに行く予定。アメリカの自動車販売台数は2009年の見込みは1000万台程度かもしれないが、4から5年程度で1500万台レベルに改善することは多分確実。

中国の自動車販売台数が今年劇的に増加しても、今後数年間同じレベルの成長を見込めるのかは不透明。一方アメリカは確実に改善 「しなければならない」 地域。5~6年でマーケット規模が1.5倍になることが確実な地域で、ある程度採算や消費者傾向が読めるのはアメリカであり、米国自動車市場は(いろいろ偉い人の雑音があるのは承知していますが) 「成長市場」 と考えています。

もちろん電気自動車とか環境、ガソリン価格とか逆風もありますが、日本のホンダ辺りはその低コスト生産体制や北米依存割合などから考えて、是非PFに強気で加えたい銘柄だと思います。

デンソーも 「車の半導体化」 という流れには逆らえない銘柄ではないかと考えています。

 

バークシャー・ハサウェイがまたまたムーディーズの持ち株の一部を売却したようです。3,7,9月と連続です。持分比率は20→17→14%となっています。依然筆頭株主のようです。ムーディーズはこの金融不況の中、業績が下落すると見られていた(格付けすべき債券が少なくなる)こと、レーティング疑惑(きちんと審査していない)こと、金融危機のA級戦犯扱い(サブプライム関連証券のAAA問題)されていたこと、など逆風もありましたが、この四半期決算では、収入が前年同期比を数パーセントアップしています。業績は好調です。株価は一時の急落から盛り返しましたが、実績PERに対して14倍程度で取引されています(従来は25倍以上だった)。これを買いと見るかどうか。

格付け会社を増やそうという動きもありますが、個人的にはやぶ蛇だと思います(増やすと格付け受注競争が激化して、余計に格付けの信頼性が落ちる)。しかし、今のムーディーズは「ぼろ儲け」(営業利益率が、な・な・なんと40%!!! さすがバフェット、独占的事業を好む)。

 

日本の失業率も2ヶ月連続下落しています。株価の出遅れを悲観しないで、じっくり見定めて、よい買い物をしていきましょう。






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Last updated  2009/11/02 12:09:35 AM
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