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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:アメリカ生活
今日は仕事は1時まで。
そう。イミグレ再決戦の日なのである。 予約は1時半からなので、仕事やや押し気味ですっ飛ばして行った。 今日は午後はぜ~~~んぶコレに費やそうと思っていたので読みかけの本ともう1冊を予備にバッグに入れて腹減ったときの為にお菓子も持参。自販機が中にあったのを前回確認しておいたので飲み物は持たず。完璧である。 入り口セキュリティはもー慣れちゃったので目一杯の営業用スマイルで難なく突破。 第1関門。 インフォメーションデスク。 確認すると今日はやたら若い金髪美人のおねえさんが座っている。 よっしゃイタダキ。 今日は攻められる前に攻めまくる作戦にした。 メイアイヘルプユー?というおねえさんの頭をひたすらジィ~~~~っと見る。思いっきりジロジロ見る。当然おねえさんは、何か?と聞いてくる。 すかさず、『あ、ゴメン。美容師してるんだけど、あまり綺麗な金髪でよく似合ってるなと思って。』 美人のおねえさんは相好を崩し、え~~サンキュ~~とすでに機嫌がいい。実際に綺麗に染めてあり(アメリカ人の25歳以上の女性の場合、9割近くはハイライトかカラーリングによるブロンドである)、多色使いでざっと見たところ4色。普通だと色を使いすぎてかえって野暮ったくなるんだが自然な感じに上手く染めてある。 すでに5分ほど遅刻してたんだが、このチャンスを逃すものかと後3分ほど投資する事に。 『ちょっとだけ見せてくれる?トップと後ろがかなり綺麗に馴染んでるよね~~。』と適当な言葉を吐き、とにかく無意味に触らせていただく。 おねえさんは、その後ケラケラ笑いながら上機嫌で遅刻した権造の予約カードの時間を確認し、番号札を渡してくれた。 第2関門。 待合室。 座る場所を探しながら渡された番号を見るとA50。 そして番号表示のスクリーンを確認すると現在手続き中の番号、A49。 よっしゃ~~~~!! おねえさん非常に素直で分かりやすいっ!! こりゃー本読むどころじゃないなと思い、窓口まん前に座って1回目にナイスガイだった5番カウンターがまわってくる事をひたすら願う。 そしてピンポーンと次の番号呼び出しの音がしたのでスクリーンを見ると1番カウンターへ、と書いてある。 ちぇーーーと思ったが5分も待たずに呼ばれたので、1番カウンターへ行ってみる。 なんだかぱっとしないおっさんだったんだが、ここでも目一杯の営業用スマイルで『グッドアフタヌーン、サー。』 おっさんに書類と身分証明の為の免許証を渡して、カバンの中からパスポートとグリーンカードを取り出してカウンターの上に置いたら、権造のジャパニーズパスポートを見たおっさんが、『オ~~、アーユージャパニーズ? コニチワー!!』 ああああ、今日はなんてついてるんだ。得意範囲内ばかりじゃないか。 早速ジャブ。 『イエス、コニチワー。マジに発音綺麗なんだけど日本に住んでたでしょ~。』 おっさん顔面ニッコニコで、 『いや~~、そんな~~。数年前にコミカレ(2年制大学)の夜のクラスでちょこっととっただけだよ~~~。アナタ、オナマエハ~~???』 よっしゃ。ココもイタダキ。もージャブジャブジャブの連打に出る。 『ゴンゾウデ~ス。え~~マジでコミカレだけとは思えないな~。アメリカのイミグレじゃなくって日本のイミグレに居るみたい~。ゴンゾウの20年モノの英語よりもアナタの日本語の方がずっと上手だよ~。』 もうおっさんなんかは鼻の穴をまん丸にしちゃって大喜びで、システムの画面を見て権造の手続きがどこまで進んでるのか確認しながら、イ~チ二~イスァ~ンとか書類の番号日本語で読んでみたり、チョトマテクダサ~~イと言ってみたり。 今日のミッションはここ止まりで、この後パスポートに判子を押してもらい聞きたい質問が1つあるだけなので、楽勝だ~と心の中で万歳三唱していた。 もちろん判子なんて、もう好きなだけ押してやるってな勢いで、これまた窓口の用事は5分ほどでオシマイになり最後に気になってた質問をした。 『あのーー。この手紙にはバイオメトリックスってのと写真を撮る為の予約の手紙が別に届くはずだから指定された日時に指定されたイミグレに行けって書いてあるんだけど、まだ何も届かないんですけど。6月にニホンに行くからその時に予約が重なっちゃうと大変だからちょっと調べてもらえますか~??』 おっさん、んん??と手紙の日付を確認。すでに1ヵ月半前が経っている。 『普通は今頃届いてるんだが、たまに遅れる事もあるから来月まで待ってもし何も届かなかったらまた来なさい。』 心の中で、断る!と即答し、勢い乗っちゃったのでこのままタダで帰るもんかと心に誓い早速おっさんにお願い攻撃に入った。 『え~~。ココで出来るんだったら今日やりたいんですけど~~。プリーズ、プリーズ、プリーズ!! オネガイシマ~~~~~ス!!!!』 オノレの体からはまず発射する事の出来ないキラキラ光線を勢いだけで何光線になってもいいからとりあえずもも造ここ造バリに発射してみて、後は え~~でもぉ~~と渋るおっさんにオネガイシマ~~~~~ス!!!と両手を合わせてテコでも動かない事を激しくアピール。 おっさんはしばし考えて、む~~、ま、いっか~と棚から書類を出してきてなにやらサラサラと書いてくれた。 