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カテゴリ:投資一般
最近やたら海外分散投資、とか、外国株投資、とか、外貨投資など、いわゆる外国投資が盛んに言われています。 企業も円高を利用して海外M&Aが盛んになっています。
理由は国内での停滞感が一層顕著化してきたからでしょう。
ただ、「国内に投資先がないから海外に」、という理由はわからないでもありませんが、もっとプロアクティブといいますか、積極的な理由で外国に関する金融商品に投資して欲しいなあ、と勝手に思います。
私は銀行員をスタートとして、色々な企業やその外部環境を調べたりや経営者にあって話を聞いたり、文献を読んだりしてきました。 国内の企業等と比較して、圧倒的というとやや国内企業に失礼ですが、明らかに優れている(と認めざるを得ない)企業がたくさんあります。 (もちろん国内にも優れた企業、投資対象は残っていますが、多くは規模が小さく、創業者社長が優秀であることが成功理由で、その後のSustainableな成長は未知数であるような企業が多く、Buy & Holdには躊躇してしまう)
外国企業といえど、投資先の戦略や経営者の考え方、何を重視しているか、などそれなりに理解できます。そういった考え方やその実行力は、やはり既にグローバル経営で優位に立っているだけあり、「なるほど」 と思えることも多く、結局自分の物の見方に影響を及ぼします。 英語ももっと活用できるようになった方が情報源も増えて、自分にとって、視野を広げるはずです。知識のガラパゴス化を避けるには直接、マクロレベルで何が起こっているかを知ることが何より有効だと思います。 日本のマスコミのレベル感では、グローバル経済を理解するにはあまりにもニュースが少なく、かつ内容も乏しいと思われます。 例えば、日本のマスコミでは日銀の金融緩和は「異例」で「限界」と伝えられていますが、海外では「あんたももっとお金を印刷したらいいじゃない?」って感じで、政府・日銀は無能のように伝えられています。
生きたグローバル経済を自分の投資先から学んで、配当やキャピタルゲインももらえる(可能性が十分ある)というのが外国投資、と行きたいものです(しかもあなたが寝ている間に、地球の裏側であなたの代わりにガイジンが働いてくれます)。
企業に投資しているようで、実は自分にも投資していることになりませんでしょうか?
もちろん為替差損など特有のリスクも内在しますが (注:円高になると日経平均も下落しますので為替リスクは国内でも同じ。ドル安やユーロ安になると現地企業の株は上昇するのである程度相殺される)、 優れた企業の一部を株式市場を通して、保有することで見えてくるもの、理解できること、それから逆算して、どうすべきかなどを見つけることの方がよっぽどいろんな意味で有益だと思います(外国企業が全て良い、と申しているのではなく、よくない点はよくない、と取捨選択できるようになれば、それでご自分にプラスではないでしょうか?)。
よい意味でも悪い意味でも(あまり悪い影響をもたらす企業に投資をお勧めできませんが)、教材になる企業がたくさんあるのに、ファンド等のお任せ商品で済ましてしまうのもモッタイナイようにも思います。英語は始めはとっつきにくいですが、企業の戦略や業績はわかり易いので(逆に日本企業の方がやたら細かいIR内容にこだわるくせに、肝心の成長戦略が総花的で曖昧だったり、実行力が伴わなかったりする)1~2社なら負担感も小さいのではないでしょうか?
海外分散投資、というセールストークに乗せられて、何となく、というのはせっかくの資金がもったいないように思います。投資商品、投資対象を理解することで、自分が得るもの(悪い商品だったということが後でわかっても、授業料と考えれば)もあるはずですので、積極的な理由でやって欲しいなあ、と思います。難しいと思えば辞めた方が無難です。
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