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カテゴリ:仕事
まず最初に。
先日書いた日記のもも造の宿題。 トビーは一体何物なのか、気になって気になってしょうがなく、宿題提出日の今日の朝、先生に聞こうと思ったのだが忙しそうで聞きそびれそのまま仕事に行くもまたまた気になり、、。結局仕事中にこれまた仕事中の先生の携帯にメールを送り、大ウケしたらしい先生から即返事が来た。 結果。。。。。 トビーは『カメ』だった。 仕事中、今日のお客さん全員から回答を得たところ、驚いた事に全員が『カメ』と答えた。アメリカ的感覚で読むとカメらしい。一体いかなる理由で、、と考えたんだが、恐らくキーワードは『Shell』。権造の訳が至らず『殻』と訳したものの、帰宅後検索してみるとShellとは『貝殻、甲(羅)、殻、さやばね、さなぎの外皮』など、要は外側の硬いもの全般を指すようだ。Shellというと某ガソリンスタンドの貝殻マークに直結してしまうのは日本人的感覚のようである。 ってことで、とさま氏。キミの脳ミソはキミの嫌いなアメリカ的脳ミソであると判明した。 このアメリカンなとさま氏には正解の賞品として帰国時にカメを進呈することにする。 このように、くだらん事を考え続けた今日。 同僚とカメ談義を一通りしたあと、おかまっちの話になった。 前オーナーのおかまっちオヤジカップル、ジムとエドが去ってから早くも2ヶ月が経つ。去年6月にオーナー職を退きその5ヶ月諸々の雑事やお客さんを引き継ぎ11月末にノースカロライナに引っ越した。権造とは10年ちょいの付き合い。まさに家族であった。 メールで頻繁にやり取りしていて2人とも元気にやっているようである。 プロファイリングの達人のようであった人をよむことに長けたアメリカ人のおかまっちジムと、カーっと来ると自分をコントロール出来なくってカウンセリングに通った事があるが普段は情にアツいケチな中国人のおかまっちエド。カップルで24時間顔を突き合わせてよく9年も店を切り盛りしたものだ。 月例ミーティングはいつもジムの担当であった。言葉はきついが諭し考えさせて何よりもチームの『和』というものを重んじたジム。ウチのサロンの強烈な個性は以前、こことここで述べた事があるが、我らが女王に『和』という概念は存在せず、何度もジムとはミーティング中に激しくやり合い周りの同僚共々ヒヤヒヤしたものだ。 おかまっち達が去ってから、新オーナーのジョージが2回ミーティングを行っている。 このジョージはキューバ人のオヤジで美容師歴が35年。お父さんのバーバー(理容室)の一角で自分のお客さんをやっていた。ラテンの明るさを持ち、ラテン特有のデカイ声で話し捲り、ラテンらしからぬ気配りが出来、そしてラテンらしからぬ責任感の強いオヤジである。最初の1週間はそれはそれは緊張していて、このオッサンこれから大丈夫なんだろうかと思っていたのだが、今ではすっかりオーナー業も身に付いた感じだ。 このジョージのスゴイところは、ものすごく前向きなところである。そして自分のスタッフを愛してやまない事を充分スタッフに態度で伝えていることである。 前の床屋時代からのお客さんに、今のスタッフを自慢しまくる。AVEDAのビジネスカレッジに行ってはまた自慢する。この前の講習会の時に来ていた先生が『子供みたいなオヤジだ。』と笑っていた。ミーティングでもAVEDAのクラスに行った時に色んなサロンからスタッフが来てたがウチのみんなと比べたらどーーってことないメンツばっかりだった、と嬉々として語る。最初は作戦か?と疑ったものの、本当にこのサロンが大好きらしい。 スタッフ一人ひとりに対しても、普段の話や個別ミーティングの中で 注意するよりは誉めるタイプだ。が、一旦お客さんに対してサービスが行き届かない時は、すぐにオフィスに呼び出しその点を伝える。自分のお客さんをやりながらよくあそこまで見てるよなと感心するくらいの観察力。 今日も、しばらくぶりの権造のお客さんが『アレ?ジムとエドはどうした?』と聞くので『ああ、引っ越したよ。』『えええ??そうなのか?新しいオーナーは誰なんだ?』『ああ、あっちの方に居る人。ジョージって言うんだよ。』というやり取りをした直後、自分のお客さんにエクスキューズミーと断ってかなり離れた場所から走ってきて、権造のお客さんに握手で自己紹介のご挨拶。耳のサイズはいくつなんだ?