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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:ニュースから
ヤバイヤバイ。
もう一度読み直そうと思っていた本やら友人知人にどっちゃり借りちゃったりした本なんかを、おとといは読書デーと決めていたのでベットの周りに平積みにしてみた。 そのおかげでドップリと読書三昧になっており、今日は仕事が休みなのでチビが学校に行ってる間にアレコレ片付けようと思っていたんだが。 やっちまいました。。。 家の中で場所を変えたりしながら読書三昧デー。そのおかげで夜チビが寝る寸前に牛乳買いに走ったりツケはしっかり払わされたもののたまにはいいものだ。 昼飯時に台所に立ち(キッチンで立ち読み)その後食事しながらはやっぱり辞めておこうと本を置いてCNNをつけて食べながら何となく見ていたうちの目に留まったニュースが2つ。 カルデロンさん一家のニュース。 以前にココとココで書いたこの出来事。昨日カルデロン両親の帰国だったようで、ネットのニュースやテレビジャパンでもやっていた。 ここアメリカの場合、日常茶飯事に起きているだろう出来事なのでCNNで取り上げていたのにはちょっとビックリしたんだが、日本でかなり大々的に報道されていたニュースとして取り上げられたような感じだった。キャスターやコメンテーターなんかの感想も一切入らず淡々と帰国の様子はそれに至った経緯だけを報道していた。 結局、5年間入国禁止となったようだが、1年後には両親が日本に居るのり子さんに会いに来られるように取り計らわれる事をすでに匂わせているので、あっという間にこの件が風化してしまわない限り本当に会いに来られるようになるのだろう。政府としては苦肉の策だが、一応メンツも立つし温情をかけたアピールも出来ただろうから 適切といえば適切な処置なんだろう。 ネットニュースに対して感想を書いている人達の日記も結構読んでみたが、ただ暴言吐いている人達の日記は別として、やはり不法滞在に対する『けじめ』として帰国とした政府の措置に賛成してる人が多いような気がした。 外国人の労働力は相変わらず需要があり、これからの政府の課題として『合法的に滞在出来る』人数の拡大と、ちゃんと法律に則った滞在を続けてもらえるようなシステムを創り出す事が大事になってくると思う。 移民慣れしてるアメリカ政府だって大量すぎる移民のトラッキングなど不可能であり、結局潜ってしまう人が多い。やっぱり不法移民の存在無しには全く機能しなくなる業種もあり、更に不法移民の権利を擁護する団体なんかの活動もさかんであり、以前は恩赦なんかのグリーンカードのばら撒きもあった。どうせならきちんと税金納めてもらう人が増えるほうが政府にとっても利益になり、不法移民にしてみれば合法的に滞在出来るのでいつ捕まるかと怯えなくても堂々と日の下を歩けるようになり自国に帰ってもトラックの荷台を改造したわずかなスペースに20人も押し込まれて再入国しなくても済む。テロの後からは一気に保守的ムードが高まっていたので、なるべく厳しく取り締まり不法移民にとって『働きづらいアメリカ』『入国しづらいアメリカ』『生活の成り立たないアメリカ』のイメージを定着させている感じだ。 日本の場合は今までが鎖国の延長上にあるような感じだったので、まずは住んでる人達の移民に対する拒否感をゆっくりと改めていくのが大事だと思う。万が一政府が勝手に『んじゃー誰も働きたがらない職種は外国人に任せちゃおうと思います。』って決めるような事態になったりしたら、労働力は生まれるものの同時に差別や偏見が必ず生まれてくるものだ。 移民が押し寄せてくれば日本がぶっ壊されちゃってもはや日本じゃなくなっちゃうと懸念する人も意外と多いかもしれないが、権造個人の意見としては移民が少々増えただけではどの国も国家や文化や風習なんかがそうそう簡単に潰れる事は無いと思う。 言ってみればそれは歴史上のゆるやかな変化の一つであり、日本が日本でなくなるという事はありえないと思う。 