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カテゴリ:チビ
あ~~~。このクソ寒い中、マイアミの皆さんはいかがお過ごしであろうか。
パームツリーが立ち並ぶ年中常夏ルックのこの景観の中、今回の寒波は許しがたい寒さである。 今朝の体感温度は34度(摂氏1度)だったらしい。実際の気温はもっとあるんだろうが、ピューピュー吹きまくる風がなんとも腹立たしい。 今日のチビは着ぐるみのような風体で学校へと出かけていった。 ここ数日、今日ほど風はなかったので日が差しているうちはそれほど寒さを感じなかったのだが、夕方からは寒くてしょうがない。 よって、買ったばかりのマイバイシクルも入り口に鎮座しているのみ。チビは毎日バイシクルバイシクルとうるさいのだが、寒いだけでも腹立たしいのに怒鳴りながら蛇行しながらふるえながらツーリングする気分的余裕もなく、チビらはブーブー文句たれている。 そしてその代わりといってはなんだが、ここ数日夕飯後にもも造ここ造がハマっているのが、メークごっこ。 ごっこと言っても実際に塗りまくっているので、メークのやりあいっこなんだが、クリスマスにもも造にあげた『80ドル分を9ドル99セントで大奉仕!』の超お得メーキャップグッズを駆使してそれはそれはスゴイメークをする。 先週、ビッグガール(オトナ)メークをしてくれ、ともも造が言うので、思いっきりド派手なメークをしてあげた。新宿歌舞伎町でナンバー2くらいはイケるんじゃないかというようなオトナメーク。そもそも最初はナチュラルメークをしたんだが、イマイチお気に召さない様子だったのでやり直したのがきっかけだった。 ブルーのシャドーに目のふちには濃い紫シャドー、眉毛下のハイライトにパールシャドー。 極めつけに、ダークブルーのペンシルアイライナーを目の上一気に引き目尻のところでクル~~~~ルンっと上に跳ね上げる。 こーなりゃ究極の派手顔にしちまおうと、濃い目のベージュピンクのチークをきつめにひき、ノーズとおでこにもパールハイライト。口紅はもも造が真っ赤にしてくれというので、ド赤リップラインにド赤ルージュ。 冗談だからね、やりなおすからね、と言おうと思ったら、鏡をみたもも造が、 『マミ~~~~♪アイラブイット♪♪』 え、、、、、、、、。コレが好きか? もっと大きな鏡で見たいとトイレの鏡をいそいそと見に行くもも造。なかなか戻ってこないので覗きに行くと、斜め上にアゴをあげてアッハ~ンウッフ~ンポーズで鏡の中のナンバー2姿に流し目でうっとりと見とれている。 ここ造ももも造のビッグガールメークに手を叩いて大喜びし、 『まみ~、まいた~ん、まいた~ん、あいうぉんと ももちゃん‘ず あ~いず。』 ここ造ももも造みたいな目になりたいらしい。。 ここ造はピンクがいいと言うので、アイシャドーはピンクベースに濃い目ピンクのふちどりにパール。そしてダークブラウンのアイライナーで目尻のところをクル~~~~ルンっ!!!やっぱり真っ赤な口がいいというので、ド赤ラインにド赤ルージュ。。。 ノーズにパールを入れていたら、『えぶりしんぐ、えぶりしんぐ、しゃいに~しゃいに~ぱ~~る。』と言うので、顔全体をパールで塗りたくりまさにシャイニーパールのてっかてか顔になった。 ナンバー2と踏み台に乗ったナンバー3が顔を並べてトイレの鏡に見ほれているのはまさに場末のスナックの景観。目ヂカラアップどころではない眼力。我がメークながらもコレで外は歩けんだろう、、と思ってみるもチビにはこの分かり易いメークは大人気なようだ。 オ~、ココチャン、ユールックビューティフル。 お~いえす、さんきゅ~。