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カテゴリ:投資一般
配当金再投資制度(Divided Re-Investment Program;DRIP)とは、企業の配当金をそのまま同じ企業の株に投資するものです。
端株でも買いつけてくれます。配当から税金控除された金額で買い付けます。 日本ではこのような制度はなく、米国で盛んです(ETFや投資信託で再投資できるが個別銘柄はないはず)。 私は米国のオンライン証券である、Firstrade証券に口座を開設して、株を買いました。
なぜDRIPなのか? ジェレミー・シーゲル教授の「株式投資の未来」(日経BP)に記載されています。その威力が。 この本は私の株式投資のバイブルのような本でして、私の投資方針の半分近くはこの本をヒントにしています。 「配当は大いにものをいう」と記載されています。再投資で買い付ける株は手数料が無料であること、投資先企業が増配を繰り返すと、再投資資金となる配当にも複利効果が働くことなどが挙げられます。 とくに2008~9年にかけた時期ですら、増配を行っているような企業へ投資すると、株価下落局面においては買い付け株数が増加するため、ディフェンシブ銘柄でも株価上昇期には大きなリターンが見込めます。 一種のドルコスト平均的な考え方ですね。極めて低コストですが。
DRIPに向いている銘柄(私見) 相対的な配当利回りが高い企業 頻繁に増配を実施し、減配の心配がない企業 でしょう。 株価下落局面では、配当利回りの大きさが株価下落のクッションになります(あまり大きく株価を下げない)。ただし、不況で減配、となると話は別ですので、減配の心配がない(小さい)企業であることが重要です。
米国S&P500銘柄の約1割に当たる50~55社程度が、過去20年以上連続増配を行っていると言われています。
の両ダウ銘柄がその筆頭です。日本で有名なアフラックやウオルマートも20年以上の増配実績があります。第一生命も努力するのかな?(ちなみに第一生命の時価総額は1.6兆円、アフラックは時価総額2.5兆円)
したがって、製品(あるいは商品・サービスの)単価が小さく、顧客が多数分散されており、市場シェアが高い企業で、利益率の高い企業、固定費が小さい企業で大きな設備投資の必要のない企業(設備投資は「資本を食う豚」、もちろん配当には熱心な企業、したがって業績のボラティリティの小さい企業、がDRIPに向いている企業と私は考えます。
日本でも花王・武田薬品工業やエーザイなどの企業が10年前後連続増配を実施していますが、武田やエーザイは主力製品の特許切れもあり、(減配の心配はそれほど大きくなさそうですが)増配記録は途絶えそうです。 P&GやJNJのすごさがわかると思います。
私は何に投資したのか? フィリップモリスインターナショナル(PM)です。
買値50.75ドル、過去12ヵ月EPSベースのPERは15.7倍、経営者の2010年の見込みEPSベースのPERは13.3~13.5倍です。今の相場や過去のPER水準と比較しても、高くもなく安くもない水準ですね。おおむね今のS&P500の予想PER(NTM)の水準とイーブンだと思います。 既に楽天で保有している株数と合わせると、平均取得株価は43.1ドルになります。配当利回りは平均取得株価ベースで5.38%です(今年増配すると6%近くになるはず)。
なぜPMなのか 「バイブル」、をお読みになられるとわかります。また、私が個人的に最も信頼できる企業の一つでもあります。 もちろん過去のPMとこれからのPMでは、事業ドメインやリスクや規制など全く展望が違いますが、切り札マールボロは永遠に不滅だと思っています。この数週間、ギリシャ問題で南欧から東欧にかけた地域の売り上げが芳しくないことと、ドル高ユーロ安で株価を下げていましたので、ゲットに向かいました。 この株は、たぶん 「塩漬け」 になると思います(バイ&ホールドの予定)
Firstrade証券についてはまた機会を設けて書きたいと思います。
応援よろしくお願いします。
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