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カテゴリ:投資一般
上:名目GDPt日経平均の推移 中:日経平均とドル円レートの推移 下:日本の名目GDPドルベース換算
金融不況のあった2000年~2002年は例外として、日経平均は為替に連動するような動きとなっている。しかし、グラフでは示せなかったが、PER等のバリュエーションが低くなっていたことも事実。 円ベースの名目GDP(上の棒グラフ)は1994年ごろから足踏み状態。ドルベースで見ても、実は今年やっと1994年の最大値を更新する見込みである。
上:日米インフレ率推移【2000年を100とする】 下:日米名目GDPの推移【ドルベース】
これを見れば、適度なインフレは実は味方であることが一目瞭然ではないか?(インフレがあれば実は円高になりにくくなる) 1980年から2010年のアメリカの年平均インフレ率は3.2%だった。日本は0.8%だったが、1998年以降なら-0.4%に沈んでいる。 1980年、アメリカの名目GDPは2.8兆ドル、同日本は1兆ドルでその差は2.6倍だった。 1994年、米国は7.4兆ドル、日本は5.3兆ドルもあり、日本脅威論が巻き起こっていたはずだ。 しかし、それからどういうことか、2010年の見込みでは、アメリカは14.8兆ドル、日本は5.3兆ドルでその差が2.8倍に逆戻りしてしまった。
しかしながら、1980年から2010年までのCAGR(年平均成長率)は日本が5.5%、アメリカが5.7%の名目GDP成長率となっている。
ただし、日本は1995年まではCAGR11.7%の「高度成長」を成し遂げ、1995年以降は0%に終わっている。 アメリカは同6.7%と4.7%と安定的に成長している。
2010年以降、日本の名目GDPが5%台(例:実質2.5%、インフレ2.5%)で成長できるか? 全く想像もつかない。結局円高でこのうち2から3%押し戻されそう。いっそ円を辞めて米ドルにしてしまえばいいのに。 このグラフを見てもインフレがなく円高が国益だといっている人やアメリカは終わったといっている人は、何が根拠かな?
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