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テーマ:☆ボクシング☆(642)
カテゴリ:ボクシング
WBC世界スーパーバンタム級チャンピオン、西岡利晃は挑戦者で同級1位のレンドール・ムンロー(英国)に3-0の判定勝ちを収めた。
ジャッジ3人共10ポイント差の圧勝だった。私の印象もほぼ全ラウンドで西岡が優勢に試合を進める圧勝で、文句なしだった。
戦前の挑戦者ムンローの評判は、突進しだすと止まらないパワーヒッターということだったが、戦績が22戦21勝1敗9KOというのは物足りないので、誇張されているのか?と思っていました。しかし、TV局はじめ、「最強挑戦者」といって宣伝していたので、多少不安はありました。
試合内容は、言うまでもなく、西岡のヒット・アンド・アウェイが冴えわたり、相手を全く寄せ付けなかった。 まるで往年のシュガー・レイ・レナードを髣髴させる戦いぶりで、全12ラウンド圧倒してしまいました。
私は3Rぐらいから、技術力の差が格段にあるので、西岡の勝利を確信するようになってしまいました。ただ、ただ、彼のフットワークと切れ味鋭いコンビネーションを堪能していました。 あのボディーブローは圧巻で、「西岡にボディーあり」と新たな一面を34歳になってもなお世界にアピールしたことでしょう。彼の「モンスターレフト」と異名をとる左ストレートパンチを警戒して顔面のガードを固めると、ものすごいボディーが飛んでくるので、相手は嫌でしょうね。 相手の状態を見て、自在に戦術を組み立てる西岡選手は今もっとも脂がのっているといっていいでしょう。
挑戦者は、パワーはあったようですが、西岡の技術に完封されていました。時折、反撃していましたが、西岡は途中から完全にパンチを見切っており、ムンローの反撃を余裕で交わしているように見えました。 挑戦者はまったく自分の持ち味を発揮できずに敗れてしまいましたが、それだけ西岡の出来が良かったとも言えそうです。
彼に託された日本ボクシング界の期待は単なる防衛ではなく、ぜひラスベガスでその実力を存分にアピールすることであり、ぜひ実現してほしい。実力があることはだれが見ても間違いない。天才的素質を持った若者が、挫折と努力でつかんだチャンピオンというストーリー性も面白い。
前座の試合でしたが、亀海選手という日本チャンピオンが試合をしていましたが、この選手もセンスの良さが光っていて、あと2から3年で世界チャンピオンを狙えるかもしれないと思った(試合の終わり方は、ちょっと胡散臭かったですが)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/10/24 10:43:21 PM
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