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カテゴリ:作品紹介
急な坂道は大きな段差になっている場所もあって ボクは先にそれを登り 生まれて来て十七年で一番の勇気を振りしぼり 後からついてきていた弥生におそるおそる手を伸ばした。 弥生は驚いたように、そして照れ臭そうに笑いながら 「ありがとう」と言って、手を差し出してきた。 ボクは勇気度の記録をすかさず更新し 最高のドキドキ状態で思い切って弥生の手を握り 身体を引き上げた。 灯台までの道は平らな道になって どこまでも青い空に続いていた。 「私、初めて・・・」 「え?」 「男の人と手をつなぐの」 「そ・そうなんスか?」 「うん。エッチはあるけど」 「・・・・・・」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.02.06 18:30:38
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