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元・経営コンサルタントの投資日記

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2010/11/18
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カテゴリ:転職
 

大卒の就職率が過去最悪となっているようです(57.9%)。

私は、今は懐かしい、いわゆるバブル世代でして、友人同士で何社内定をもらったかを自慢しあうような風潮があった就職活動でした。私は当時入社した「都市銀行」(この言葉は死語ですね)に内定をもらって、他社は全て断ったので、1社だけでしたが、皆3~4社程度の内定をもらっているようでした。

 

私が言うと結構矛盾している可能性もありますが(私は大企業をやめちゃいましたが、現在の雇用を守るために、新卒を絞っているという側面もある)、最初の会社なんてある程度くじ運のようなところがありますので、就職できなかったからと言って、傷つくことはない、と言えると思います。

一つも内定がもらえないと、自分自身が全面否定されている気になりがちでしょうが、そんなことはありません。社会人になってからの努力や経験の方が10年以上先を見た場合、ずっと大事になります。

また、就職方法や就職先をもっと幅を広げてみる必要もあるでしょう。海外企業や外資、中堅、ベンチャーなど面白そうなことをやらせてもらえそうな企業はたくさんあると思います。

 

以下のランキングを見てください。過去20年間の大学生に人気のあった就職先の一覧です。

驚くことに2010年でもJALが文系の5位に来ています(それまで赤字、増資、赤字を繰り返していたのに)。

図1.jpg

2008年を除き、ソニーは毎年ランキングに顔を出す人気ぶりだが、そのソニーの現状は...。

ソニー、東京三菱UFJ銀行、パナソニック、なぜか全日空(1991年の私の時も3位だった! イメージがいいのだろうが、好況時は原油代の値上がり、不況時は空席で業績は変動が激しい)、トヨタ自動車、JR各社、サントリー...。就職の戦線に異状はなさそう?に見えます。

 

また、こういった企業は多角化していますので、自分の希望通りの職場に配置される可能性も多くはないはずです。

もっとも、日本の場合、基本的に学生を育てて、戦力にするという風土が未だあるようですので、最初に入社する企業が、比較的余裕のある大企業である場合、社会人としてのイロハを教えてもらえるというメリットがあるように思えます(外資はちょっとわからない)。

ただ、自分で仕事を見つけて、会社に貢献する人が最終的に生き残っちゃいますので、あまりそういった環境にどっぷり浸ると後々困るように思います。

 

中堅以下の企業の場合、余裕がないので、気の利くやつから使われる、という風になるでしょう。

自分も学生時代、あまり変わらなかったので、偉そうなことを言える立場にありませんが、どういう仕事がしたいのか、と言うより、どういう企業が入社して安心なのか、というイメージが強いと思います。

 

さらに言えば、変化を拒むガラパゴス企業も結構目に付きます。

 

世の中、特に日本を取り巻く環境は、これほど危機意識が高まっているのに...(私のころは、日本企業がこれから世界を席巻するという感じでしたが、今はもっとネガティブな感じを受けます)。

 

今になって、バブル時代の楽ちん就職世代の私がアドバイスしても、仕方ないのかもしれませんが、もっと視野を広げて、いろんな業界、いろんな人、いろんな仕事を研究して、自分なりの就職先を見つけた方が、充実した社会人人生を送れるように思います。

 

今は、Web等で知らない人からいろんな情報がタダで入手できることが多くなっています。

ただし、そのためには、自己研究と言いますか、自分が何者であるのかをしっかり見つめなおすような作業が必要になります(私は転職するときに、これを真剣に考えた)。それが出来ると、「既存の枠」にとらわれずに、方向性が決められると思います。

 

「良い会社」に入っても、退職金や企業年金のカット問題(これ、生涯賃金にかかわる問題)、成長鈍化で思うような仕事のできないリスク、希望職種は満員状態、硬直的で成長志向に乏しい経営陣(株式投資家の見地からはそのように映る企業が多い)...。

 

いずれにせよ、就職しても、なんにしても、大学を卒業してからの過ごし方の方が、それ以前より、ずっと重要ですので、あきらめずに、自分の目標なり、役割なりに集中されることが重要です。長い人生では、チャンスは向こうからもやってくるのです

 

野球に例えれば、今回の打席は、厳しいボールばかり攻められて、うまく打てなかったが、次の打席にはど真ん中の絶好球が来ることもあります。その球を打てるか否かで、いろんなものが変わってきます。そういうものです。ど真ん中の球をフルスイングできるような準備が何より大事です。

 

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Last updated  2010/11/19 12:10:59 AM
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