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カテゴリ:なぜに私は京都に来たの?
久しぶりに突然ですが、京都に戻ります。
暑っついのに。。。 「I沢京子探偵事務所」「M川探偵事務所」・・・ 今でも京都新聞にバンバン小さな広告を載せているんでしょうか? この両探偵事務所の広告の特徴は 「顔写真」がデカデカと載っているという事。 「こんなんやったら顔覚えられて探偵にならへんやんけ」と よく広告に向かって、そこにいるもん全員が突っ込んだものです。 「I沢さん」の方は、ちょっと若い頃の朝丘雪路のような女性が写っていて 「M川さん」の方はというと、これは誰かわからん。 ちょっとバーコードっぽいおっさんが写っていたような気がします。 ボクが京都で晩年過ごしたマンションに 「I沢京子探偵事務所」がありました。 引っ越しして来て、その名前をマンションのフロア案内に 見つけた時は、ちょっと興奮したものです。 「I沢京子探偵事務所」は最上階を全部借り切っていました。 五山の送り火の日、最上階からなら、よく見えるかな?と思い エレベーターで上がってみると、そこでは宴会が繰り広げられていました。 廊下と踊り場のちょっと広いスペースにはゴザが敷かれ、 まさに宴たけなわという感じでした。 (きっとこの人がI沢さんだ。)って女性が近づいて来て 「よかったらどうぞ」って缶ビールとつまみを渡してくれました。 やっぱり朝丘雪路の若い頃のような女性ではなかったです。 その後、エレベーターで会うと、挨拶をかわすようになり、 よく、バッグに入れてあったクッキーとかみかんとか・・・もらいました。 「ごんぞうさんは、なんか食べ物あげたくなるんよね」といつもいわれながら。 ホームレス的要素があるのでしょうか? ボクの部屋のとなりの部屋は、I沢さんの持ち物でした。 なんか「わけあり」の人たちがその部屋には住んでいました。 なぜそうなのか?仕事上のことなのか?そういう人たちをI沢さんは 呼んでしまう体質なのか?今となってはわかりません。 普段は日本人ぽいのですが、興奮するとわけのわからん言葉で ののしりあう謎の外国人カップル。 奥さん?の方はケンカをすると、怒ってカバンをもって 黒いスリップのまま、奇声を発しながら 廊下に飛び出してたりしてました。 それをおっさんが必死で引き止める・・・ その様子をボクがドアスコープから覗く・・・と まあ、こういうシステムになっとるんですわ。うちの店は。 いえ。風俗じゃありませんよ。ダンナ。 あと、風采の上がらんおっさんと、小学生くらいの男の子が 暮らしていた事もありました。 当時まだ走りだったサイトの立ち上げとか更新とかを 仕事にしているっていう人で、ボクも興味があったので 顔を会わせると、いろいろ話したものでした。 性格は決して悪そうな人ではなく、田舎から送ってきた果物を 交換しあったりして、いわゆる近所付き合いを初めてした家族でした。 なんの事情で息子を一人で育てているのかは 聞けなかったけど、そこは「わけあり」の部屋ですからね。 ある朝、ドアホンを何回も鳴らす音で目が覚めました。 ドアを開けると、I沢さんと若い衆が立っていました。 「どうしたんですか?」 「ごめんね。朝から。となりの○○さん、知らん?」 「はっ?」 「家賃が滞ってるから、来てみたら、もぬけの殻なんよ」 「えっ!昨日、夕方見かけましたけど・・・」 「そうなん?じゃあ夜中のうちに逃げたんやなぁ。なんか物音とかしいひんかった?」 「・・・全然気づきませんでした。すいません」 別にボクがそのおっさん親子の監視を頼まれた訳じゃないので 謝らなくてもよかったんですが なんかその時のI沢さんはそういわせる迫力がありまして・・・。 おっさんはやはり「わけあり」でI沢さんにかくまってもらっていたようでした。 本来なら断るのですが、小さな息子さんがかわいそうで部屋を提供したそうです。 それにしてもおっさん、見事です。部屋を見せてもらったら まさに「もぬけの殻」。なーんにもありませんでした。 本当の正体は「夜逃げ屋」かも? 物音も立てずに、結構の家財道具もろとも、おっさん親子は消えました。 ボクが夕方見かけたというのは 田舎から送ってきた桃をふたつ、おっさんにあげた時でした。 そういわれてみると、おっさんその時 「いつも悪いねー」といいながら、ちょっとだけ複雑な顔してました。 桃も勿論、部屋にはなかったので、おっさん、息子さんと食べてくれたかな?って 思いました。その事はI沢さんにはいえませんでした。 いってもしょうがない事ですから。 その後の事は、ボクもそこを引っ越してしまうのでわかりません。 そのおっさんがどうなったのか?I沢さんが意地でも 自分のブレーンを全て駆使して、おっさんをとっ捕まえたのか? そうそう。そのおっさんはボクのパートナーを見た事もありました。 「いや~、ごんぞうさん。綺麗な奥さんですなぁー。うらやましいですわ!」 っていってました。その事をそのまま、彼女に伝えると凄く喜んでいました。 が、所詮は口からでまかせのおっさんという事で残念ですが(笑) グッドラック。 P.S. 先日、パートナーがカラオケ屋でノリピーの歌を熱唱しておりました。 微々たる金額ですが、それがクスリに変わったのでしょうか? 片棒かついでしまったのぉ。 それにしても、信じられない。とてもクリーンなイメージがある女性だったのに。 イメージってのは怖いって事ですよね。 自分じゃない自分が勝手に走り出したりするからね。 だからボクは出来れば一番クソな自分でいるのが一番楽だと思うのです。 特にネットなんてそうですね。その典型です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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