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カテゴリ:投資一般
ブラックフライデーとその週末、アメリカの個人消費がもっとも活気付く季節、といわれています。 世界のGDPの約30%(最近25%強ぐらいになったのかな)を占めるアメリカ、そのアメリカのGDPの70%を占めるといわれる個人消費。ざっくり言えば、世界のGDPの17~21%を占めるアメリカ人の個人消費の天王山。
今年は期待できる、と向こうでは言われていますが、その根拠をCNBCが放送していました。 タイトルは「Satellite Sale」 (楽天って、ビデオ埋め込み出来ないんだよなあ、不便) 簡単に言えば、人工衛星の写真で、全米各地のショッピングモールの駐車場の入りを見て、来客数等を予測するというもの。発想がアメリカン。
こんな感じです。
シカゴのコンサルタント会社が全米中のショッピングモールの駐車場の衛星写真を、ブラックフライデーまでの毎土曜日に撮影しています。 この写真は、カリフォルニアのあるモールの2009年におけるブラックフライデーの1週間前の土曜日の様子を写しているそうです。 やや見づらくて恐縮ですが、この赤い点が来客用の車が駐車しているということを意味します。 黄色の線はモールの各出品店の区割りを意味します。これ上が切れて申し訳ないのですが、全1241台のスペースに639台の車が駐車しています。
同じ条件で2010年の同じモールを撮影するとこうなったそうです。
1241台のうち、746台が駐車しています。639→746と約17%の来場車の増加を示します。
こういった分析を全米中の主要モールで行うと、こんな感じになるようです。
2008年は全体の31.6%のスペースに駐車があった、2009年は31%だった、2010年は35%になった!
ブラックフライデー当日の様子はこんな感じだったようです。
2008年は53.0%、2009年は46.6%、じゃあ2010年は? 今日ですね(もう判明しているかも)。
この情報を小売担当の証券アナリストは買って、株価レーティングを行っていたり、主要ヘッジファンドなどはターゲットとか、ティファニーの株を買っていたのかもしれませんね。
う~ん。思わずうなってしまう。ITを使いこなす、ってこんな一面もありますね。 ものづくりで満足していては、付加価値が限定されてしまう・・・。 またアメリカでは、情報の鮮度も、築地の魚市場並みの、生き生きとしたものが入手できるので、 政策立案者や経営者等の意思決定者もタイムリーな手が打てる点も優れている(前月の雇用状況が翌月の第一金曜日に出てきますからねえ)。 ともかく、今年は年末商戦が期待できそうですね(おせっかいながら、借金でのショッピングはお控えめに!)。ユーロ危機を吹っ飛ばしてほしい。
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