今の世界情勢で言うと移民受け入れ絶対に反対と言う考え方は確かに逆行しているものであり、だからと言って基盤も出来てないのに安易に受け入れしちゃうのも反対するが、日本の場合は地理的に孤立しているので、どうしてもピュアブランドとしての血統を好む傾向があると思う。自分も毎日『日本人の血』を感じつつ生活しているので、この感情はよく分かるけど固執しすぎるのもよくないような気がする。 話がずれて行きそうなのでカルデロンさんの話に戻るが、のり子さんは13歳にして自分で自分の人生の大きな決断を下した。両親がフィリピンで恐らく大変な思いをして社会復帰していく中、のり子さんも日本で自分の経験した事を受け止めて、その後日本にずっと滞在するのかフィリピンに行こうと思うのかは分からないけど、頑張って生きていって欲しいと思う。 もう1つのニュースは税金。 4月15日は去年1年間分の所得税の申告の期限日であった。 またしてもギリギリに書類や税金で落とすリストなどを会計士さんに提出し、急がせてしまって迷惑かけちゃったと反省するのだが、権造が一時Self Employeeであった時期以外は払い込んだ事が無い。独身時代も微々たる額が返って来たりしてたのであるが、中にはたくさん払い込まねばならない人達も大勢居る。 経済危機のこのご時勢。色んな支払いを拒否する人達がどんどん増えていっている。 色んな話を聞くと、すっかりとアメリカの消費(というか浪費)システムがはっきりと見えてくる。 例えば同僚。以前もどこかで書いたが、何年も前にサブプライムにがっつり嵌められマンションを購入。もちろん支払い能力など最初から無かったので、支払いがどんどん滞っていく。それ以前に家具を買うお金も無く折角買ったマンションもガランとしている有様であり、唯一2年前に奮発して買ったベットの支払いがなんと4年のローンである。 去年の終わりごろからこの支払いも出来なくなり、取立ての電話がかかってくるんだが、ついに彼女は『お金が無いから払えない。』と開き直ってしまった。 すると銀行としても開き直られれば回収出きずに困るわけで、まだまだ残ってる借金をマケてくれることになったらしい。4年ローンの前半部分で元金回収はすでに終わっているので銀行としても逃げられるよりは少しでも取れるだけ取っちゃおうという事らしい。 結局、一体どんな高いベットを買ったのかしらないが、後400ドル払ってくれれば後はチャラにすると言われたらしく、その400ドルすら3回の分割支払いにしてもらっていた。 コレに味を占めちゃった同僚はクレジットカードから病院の治療代から他の家具の支払いまで全部開き直り作戦を開始。 結局、何もかも大幅に支払額を減らしていた。 『借りたものは返す』というのはドラマ『ハゲタカ』では万国共通だったのだが、借りたものも返さないこの状態はどうかと思う。(正確には持ちマンション以外は元金回収には銀行側は成功してる) こんな人がゴロゴロしてる訳で。 さて今日のニュースであるが、レポーターの報告では彼女は必死に『税金払い込みのみなさん。払えなくてもいいからその由を必ず報告してください。』と繰り返していた。 あ??払えなくてもいいって?冗談は辞めろよ。と思っていたらどうやら状況により分割払いや後払いという苦肉の策を政府は提案してるらしい。 ご丁寧にフリーダイヤルの番号を何度も何度も読み返し、払えないからと言って無視するのは罪ですよ。払えなかったら払えないとちゃんと言ってもらったら、相談してどうにかしましょう、と繰り返すレポーターのお姉さん。 中にはSelf Employeeも居て年間の推定申告額を3ヶ月起きに払っておかないといけないのだが、こんな番組を流す時点で、この手の人達も年間支払い額がゼロって人もかなりな人数だと思われる。 税収に頼ってた部門がまたまたカットされそうな予感である。 ただでさえ低いフロリダ州の教育費なんてのもまたまたバッサリなのであろう。 借金することにより生活を営んでいくアメリカの人達。 まだまだ本当の立ち直りなんて遠い先の話だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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