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カテゴリ:投資一般
日本株式市場が盛り上がりに欠けています。私のPFも 「事業仕分け」 でやられているのがあります(医薬品)。
しかし、IRも大きな差があるように思いました。 多分ずっと今までも同じだったのでしょうが、改めて決算発表方法など見ると、プロダクトアウト型(日本)とマーケットイン型(米国)と感じました。
今日、日本は三菱を除き、主要銀行の決算発表がありました。金曜日の取引終了後でした。
米国の場合 1:はやい! JPモルガン、シティ、バンクオブアメリカの主要米銀はもう約1ヶ月前に発表を終えています。
2:うまい! いずれも朝7時~8時に発表、その日の相場の材料になりますし、市場が活気付きます(ハイテク系は引け後がメイン)。
3:易い! 発表はテレカンがメイン。皆仕事場で作業が出来て効率的です。記者会見などいたしません。 早い、うまい、易い(安い)は吉野家の牛丼のキャッチフレーズでしたが、これは顧客ニーズに合わせた同社の戦略の柱でした。競合先はマクドナルドと言ってましたね。 あちらの決算発表も投資家目線といえそうです。
それ以外にも、早い は注目です。米銀に限らず、大半の企業は決算発表が早いのです。もちろん未監査ですので、SEC届出と多少のGapは出るケースもありますが、投資家は速く知りたいのです。 巨大米企業だと、決算説明の単位はBillion (10億ドル;900億円)単位で動きを説明していますが、私も含めて企業の戦略と業績の連関や業界動向が知れればいいのです。 もっと重要なことがあります。早く決算発表するためにはどうすればいいか? これは経営管理がきちっとできてないと出来ない芸当ではないでしょうか? レポートラインが整備されている。 私のこれまでの経験でも、決算の早い企業はおおむね優良な企業が多かった。
うまい も。日本の場合は月末31日に一斉にドバッと出す企業が多く、「赤信号みんなでわたれば・・・」 的なイメージなのか、市場が一つ一つを噛み砕くまもなく、あっという間に山が過ぎてしまいます。これでは市場が活気付きません。楽しみは少しずつ(下落局面は恐ろしいですが)。
もちろん日本の株式市場は時間が短い、昼休みがあるなど、メリハリがあっていいとおもうのですが、決算発表一つとっても、誰に何を知らせている目的の場なのか、という原則に立って行う、等すれば市場の活気も違ったものになるかもしれません。
せめて国を代表する企業の決算は締め日から1ヶ月程度で発表して欲しい。
いずれにせよ、日本株式市場は 「持たざるリスク」 とか何とか言って、注目が集まるときが必ず来ると思っています。企業業績は、もう大体わかっていますが、「思ったほど悪くなかったし、個別に探せば買い時」という状況になってきました。ただし、いつ反転するのかはもう少し待つのかなあ。 デフレ、ボーナスカット、円高、鳩山チグハグ政権、JALの年金カットも! くら~。それでも株価は上がる。 米国だって、不良債権、失業率、巨大インサイダー取引、貿易赤字拡大とかマイナス面は一杯あるけど、コロンビア大学MBA生が未来に楽観的と7割が答えたそうな(バフェットとゲイツの話を聞いたらそう思うのかなあ)。 国民性の違いといえばそれまでだが・・・。大きな差だ。
追記;大事なことを付け加えますと (意外と早くに達成した)失業率10%超えにもかかわらず、一気に大型買収に踏み切ったバフェットのような投資家の存在の有無は、日米の決定的な違いでしょうか?
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