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カテゴリ:投資一般
どの銘柄に投資すればいいのか、というのは誰でも知りたい永遠の課題だと思います。最近はインターネットが整備され、様々な情報が誰でも気軽に入手できます。
ただし、いちいちネット(またはマネー雑誌等)の言うことに気を取られて銘柄を選んでいたのでは、ピーターリンチでも追いつきません。
自分なりの投資目的、投資方針、投資戦略を持って、そのうえで銘柄選択に当たりたいものです。選挙は無党派でも投資ではポリシーがあった方が絶対よい。
企業経営においても、経営理念・経営目標があって、経営方針のようなものがあり、これらを達成するのが経営戦略という概念になっています。
経営戦略立案のフローチャート
これは、今から約10年前(当時は自己啓発資金を過去に支払った失業保険から還付してもらえる制度があって、週末自己啓発が流行っていた。TAC(4319)とかの全盛期時代)、私が中小企業診断士の2次試験用に勉強していたテキストを抜粋したものです。
これは、「どういう会社にしたいのか」(経営理念)、「業績や定性面では何を目指すのか」(経営目標)、「周囲の状況と自社のリソースはどうなっているのか」(外部環境・内部環境)、結局「どうすれば理念・目標に最短距離で達成できるのか」(経営戦略)、を整理したチャートとなっています。
従いまして、経営戦略とは、経営の目的を達成するためのもっとも効率的かつ効果的な手段であるべきだと考えられます。 一例ですが、M&Aは成長スピードを速める手段(あるいは、自社にない技術等を補完する場合もある)であり、設備投資もシェア拡大のための手段だったりします。
とここまでは、忘れかけていた、経営コンサルタント時代の基礎的な知識です。
投資にも同じことがあてはまるはずだと思います。我々は資産運用に対する自分なりのポリシー(考え方・価値観と言いましょうか)があって、具体的にいくらぐらいの金額にしたいとか、どういう投資をしたいという目標があって、一方で、自分は何が得意で、今自分を取り巻く家庭やプライベートの環境からどれだけ投資にねん出できるかという制約があったり、世界的な景気動向や株価動向があって、その中から自分の目的にあった最適な投資方針・投資戦略を編み出すはずです。 投資戦略とか方針は成功した投資家の経験を澤山調べて自分に合ったものを選べばよいと思います。 たとえばGEはナンバーワン・ナンバーツー戦略(世界で1位2位の事業以外は手を出さない)を打ち立てましたが、今や米国企業で多角化しているところは大半がこれに倣っています。
何が言いたいのかと申しますと、銘柄選択に関して、様々な人がいろんなことを言いますが、その人がどういった投資方針なのかを理解しないと、その銘柄がなぜいいのか、自分に適した銘柄なのかということは本来理解できないはずです。
あるCEOはM&Aがいいと言い、別のCEOは内部成長が重要と言いますが、こういった発言は、それぞれの経営環境やこれまでの経験に基づいているはずです。それを理解せずに、M&Aは必ずしも良くないとかを議論してもあまり意味がありません。
銘柄選択の前提に、投資指標を機械的にスクリーニングする人や、半年~1年程度で値上がって利益確定する人や、中長期でじっくりホールドする人、インカムゲインを重視する人、インデックスに投資するだけの人、株主優待銘柄に特化する人などいろんな人がいますし、それぞれが自分の投資目的や過去の経験から投資方針を編み出しているはずです。
そのためには、なぜ資産運用する必要があるのかを考える必要があります。資産運用・株式投資の目的・目標ですね(もちろん、今がタイミングとして良いのかとか、いくら予算をねん出できるのかと言った環境分析も必要です)。
私の場合は、退職金制度と縁を切っているので、自力で老後の年金補助(主役になったりして)としてじっくり蓄えるつもりです。 そのためには、業績株価とも底付近で、確実にターンアラウンドが狙えると判断した銘柄か、あるいは、持続的に増配ができる企業であることがポイントとなっています。ターンアラウンドはかつての自分の職務経験に照らし合わせての精通した分野という理由です(その結果、岡田ジャパンのような守備的なポートフォリオになってしまった)。 もちろんすべてうまくいくはずもなく、いまだ試行錯誤をしておりますが、「これがいい」とマネー雑誌を立ち読みしたり、アナリストが推奨しても、自分に合った銘柄以外だと気になりません。 流されないように、自分なりのセンターラインを持ちたいものです。 応援よろしくお願いします。
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