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テーマ:株式投資日記(20509)
カテゴリ:投資一般
2日、フォードの3Q決算がありました。 4日、10月の米国自動車販売台数の結果がわかりました。
4日、バ-クシャー・ハサウェイが鉄道会社の買収を2.4兆円で合意に達しました。
バフェットの方がはるか将来を見据えているのでしょうね。 私の自動車産業買い はしょせん 「シケモク」 か?
フォードの決算は約900億円の黒字転換。地域別では北米を含む全地域での黒字を達成しました。 なお、金融事業の黒字は約600億円(営業利益ベース)があり、良いスプレッド環境が後押しした感があります。
ホンダと比較してみましょう。
開示基準の相違により、パラレルでの比較は難しいものの、アジアで強いホンダと欧州で強いフォードという格好になります。 フォードは欧米で 大いに補助金をテコに業績が改善した、とも言えそうです(が、2地域のシェアもアップしている!)
これからを考えると、(シェアが同じで推移するとすれば、販売台数の増加が業績に与えるインパクトは)北米は互角、欧州の補助金も今年まで、ということになると、アジアに強いホンダが有利とも言えます。
しかし、 一応、フォードもインドに450億円を投じて新工場を建設し、インド向けに フィーゴ という新車を2010年に投入すると発表。 中国にも、3ライン増設を発表し、2012年にフィエスタを投入すると言っています。 (赤字のボルボの売却話が本格化している面もポジティブ、売却撤回とか言わないでしょうね) これらアジア政策はマツダにも波及するはずです。
10月の米国の自動車販売台数は と1000万台基準を回復しています。これは補助金支援期間を除き、2009年で最高水準だということです。 補助金がなくなるとしぼむ と言っていた人たちは、また新たな 「雑音」 を発しています(失業率だのいつものパターン)。
ネガティブな側面 労組問題 フォードの米国の労働組合は、労働条件をGM、クライスラー並みにするという経営陣の提案を拒否しました。 労働者側にしてみれば、「何で潰れた会社の待遇と同じに甘んじなければいけないのだ」 というロジックだそうです(その気持ちはわかる)。
経営者側にしてみれば、「GM、クライスラーは大幅債務カットを得ているので、コスト競争力が抜群に改善され、今後競争の足枷になるかもしれない」 とのことです。 さらに、約2.3兆円の負債の返済という重たい課題があります。 したがって、さらに3300億円レベルの増資を発表しました(転換社債約2300億円を含む)。これ以外にまだ増資するのかなあ?転換社債込だから、もうラストと信じたい。
事実、ゴールドマンサックスが買い推奨しても株価はパッとしません。したがって、好調な決算がもみ消しにあった気分であ~あ。
現実的に、この環境下でしっかり黒字化を 「達成してしまった」 ために、新たな頭痛のタネを抱えてしまいました。 フォードのシェアアップは素直に クライスラー叩き と言えると思います。自分より弱いものを叩くのは世の常です。決して大きいものに挑んではいけません。 今後、そのクライスラーやGMの捨て身の巻き返し、は日本メーカーにとっても脅威かもしれません。この捨て身の反撃こそが法的整理後の企業のメリットかもしれません。 (政府も再生させないと、次の大統領選挙までに、様々な公的資金の投入は決して無駄ではなかったことを立証しなければならない)
業界の改善兆しは少しずつ出てきていますが、なんだかんだと言っても、自動車投資はなかなか、うまくいかないものです。じっと我慢で行きます。
10月の自動車販売台数 現実的には営業日数が2009年は1日多かった。営業日数換算すれば、前年同月比減少といえる。 2008年は1営業日あたり31,043台に対し、今年が29,933台である。 しかし、前年並みに戻ったとも言える。先は長い。 その中でも増加していたのはGM、日産、ヒュンダイ、キア、ベンツ、フォルクスワーゲン、ボルボである。 1月から10月までの累積販売台数の対前年比でヒュンダイ、キアは販売台数が著しく増加している。 トヨタ、ホンダ、日産の日本勢は全体の落ち込み(△25.4%)程度の落ち込み。 1月から10月までの累積シェアの前年対比では、GM、クライスラーが大きく減少(それぞれ22.1%→19.7%、11%→9%)。ただし、GMは10月に改善している。 日本勢のシェアはホンダが少し伸ばしているがおおむね横ばい。 シェアも小さいながらヒュンダイ、キアの伸びが大きい。 韓国勢の圧勝、日本勢3社は市場平均並み、ドイツ車はBMW以外は根強い人気、米国勢はフォードが一人気を吐く格好。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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