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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:アメリカ生活
普段生活してる限り、日の丸しょって生きていると思っているこの権造。
が、自分でもイヤになる位、アメリカ人に変身する瞬間と言うのはある。 主にブチ切れるときがそうなんだが、例えば日本で日本語でブチ切れる場合なんかはまだ日本人としてブチ切れている範囲を超えない日本的なブチ切れ方だと思う訳であるが、こっちで英語でブチ切れる場合は日本人の姿をしたアメリカ人がブチ切れているアメリカ的なブチ切れ方になる訳である。 なにか、ものすごーーーーく納得いかない出来事がありクレームしてる時であり、相手の態度にあったまに来て怒りをぶつけている時である。 電話やネットのプロバイダーを変更した時にあまりにも仕事が時間通りに進まずあまりにも仕事がおそまつでプチっと逝ってしまった時もそうだったし、もも造出産の時に陣痛でウンウン唸ってるのに病院から帰れ帰れと看護婦さんにヘラヘラ笑いながら追い返されたときもそうだった。 何かあるとすぐに訴えてやるとか可愛げの無いセリフを吐きまくるこっちの人ってやーよねぇ~~とか普段言ってるくせに、そんなことはすっかり忘れて、『なんでヘラヘラしてんのよっ!!帰れ帰れって何かあったらどーしてくれんのよっ!!次にもう一回帰れって言ったら他の病院に駆け込んでココの酷さを思いっきりバラしてやるわよっ!!こんな病院訴えてやるっ!!!』となる訳だ。 この時なんかは後々考えて、ものすごく大人気ない態度であったとプチ反省したんだが、それでも定期的に災難に襲われるここマイアミの場合、テメーーーーーら!もうちょっとチャチャっとやれっ!!と思う事は非常に多く、その度に理性との戦いになる。 思うに英語ってあまりにもダイレクトな言語ゆえに、使っていると必然的に後で訳してみると恐ろしくキツイ表現になる事が多い。 何か聞かれた場合なんかも、答えがオッケーか無理かの2択の場合、日本語だと 『かくかくしかじか、かのような事がありますので、なるべく意向に沿うように努力します。』 という答え方になり、背景の説明から入っていく文章なので最後の方まで行かないとYesなのかNoなのかは見えてこない。更に↑こんな場合になっちゃうと、結局どっち?という事になり2択のはずなのに中間にグレーゾーンが突然出現したりして異なるカルチャーの人達になると、もうお手上げとなってしまう事もある。 逆に英語の場合だと、この手の質問に対する答えの文章というのは必ずYesかNoかで始まるので、その後に『ビコーズかくかくしかじか、かのような事があるので。』と続いても聞き手としてはすでに決定事項の背景を聞くことになり分かりやすいといえば非常に分かりやすい。 権造のお客さんの中には現在や過去に日本の会社と取引があったりしたこっちの現地の人達が結構居るんだが、この人達もこのグレーゾーン突発型の一昔前の大企業っぽいコミュニケーションには悪戦苦闘しているようでオモシロイ。 電話やメールでやりとりしても、例え英語の会話になっても日本的な考え方で直訳して伝えてくる場合、自分達の知っている英語では無くなっちゃうそうだ。 『○月△日までに、コレとアレが必要なんだが可能だろうか。』と英語で質問すると、普通なら『Yes』『No』、日本通の人の場合でも『Probably Yes』とか『Possibly Yes』とかの答えを期待していると『○月△日までの1ヶ月間は弊社はこうこうこういう状態であり、善処すべく努力します。』という感じの答えが英語に訳され帰ってくる事になり、英語なのに理解できないそうだ。 コレは別にどちらが良くってどちらが悪いって事ではないと思う。 ただただコミュニケーションのとり方が違うわけだ。 日本の場合は独自の言語があり、その言語に則った独自の伝達方法があり、その伝達方法で円滑にコミュニケーションが取れるわけで問題ないと思う。 大体、いくら英語がメジャーな言語だからって相手にも英語でのコミュニケーションをはなっから期待しているというのも結構良く考えると腹立たしいものであり、日本相手にビジネスをしたいと真剣に思うなら日本語の出来るスタッフを入れてみたり日本流のビジネスをちょっとは調べてみたりとか、そんな努力はあってもいいのに、と思う。 権造のお客さんもYesかNoかさっぱりわかんないからお手上げだと言うので、『きっとケチでせっかちなアメリカ人って第一印象悪いかもよ~。』と言うと『ええええ?そうなのか?』とビックリしているので大笑いになる。 即答出来ない状態なのなら、YesなのかNoなのか??と詰め寄ってみても無駄な努力極まりないので、いついつまでに返事が貰えるのかとか、感触としてはどうなのかとか、掘り出せるものから掘り出したりとか、自分達サイドから見たら普段しないアプローチなんかもあってもいいと思う。 