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カテゴリ:故郷
おとといの夜、訳あってパートナーと夜のドライブで東京都庁までいきました。
途中から雨が降って来たので、都庁の前に車を停めて車の中から見ました。 ここは水野香織さん(仮名)という、ボクが初めて告白した女性が勤めている場所です。 初恋の人じゃないんですが、ボクの人生に多大なる影響を与えてくれた女性です。 タクローでいえば『準ちゃん』のような女性です。 近くで見上げる都庁は思っていたよりも大きく 車の中からでは、一番上まで見上げる事は不可能で その威圧感たるものは、見続けて来た夢やささやかな願いが カンタンに吹き飛ばされるようでした。 帰りの車の中で青山でデザイン事務所をやっている 短大の同級生の言葉を思い出してパートナーに話していました。 その彼は車が大好きでたぶんフェラーリかなんか乗っているんだと思います。 家から会社までは車で高速飛ばして通っています。 忙しいので泊まり込みの日も多いらしいのですが 湾岸沿いを愛車のフェラーリで飛ばしていると、ふと 「俺って成功したんだよな」って一人思うらしいです。 それを聞いたボクはその時は『ふ~ん』くらいしか思いませんでした。 『F1レースに出る車のボディのデザインをした!』って話を聞いた時も 『ふ~ん』って感じで、ボクも何か自慢しなきゃと思い おらが村で一瞬一位になったおさんぽゲームのJPGを送りました。 「そっか。ごんどうちゃんは車興味なかったもんなぁー」 って彼は笑いました。いや、メールの文章でしたのでわかりません。 カンカンに怒っていたのかもしれません。 「俺って成功したんだよな」って話をその時は首都高速を走っていたから ふと思い出して一生懸命パートナーに話しているのかな?と思っていたのですが そうじゃないって事に気づきました。 東京都庁を見上げながら、水野香織さんはこの巨大なビルのどこかから 毎日、東京の街を眺めているんだなって思い 「そんな時、彼女はどんな想いなんだろう?」と考えました。 「私って成功したんだよね」とまでは思わないとしても それに近い事をふと思う事はあったでしょう。 パートナーに「どんな人なの?女優さんでいえば?」とか聞かれても 似ている人を見つける事が出来ません。 しいていえば最近、裁判で無罪になった厚生労働省の元局長の女性のイメージ(笑) いやいやちゃうな。これはボクの『出来る女性』という勝手なイメージかも?顔とか全然違うし。 でも『出来る女性』といっても勝間和代の感じではないです。 いや、これもなっていてほしくないっていうボクの願望です。 彼女に告白した中学卒業間近の朝、帰り道「もうこれで会えないんだ」って思うと止まらなかった涙。 同じ涙を東京都庁の帰り道、外の雨のように止めどなく心の中で流していました。 それはあの朝とは違って「よかったなぁー、香織さんは偉いなぁー」だったのかもしれません。 コンビニで買ったあんぱんを食べながら、胸がつまりました。 彼女からは年賀状だけが届きます。 ボクが一方的に出すので仕方無し無し返事を書いているんだとは パートナーのたぶん当っている推測ですが、ほんの一行、毎年何か書かれています。 それをとても楽しみにしているのです。 きっと彼女に今後、会う事はないでしょう。 お互いに15のままで止まったまま、それがボクの最後の純情なのです。 グッドラック。 今朝の検量:マイナス200g ※「湯元高校合唱部』少し更新しました。原稿用紙換算90枚になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.09.16 13:49:37
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