わぁ~~お、ももちゃ~ん。ゆ~、とぅぅ~~~。 誉め殺しあう2人。 ただでさえナルシスト作造のDNAを受け継いでいるのに、ド派手メークでナル度がアップ。 寒いので引きこもりこんな事をしている。 やっぱ、メークというのは女の子にはたまらない魅力なようで、以前も面白い事があった。 学校の宿題で、サンクスギビングのターキーの絵の上に、自分でデコレーションして全く別なものに作り変えよ、というのを持って帰ってきた時である。もも造に何に変えたいのか聞いてみると天使にしたいというので、手芸店に行って白い羽だの白いフェルト生地だの白いコットンだのを買い込んできて天使にしてみた。が、元々顔が可愛くないターキー。イマイチぶさいくな天使である。もも造も顔が気に入らないようで自分で顔書いて貼っちまうというので、それじゃあまりにも原型を留めないだろうと思い、近所のドラッグストアにアイデアを求めて行ってみた。 その時見つけたのがつけ睫毛。 顔の部分に色を塗り、くちばしの所をちょこっとだけ赤で口紅付けてるみたいにし、つけ睫毛つけたらさぞかしカワイイ顔になるだろうという事で意見がまとまり、つけ睫毛をワンセット購入して帰宅。結局、端っこの1センチ弱ずつしか使わなかったので、残りをチビにくっつけてみる事にした。 どちらがつけ睫毛デビューするかで取っ組み合いのケンカになるチビ。泣き喚いてウルサイので公平にじゃんけんにし、じゃんけんに弱いもも造が執念の勝利。 およそ3年分年下なだけに後出しして負けてしまったここ造は気の毒なのであるが、しょうがない。ビービー泣くここ造の為に5分経ったら交代制とし、もも造の両目にくっつけてみた。 テープ式のつけ睫毛なので簡単にくっつき、おそるおそる目を開けたもも造。 オ~~~~~~~~~マイ~~~~~~~ゴ~~~~~~ッド!!!!! マイ手鏡を覗いて、ディズニープリンセスばりに目尻くっきり目はパッチリなマイ睫毛(ニセモノ)に天に昇る思いで大興奮するもも造。速攻トイレに駆け込みトイレの鏡を覗いては再びオーマイゴッドの雄叫びをあげる。 この状態にここ造が我慢できるはずも無く、後を追いかけては泣き叫び ももちゃぁ~~~ん!!!ぎぶみ~!!ぎぶみ~~ゆあ~あ~~~いず!!!ぼ~すあ~~いず!!! アイラッシュ(=睫毛)と言うボキャブラリーの無いここ造、目ん玉よこせ、両方よこせともも造の足にしがみ付く。引き離すもしがみ付き、引き離すも泣き叫び、なんとか5分経った所で今度は自分が泣け叫び出したもも造からつけ睫毛をひっぱがし、この瞬間家の中で最も価値あるものに成り上がったこのつけ睫毛は無事にここ造の瞼の上に移動した。 この後、5分おきにつけ睫毛はチビらの眼上を移動する事になる。 もともとチビとは新陳代謝も激しく、そして5分泣きっぱなし直後の瞼の上ということもあり、更にはつけ睫毛が皮膚に密着した瞬間に体内アドレナリンが大量に放出される効果もあり、汗やら涙やらなんやらチビ汁で一杯のチビ瞼上をせわしなく移動するこのつけ睫毛。 頑張って粘着テープはチビ汁一杯のチビチビのチビ瞼の上にしがみ付いていた。この上なく頑張っていたんだが所詮は細身のその体。 う、、、、、、くっ、、、、、、、、、、ガクッ。。。。。。 ついに粘着テープはその生涯を閉じ、ハラリと瞼からその両手を離した。 せめてすこしは分別のあるもも造の瞼の上で昇天してくれればいいものの、昇天したのはここ造瞼上。 まみぃぃぃいいぃ~~~!!!おうのぅ~~~!!まいあ~~~~いず!!まいあ~いずふぉ~~りんだ~~~うん!!! 目ん玉落っこちると気が狂いそうなここ造。。。両手をグルグル足はバタバタ、悲しみと恐怖を体中で表現している模様。 