いくら英語が堪能であっても英語圏で生活してみない限り、頭の中を英語モードにするのは難しいと思う。権造もおかまっちと会った頃はよく『で、言いたい事は何?』と聞かれたものだ。今は質問に答えるときは正統派にYesかNoかせめてMaybeから入るように努力してるのであまり突っ込まれる事も無くなって来たが、大変な作業だと思う。 逆にすんなり口から自然に英語が出てくるときってやっぱりキレてる状態だろうな。 なんだか怒りやすいのだ。車の運転中、前にイライラするドライバーが居てもやっぱり『ちょっと~~何よぅ~~!』と言うよりはズバリFワード、Sワードの悪態が自然に口からポロリと出てしまいチビと居るときは冷や汗ものである。 作造なんかもスパーツ中継観戦中はFワードSワードの連呼であり、作造の店に置いてあるテレビでフットボールやら野球やらやってる時は、オイ!仕事中にその言葉は!って止めたくなる事もあったりする。 チビ達の場合はベースがアメリカンなので問題ないんだが、普段使う言葉や行動を見てると『うぉーーやっぱりコイツはアメリカ人だ!』ってビックリする瞬間は結構あったりしておもしろい。 土曜日は権造が仕事のうちに作造がチビを風呂に入れてるんだが、もも造ここ造のどっちが先に入るか、というこっちからみたらたわいの無い平凡な日常の事項も、特に物心ついてるもも造には重要懸念であるらしい。 もも造を先に入れる場合、ここ造がすでにすっぽんぽんで走り回っている事になるので作造は面倒だからいつもここ造から先に入れるようなのだがコレがもも造にとっては不公平の極みであるらしい。帰宅して『風呂、入ったか?』と聞く権造に涙ぐみながら今日もここ造が先に入ったと訴えるもも造。そしてキメ台詞は『イッツノットフェアー!!!』 日本だったら、オネエチャンなんだから、、、。そんなのズルイっ!!って会話なんだろうが、もも造の場合、直訳すると『それはフェアーではない。』 建前自由平等のアメリカらしいこの台詞、もも造年代のチビ達が駆使する台詞なのでもあるが、『sneaky』『dishonest』『mean』などなどの『ずるい』の意の単語ではなく『フェアー』『アンフェア』と来るのがなんだかアメリカっぽい気がする。 この『イッツノットフェアー』、あまりに聞き慣れたせいなのか、最近ここ造までマスター気味で、何かあるたび『の~ふぇあ、まみ~、の~ふぇあ~~。』と来るのでイヤになる。 そして昨日。 スーパーに買出しに出かけた時のこと。 もも造に買い物リストを作らせてカートに放り込むたびに鉛筆でチェックさせてたんだが、カートに乗っかっていたもも造が、野菜コーナーの端に何かを見つけて指差した。 アレ好きだから買ってくれというので、好き嫌い激しいもも造がめずらしい、、と指差す先を見てみると。。。 カボチャの種、袋詰め。。。 ヒマワリの種をほおばるリスがとっさに頭に浮かび、こんなモノ、食うのか??と聞いてみると学校でよく友達から貰ったりして食ってるらしい。。。 好きなんだったら買ってやるけど、、とカートに一袋放り込んだんだが、まさにザ・アメリカンである。 権造が子供だった頃、父造の仕事の関係でアメリカ人の家族が近くに住んでいた。アリシアという権造達とさほど年の変わらない女の子はいつも遊びに来る時セロリやニンジンをそのまま一本齧っていた。アメリカ人ってスゴイものをスゴイ食べ方するんだと子供心に思ったんだが、その光景もヒマワリの種をほおばるリスと共にフラッシュバックした。 帰宅後嬉しそうに早速袋を開けて、カボチャの種をポリポリやるもも造。 食べ過ぎるとなんだかな~~なので小皿に分けてあげたんだが、結構イケルって感じの食いっぷりであった。 おととしのサマーキャンプの時の先生なんかはリンゴの種を食べてたらしく、家に帰ったもも造が『マミ~。リンゴの種が食べたい。』というのでハラによろしからぬ気がした権造は昔母造に言われた言葉をそっくりそのままもも造に言った。 『種は食べるとお腹の中で芽が出てきてヘソの所から木が生えてくるよ。』 。。。。。じゃ、要らない。。。。。ともも造が答えてから2年。カボチャの種をポリポリと平気で食うようになったもも造である。 こんな袋に、 こんな種が入っている。 食いたいですか??? みなさん。 ところで日本では今日、とさま氏と姉造の双子チビらの誕生日である。 チビ達よ、誕生日おめでとう。 3歳か~~~。ますます天然な洸とますますイケズな楓に会うのが楽しみだ。 カボチャの種をお土産にあげるから待っていておくれ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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