|
カテゴリ:投資成績
変則的ですが帰省等の関係もあり、12月24日で2010年を締めてしまいます。
年間の資産増加は13.8%となりました。
年間でS&P500は12.7%の上昇、TOPIXは-0.7%、ドル円相場は円高方向に10.5%動いています。円ベースだとS&P500も「たいしたことはない」と言えそうですが、円建てでもS&P500がTOPIXをアウトパフォームしたとも言えますね(微妙)。 個人的には一部の米株とJ-REITが牽引してくれたおかげで、+5から+10%の個人予想を超えることが出来ました。
【マクロ経済雑感】 オバマ大統領が、ついに、ついに「チェンジ」しました。これが景気回復期待感を増幅させました。皮肉ですね。ブッシュ減税延長を含めた大幅財政支出により、金融政策+財政政策で、ナヨナヨした米景気に渇が入った感じです。 2011年に医療制度改革法案や金融制度改革法案(ボルガールール)等がさらに骨抜きにされる可能性もあり、これらに対しても「チェンジ」してしまえば、米株はさらに上昇するかもしれません。
足元では個人所得や個人消費の回復感もあるので、いい感じです。
しかしながら、どーせ地方財政がやばいぞ(アメリカの財政問題も!)、とか、住宅問題とか失業問題とか課題山積であることも事実ですし、ユーロ・欧州経済がどうだ、中国はバブルだとか、インドもやばいぞとか、イランは要注意だとか、北の将軍様が吠えるぞとか、イスラエルを何とかしろとか、世界のノイズも盛りだくさんです。
そういったノイズが最小化されると、金利の上昇局面に出くわすので(懐かしいEXITってやつ)、株価も落ち着きが出てくるのではないかと思います。
日本経済的には、ノイズが小さく、アメリカの景気回復がしっかりして失業率の低下が見られ、円安になるので、輸出採算が改善し、所得が増え、消費が回復し、株高を誘発する、これがベストシナリオでしょう。したがって、世界の皆さんが平和な一年であることが重要です。 (まあ、来年中にこれが起こる可能性は低いといわざるを得ないが、良くも悪くも海外頼みであることは確かですね)
【ミクロ経済雑感】 持ち株である日本たばこ産業が今年の「個人投資家の大損株」第3位となったそうです(個人投資家5000人に聞く「2010年の大損株」速報!by ネットマネー)。 個人的には、JT株は年初来-5%程度で収まっているので、何で?って感じです。そもそもタバコ産業のビジネスモデルの無知から来るものであれば、ばかげた話です。
タバコ会社のビジネスモデルは値上げによる収益力の拡大です(新興国を除き、先進国での禁煙化は数量ベースで年率2~4%減をもたらす)。 今年、日本たばこ産業は値上げしました。これにより、国内タバコの販売本数はさらに減少しますが、単価が増加しますので、値上げ前の仮需要とその反動がなくなれば、売上高は多分フラットからプラスになると思います。
一方、販売本数が減少しますので、コストはカットされます。売上高フラットから増加、コストマイナスで利益が増加となります。したがって値上げは企業価値にプラスに作用することになります。
(JTに限りませんが)円高は会計上の当社収益を圧迫しますが、海外タバコ事業はM&Aで買収した事業ですので、基本的に現地生産・販売となっていますし、海外事業はプラス成長を継続していますので、為替中立ベースで見るとまずまずの業績です。 企業の本源的価値(
したがって大損だ、と判断するのは拙速すぎます(損切りで売却するなんてもったいない)。
海外ではタバコ会社が値上げを発表すると大体株高要因になります。私のJT株の見方は多分、証券アナリストの方と同じで、強気です。強気になる理由もおおむね同じです。 「増税に泣いた」とこの記事には記載されていますが、JT株に何を期待して投資したのか皆目理解できません。(たぶん)経営者も私も、タバコ税を少しずつ増税するという政府方針に内心ほくそえんでいます。 (経営側はかなり早い時期からタバコ税増税を意識して、増税後(値上げ後)の見通しを視野に入れた中期計画を発表していますので、業績のかく乱要因は為替ぐらいになっていると思います)
損切り云々は「株に投資する」のか「企業に投資する」のかで考え方が変わるようです。
【銘柄異動】 売り:なし 買い:Cisco Systems、任天堂(子供名義、ミニ株) Ciscoはもっと買い増しして、中核銘柄に育成するつもりです。 任天堂は、3DのDS発売を控え、株価はそろそろ底値圏にあると判断しました。3~5年で2倍以上のリターンを期待します。子供が好きなので、クリスマスプレゼントですね。
【1月に向けて】 これは来年にまた書いてみたいと思います。
【年末のポートフォリオ】 こちらにリンクしました。神様仏様、Ford様と日銀総裁様といった一年でした(Ford株とREITの上昇が顕著だった)。ムラ-リCEO様、日銀総裁様、来年もよろしく。
日繰りの関係上、今年のブログ更新はおそらくこれが最後になると思います。株は、日経平均がダウやS&P500と関係なく(アメリカはあまり動かないだろう)、残り数日で10%ぐらい暴落しない限り、売買する気はありません。
本年もご愛読ありがとうございました。2011年もよろしくお願いいたします。
応援よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|