すでにつけ睫毛をチビに付けてみようと思った自分を激しく呪っていた権造は、チッ、寄こせよソレ。こーしてくれる。とツバ付けてここ造瞼にヘチョ。一瞬蘇生したかに見えた粘着テープはすぐに昇天し再びハラリと落っこちる。 もーーーーーー、こんなモノ捨ててやるっ!! 頑張ってくれた粘着テープにあまりもの仕打ちなんだが、もう片方もひっぱがし バイバイアイラッシュ~とゴミ箱に捨てると2人は泣きながら拾う始末。。。 その後しばらく、、、、。 頑張ってくれたつけ睫毛は大事にもも造の宝石箱に安置されていた。 オンナっつーものは、何歳だろうと美を追求するもんだな。 せめて正しいナチュラルメークを教えなければ。 ところで、権造のお客さんは年齢層も幅広くティーンエージャーも多く居る。 この何事も恐れない年代のキッズの美の追求の仕方というものは様々だ。 今は大学卒業前の女の子は高校生時代はド派手であった。毎回来る時もバッチリメークで中でも眼球を見事に一周するくっきりアイラインは毎度権造の目を引き、一体化粧品は何使ってんのと聞いたことがある。 涼しい顔で自慢げに話した目ヂカラメークの秘密とは、なんと油性マーカーであった。極細の黒で毎日描いているというのだ。 はぁ??マーカーって紙に描くもんだって知ってんの?と聞くと、そこまでアホじゃないわよぉ~、でも彼氏と一緒にビーチ行ったりして泳いでもとれないしぃ~、寝るときも落とさなくっていいしぃ~、アイラインないと落ち着かないしぃ~~、らしい。。。 その後延々といかに油性マーカーが肌に悪いかを説き、ゴンゾウってもっと分かる人だと思ってたけどママと同じような事言ってショックゥ~~と言われながらも、ここで落としなさいとマーカーを落とさせ、メーク担当のおかまっちにアイライン講義をさせた。 今は大学休みになるとマイアミに帰省するんだが、すっかりナチュラルメークで当時の事を冷やかすと照れている。 男子だって負けてはいない。 今は来なくなっちゃったが、高校生のコテコテアメリカ人の男の子が居た。フワフワやわらかい金髪で、そりゃ~うっとりの髪の毛だったんだが、この子が夏休みに期間限定で好きな髪型をしてもいい、と親の許しをもらった。 夏休み早々、お母さんに付いてきてその限定の髪型を披露してくれたんだが、見事なドレッドヘア。その道のプロのサロンでやってもらったんだろうな~とその時は気にもしなかったんだが、夏休み最終の週にその子は親に首根っこつかまれてサロンにやってきた。 ゴンゾウっ!!このアタマどうにかしてっ!! 怒り心頭のママに話を聞いてみると、サロンでやってもらったというのは嘘らしく、友達が3人がかりで仕上げた見事なドレッドだったようだ。が、使用したものは木工用ボンド。くちゃくちゃ髪の毛を束ねてはボンドでしっかり接着というのを何度も繰り返して出来たそうだ。 スゲーーな、そのアイディア。。。 見た目プロ級の仕事だったんだが、いざ夏の終わりに落とそうとしても何で洗っても落ちない。で、ママがサロンに引っ張ってきたんだが。。。 結局ウチの店にあるありとあらゆる物を手の空いてたスタイリスト総出で使ってみたものの、ちょっと、、落ちた??という程度で歯が立たない。 男子はすっかりしょんぼりで、最後にはやめてくれぇ~~と叫びながら権造のバリカンの餌食となった。 ウチのチビはちゃんと教育しよう。。。。 そしてクソ寒い外には出ずにメーク講習の我が家の引きこもりは続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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