棚ボタ的な第3段階。 バイオメトリックス。 もーこーなりゃ勢いだけで片付けるしかない。 すっかりお馴染みのインフォメーションデスクを通り過ぎ、建物の反対側のやや小さめの待合室に行き、そこのデスクの人に書類をだして後1枚何やら記入。 待っていたのはせいぜい20分ほどで、ここで初めて本など取り出してみて余裕の読書にいそしんだ。 イミグレから来た書類に記載されている『バイオメトリックス』なる言葉。意味が分からなかったのでクラウディアに以前聞いてみたら『ハァ?何じゃそりゃ?』という答えが返ってきた。アメリカ人100%のクラウディアニも知らない単語があるのかとビックリして逆に移民連中に聞いたほうがよさそうだと思い、ボリビアとコロンビア出身の同僚達に聞いてみると、あっさり答えをくれた。 『あ~、そりゃアレだな。指紋取ったりとかの本人照合の為のヤツだよ。』 ボリビア出身の同僚の方は、そういえばこれから先指紋押捺だけじゃなくって眼球をスキャンして本人かどうか照合するって誰かから聞いたからソレもやったりするんじゃないか?と言っていた。 バイオメトリックス。。。。何だかマトリックスみたいな響きでかっこいい。 なので、次が自分の番って時には結構ドキドキして待ってみた。 もしかして、アイスキャンもやったりするんだろうか、まだ誰もやったことが無いと言ってたし自慢できたりするかもしれないと本から顔を上げるたびにきょろきょろしてみる。 やっと自分の番になったようで若い兄ちゃんが権造の名前を呼んだ。 広い部屋に肩までの高さくらいの仕切りで区切られた小部屋がたくさんあり、その中の一つに入ってみると、なにやら機械が置いてある。 おお~~コレがバイオメトリックスの機械なのか~と感心してみていると、兄ちゃんが手術用手袋みたいなのを両手にはめて権造の手をとった。 とりあえず指紋から。 最初に両手の親指以外の4本ずつ。次に両手親指1本ずつ。その後各指10本分。結構念入りにスキャナーの上に指をくっつけられる。 10年以上昔に日本で外国人に対する指紋押捺が人権問題になったことがそういえばあったが、権造は指紋取られる事に関して一度も頭にきたことがない。例えばアメリカに帰化してアメリカ人になったのに元ガイジンだから指紋取れとか言われたとしたら差別だ差別だと騒ぐと思うが、自分は外国に住むガイジンなのだ。 昔は紙にインクをつけて指紋とってたのだが、今はスゴイよな。ハイテクの極みでスキャナーで取った指紋が直ぐに目の前のスクリーンに映し出される。1枚1枚取るたびに『照合中』という文字が3秒ほど出る。権造が10年前に書き換えした時に取った指紋と照合してるんだろう。OKの文字が出ると次の指に移る感じだ。 ワーオ、すごいね、と兄ちゃんに言ってみると、俺もスゴイと思うんだよな~とやってる本人も感心している。スクリーンの横には何やら丸っこい小型カメラのようなものがあり、権造はその後アイスキャンが出来るのかとドキドキしていた。 残念ながら、アイスキャンの話はガセネタだったようで、小型カメラの前に立ってと言われたので思いっきり目を近づけたら、兄ちゃんに爆笑されてしまった。。。コラ、カルロス、どうしてくれんだ。アホな日本人だと思われたじゃないか。 この小型カメラは単に本人の顔写真を撮る普通のカメラで、結局笑ってヒーヒー言ってる兄ちゃんに、もっと下がれ、目のアップは撮らないからもっと下がれと散々冷やかされて壁まで下がり、勝負目線をキメる前にあっさり1枚撮られてしまった。。 今日まさかこのオマケ第3段階まで行くと思ってなかったので、仕事に行くときにド派手な帽子を被っていった。もちろんグリーンカード用の写真はいかなる被り物も却下なので、帽子をとって撮らされた。 こんな事ならちゃんとワックスでキメてくるんだったのにぃと激しく後悔したものの、時すでに遅く、結局オートリケースケとか美川憲一、これらの例えは悲しすぎるのでなんとか女性に例えてみると和田アキ子が精一杯、という悲劇のヘアスタイルの1枚だった。 一応美容師なんでこの写真は耐え難い、と兄ちゃんにこぼしてみたんだが、グリーンカードって人に見せるもんじゃないし、ま、いいんじゃない?と他に日本でどんなメンツがこの時の権造と似たような髪形であるかなどとは恐らく一生気にすることは無いこの兄ちゃんはお気楽な返事を寄越した。 ま、確かに一理あるし、このために戻ってくるのももうゴメンだ。 という事で!!! 一応手続きの方は全て終了。 アメリカに暮らすにあたり最も大事な身分証明書なので肩の荷がどっと下りたような気がした。 最後にこの兄ちゃんに一体どの位で新しいカードが届くのか、と聞いてみた。 『1ヶ月から12ヶ月の間』だそうだ。。。 パスポートの判子も今まで持ってた期限切れのカードに貼ってもらった新しい有効期限も来年の4月まで。 ソレまでに届くんだろうか。。。 以前は全く無理だったけど。 一抹の不安は残るものの、とりあえず国を出たり入ったりする事に全く問題が無くなったので安心した。 今日はめでたく手続きにかかった時間は2時間。 全て上手く言った感じ(アイスキャンで赤っ恥かいた以外は。。)で気分爽快な感じである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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