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元・経営コンサルタントの投資日記

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2011/05/29
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カテゴリ:投資一般
 

証券アナリスト等の専門家はしばし、あてにならない、と批判の対象になります。

単純に考えると、彼らも我々個人投資家の評価は眼中になく、機関投資家にウインクする人たちなので(アナリストランキングで上位に指名されることが存在価値と思っている)、個人投資家は「うるさい。お呼びではない」といわれればそれまでだ。

また、調査している株の売買が多くなることが、雇用者からの期待でもある。

 

私は銀行員やデューデリジェンスを通じて、企業から内部資料をいただいて、分析して、他人に意見を言うという仕事を行ってきたこともあり、こういう人たちとは、波長は合うかもしれません。

結局、入手する情報のルートや質などが同じようなものだからです。違いは、私はさまざまな業種で分析を行ってきたのに対し、アナリストは基本、同一セクター一本で飯を食っている人が多い(会社によってセクターローテーションする場合がある)点でしょうか。

また、私のような経歴では、会社を深堀する傾向が強いのに対し、証券アナリストは業界を深堀する傾向が強いようです。

 

個人的な結論は、レポートを読んでから、あてにするかしないかを判断し、レポートの中身も、あてにする部分とそうでない部分を判断する、要するに拾い読みする、ということでしょうか。

 

アナリストレポートには大きく、個別企業のレポートと業界レポートがあると思われます。

個別企業レポートはさらに、包括的な分析を行う場合(主としてリサーチ開始時点に多い)と、決算分析や何かIR発表を行ったときの簡単なコメントなどがあります。

 

業界レポートは、海外のアナリストと組んで、一大業界レポートとなる(フルレポートとか言われるもの。例:スマートグリッドの将来性とか)場合と、定期的な業界レポート(例:今月の世界自動車販売動向など)などがあります。

時々、個別企業を訪問した感想を書いたりする「出張レポート」なるものもあります。

 

レポートの中身は、決算資料や業界マクロ統計等事実に基づいた分析、「決算でこんなこと言っていました」という事実の報告など主にFACTに関する部分と、彼らの腕の見せ所となるANALISYSの部分に分かれるように思います。

さらに、ドーデもいいDISCRAMERの部分も結構なページが割かれる。

 

FACTに関する部分は、これは信頼性が持てるはずです。FACTですから。ただし、起案者が一方的に結論をこじつけたいために、都合のいいFACTを掲載する場合があるので注意。

が、一般的に「決算発表で会社側からは、XXに関し強気のコメントがあった」とか、「当社の売上高の50%はA事業だが、同事業は営業利益で30%に過ぎない」というのは紛れもない事実である。

 

ANALISYSの部分が厄介だろう。FACTと綺麗に連関されて、「FACTが示すとおり、業界成長スピード以下の売上高成長率に甘んじているZ社の今後の売上高もあまり強気になれない」といわれると「なるほど」と思うが、「それでも私はZ社の売上高はアウトパフォームすると信じている」と結論付けられると、「?」と思ってしまう(しばし見られる現象)。

 

また、景気の流れが変わる側面の評価は非常に難しい。景気は回復時点では、ゆっくりと、崩れる時点では一斉に、という感じとなるが、崩れる前は皆ゆっくりと崩れると思っているものだ。もちろん、雇用統計や在庫水準などいろいろ目を光らせるべき面も多いが、「業界バカ」の企業アナリストは景気全体を見るのは違う土俵と思われる。もっと私の気にかける企業は業績ボラティリティは大きくない傾向にある。

 

結局、もっともアナリストの真価が問われる株価レーティングもANALISYSに入るはず。強気も弱気もすべて価格に織り込まれるからです。

これは証券会社によって、違っているので、ややこしい。

野村證券は多くの人は原則、DCFを使った絶対株価評価となっている。DCFで算出された株価を現状のPERとかと比べて遜色なくDCFをいじっている???

 

一方、大和證券は基本TOPIXとかS&P500との相対間で株価がアウトパフォームするか否かという評価基準のようだ。こっちはより、機関投資家向を意識しているのだろう。分析の巧拙がわかりにくい。

 

DCFの欠点はターミナルバリューが企業価値の約8割を決めてしまう点(そのくせ短期的な株価材料で目標株価を上下させるという矛盾した結論がよくある)。よい点は、現在の価格が将来をどこまで織り込んでいるかも導き出せる点。しかし、いずれも将来予測のおき方ひとつで大きく変わる。

 

個人的にはできるだけ、企業や業界の長期の統計や幅広い業界の事実を基にして、将来を分析するようなレポートはある程度信用するようにしていますが、強気の結論を導くために都合のいい事実を並べるようなレポートはあまり信用しない、ということになるでしょうか。

 

ただし、いずれの場合もFACTは参考になっています。時間のない私たちの代わりに事実を取りまとめてくれています。FACTがしっかりしていれば、ANALISYSも大きくは狂わないように思いますが・・・。個人差も大きい。

 

株価が上がる、下がるの判断のすべてアナリスト任せにせず、自分でも仮説を持って、それをアナリストと比較して自分で考えて、当該個別株の今後を判断する、といきたいものですね。

 

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Last updated  2011/05/29 01:20:31 PM
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