と権造のお客さんに笑われていたが、このリアクションにお客さんも『ゴンゾウ、良さそうな人で良かったな。』と満足そうであった。 ちょっと前も権造のお客さんが帰りがけにフロントで支払いしようとしてるのだが、丁度フロントが混雑してて更に電話が鳴り続けかなり待たされていた。権造はすでに次のお客さんを始めた後だったのでフロントに行って手伝えない。カラーやカット全て終わってさあ帰ろうと思った時、その後待たされる時間と言うのはものすごく長い。丁度、ジョージがオフィスに入っていくのが見えたので呼び止めて、『全部終わってフロントに向かったお客さんは半分ドアから外に出てるようなもので、待たせるのは良くない。』と言うと顔を真っ青にして飛んで行き、待たせて悪かった、スマンスマンと謝りながら必死にフロント業務を手伝う。見てて気持ちのいいカスタマーサービスっぷりである。 今のウチのアシスタントはちと努力の足りないアシスタントなのだが、スタイリスト数人がクビにしてくれ、と文句をジョージに言ったものの、あのままでは次の職場でも同じように働くかもしれない、それじゃ彼女にとっても前職場のオーナーとしても良くない、と言って ただ今自ら教育中である。実は彼女、去年権造がジョージに頼まれて休日出勤して1日付きっきりでトレーニングしたんだが、結果ブチ切れた権造は彼女を泣かせてしまいギブアップ。権造があれこれ説明してシャンプーの仕方も教えなおしている最中に絶え間なく鳴る自分の携帯が気になってしょうがないらしい。お客さんのシャンプーを頼まれたので、『じゃ、シャンプー行ってきて。』と権造が言うと、携帯に出たいから権造がやってと言ってはいけない言葉を口にした。年上の人にこんな言い方して悪いけど、ととりあえず最初に謝っておいて、こてんぱんに言ってしまったらドラマティックな血の流れるラティーナアシスタントはその場で大泣き。お客さんに聞こえるから、とフェイシャルルームに引きずり込むと、『ゴンゾウは私の事がキライなのか???』と号泣している。 こりゃ、、ダメだな。。何を怒っているのかも伝わらない。よってジョージにコミュニケーションとれません。ムリ。とギブアップ宣言し、今年初めからジョージはこんな仕事までやっている。 平民スタイリストからは支持率高く圧倒的人気のジョージなんだが、女王と妃殿下には手を焼いているようだ。高所得者層の一部の人間から支持されづらいところなんぞはオバマ大統領に通ずるよな、と平民はくだらない意見を述べたりしている。 おかまっちが口論になりながらも同じ土俵に立てと繰り返し女王には言っていたが、反してジョージの戦略は放牧作戦。好きなようにやってください~、その代わり周りに迷惑かけることはしないでください~って作戦なようだ。女王の自尊心をくすぐるという点ではいいかもしれないが、これは今後どうなっていくのか興味津々である。 他にもサンクスギビングの時なんぞは、前日の午後ちょこちょこ抜け出しては家に飛んで帰り火加減を調節しつづけたキューバ風お祝い料理のブタの丸焼きを担いできた。これはもう、オマエほんとにブタなのか??と思いたくなるような柔らかさと美味しさで、お客さんとスタッフとが飛びついてあっという間にブタは消滅してしまったのだが、な?うまいだろ?徹夜で焼いたんだぞ。一生懸命だったんだぞーー!!と一番嬉しそうだったのが当人。 こんなジョージだが、クリスマスには多忙を極めていたのでプレゼントをあげるのも権造はすっかり忘れていた。。丁度12月は権造の誕生日があり、その時は日本人の権造の為にアジア系マーケットを廻りにまわって徳利お猪口セットを買ってくれたのに。 バレンタインが近いので何か喜びそうなものを物色中なんだが、何がいいんだろう。この辺がまだ付き合いが浅いので良く分からない。 こんなボスである。 タイプが違いすぎておかまっち達と比べる事も出来ないし比べる事自体したくないが、権造はこのボスが好きだ。おそらく向こうも権造の事が好きだと思う。 おかまっちとは10年以上の付き合いで無事にリタイヤを見送る事が出来た。 ジョージもリタイヤを見送る事が出来るようにずっとここに居ようと思う。 業務連絡: 室長、技術指導ありがとうございました。フルに使ってみました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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