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2010.01.19
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カテゴリ:作品紹介
タイトルが「南村荘の人々」だったり「ボクたちの南村荘」だったり・・・

もう少ししたら、京都に行くので、それまでになんとかまとめておきたい。
ボクの文章を喜んでくれる友人の奥さんの為に。

『ハヤマ君の大きいガッパ』

陰で「エロガッパ」と呼ばれていたハヤマ君はいつもアイビールックだった。
最初に下宿に来た時、「おねえさん」と一緒に来た。
ボクも姉貴と来ていたのだが、彼の「おねえさん」は弟と二人だけの夜に「アエぐ」おねえさんだった。
どーしたんですか?だいじょーぶですか?なんだろ?どっか苦しいんだろか?と大いにチェリーボーイ達は心配した事だろう。ってボクだけか?で「エロガッパ」。「ガッパ」は「カッパ」の事だったと思う。

ハヤマ君の実家が大きな焼肉ビルだってのを知ったのは卒業してずっとしてから自分の金で焼肉くらい食えるようになってから・・・彼は学生時代は必死にそれをかくしていたのかも。
たしかに下宿の頃、みんなに知れ渡ってしまったら、夏休みにみんなで長崎に押し掛け、旅費の元をとるために少なくとも一週間は滞在して、焼肉三昧の日々をおネダリしたに違いない。
あの頃やったら、牛3頭分くらい食えたんちゃうかな?くえねーよ!

アイビールックの話に戻る。アイビールックといってもボクがそんなファッションの話に疎いので、詳しい事はいえないが、とりあえずボタンダウンのチェックの長袖シャツに、ピッチピチの細いズボンを穿いていた。なんかイベントのある時は胸にワッペンのついたジャケットを着ていく。そんな感じ。

普段でも、ピッチピチの細いジーパンなどを好んで穿いていたのだが、それが仇となった事件が起こった。これから寒くなっていくという頃、ハヤマ君はどこから拾って来たのか大きめの電気ストーブを手に入れた。南村荘では石油ストーブの使用は危険という事で、使用禁止だった。もちろん当時の事だからエアコン完備などという事はない。夏は扇風機もしくはうちわ、冬は電気ストーブもしくは太った彼女と相場は決まっていた。夏はじめじめと暑く、冬は底冷えの寒さで有名な京都どす。彼は早速、手に入れた電気ストーブの電源を入れ、愛用のホーローの赤いポットをストーブの上に置いた。お湯も沸くし、湯気で部屋も乾燥しないので、一石二鳥と思ったのだろう。

悲劇はその時起こった。

慣れない事をするとろくな事がないものである。ハヤマ君はストーブのコードにひっかけ、ストーブに乗せていたポットがひっくり返り、悪い事は重なるもので、それが股間にこぼれた。あわててズボンを脱ごうとしたが、彼がピッチピチの細いズボンの愛用者という事がさらに仇となった。ハヤマ君の悲鳴でみんな駆けつけてとりあえず火傷は水で冷すのが一番だと洗濯場にいって、下半身丸出しのハヤマ君を流しに横たえ、(この流しは蛇口が並列に4つ程ついていて、流しは細長いものとなっている。学校とかキャンプ場にあるようなものである)股間に水をかけた。真冬の事だ。かなり冷たかったのだろう。ハヤマ君は「ありがとう。もう大丈夫だから」といって逃げていった。
無理にでも押さえつけて、冷しきればよかった。

数時間後、ハヤマ君がヨロヨロとボクの部屋にやってきてこういった。
「ごんちゃん。痛いんや。。。病院連れて行ってくれ」
ハヤマ君は部屋に入るなり、痛さのせいか、しゃがみこんでしまった。
患部をとりあえず見せてもらうと、普段でも大きい彼のガッパは、腫れているのだろう倍程にふくれあがっていた。他の住人にも手伝ってもらい、ハヤマ君を病院まで連れて行く事になった。
あいにく車を持っている住人は外出中でしかたなく、おんぶしていこうかという事になったが、患部の股間がモロに当たっていたがるので、いわゆる「お姫様だっこ」をして、病院まで連れて行った。
まだ夕方だったので、すれ違う町の人は何事だろうと思っていただろう。
病院は歩いて10分ほどのところだったので、自分たちでいった方が早いと思ったのが大間違い。
救急車を呼んだ方がよかったかもしれない。男を「お姫様だっこ」して10分も歩けるものではない。
好きな女の子なら、京都駅の大階段を昇りきる事だって出来るだろうが・・・。また当時は極貧生活だったので、ロクな物を食べていなかったせいもあり体力がなく、ハヤマ君も地獄だったろうが、こっちも途中で目が回ってくる程で、ついでに病院で点滴でも打ってほしいくらいだった。
なんとか病院にたどりついて、急患という事で診てもらう事になった。事情を説明するとお医者さんは落ち着いて一言いった。

「アホやなぁー」

まさにその通りだ。アホ以外の何ものでもない。
ハヤマ君は薬を塗ってもらい、ガッパを包帯でグルグル巻かれて、帰り道は安心したのか、もしくは行きでコリゴリだったのか、徒歩でトホホと言いながら、みんなと仲良く帰ったとさ。

前に書いたものを一部流用しておりますが、気がつくようなマニアはいたでしょうか?
グッドラック。





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最終更新日  2010.01.20 10:13:51
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