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2009年04月28日
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テーマ:ニュース(100198)
カテゴリ:ニュースから
豚インフルエンザが不気味に広がりつつある。

英語だと豚インフルは『swine flu(スワインフルー)』で鳥インフルは『bird flu』なんだが、今日の夕方WHOのフクダ氏(この豚インフルで一気に顔が知れた感じだ)が、警戒レベルをフェーズ4にしたと発表した。
この『フェーズ』という言葉はハリケーンで言うところの『カテゴリー』に辺り、危険度を現す言葉なんだが、丁度昨日見たニュースでフェーズの説明をしていた。

フェーズ1:動物→動物にウィルスが感染。
フェーズ2:動物→人に感染。流行の可能性が生じる。
フェーズ3:動物→動物、動物→人に感染が認められるが、人→人の感染が殆ど確認されない状態。
フェーズ4:人→人に一定の集団内で継続的に感染。
フェーズ5:1つのエリアの2カ国以上で持続的な感染が蔓延。
フェーズ6:同一のウィルスが複数のエリアで持続的感染が蔓延。

って感じである。
フェーズ4になると世界的に大流行する危険性が高くなり、フェーズ5だとかなり差し迫った危険ということになり拡大封じ込めの為の措置(恐らく渡航制限とか)などを取る時期が迫っているという事で、フェーズ6は鳥インフルで知名度が一気に上がった言葉、『パンデミック』という事になる。

豚インフルとはお助けWikiによると元々以前からあった豚のインフルエンザである。
豚→豚感染は前からあったようで、人や鳥のA型インフルエンザには容易に感染するらしく、豚用ワクチンなんかもあるようだ。元々豚の間では死亡率1%のものらしい。
コレが突然変異を起こして今回の新型インフルエンザになったようなのであるが、今まで心配されていた鳥インフル同様、というより感染拡大の危険がある今、鳥インフルよりもずっと恐ろしい。

1日のうちに何度もある豚インフル関連のニュースは見るたびに感染者の人数と国が増えていき、今のところ1人とか2人と報告されている国も、認定された人数というだけで本人が病院にまだ行っていなかったり検査中だったりする人たちを合わせると一気に数が増大するんじゃないかと怖くなる。
が、今回の豚インフルはタミフルやリレンザといった薬が有効らしいので、かつてのようにパンデミックにより世界中に大量の死者が溢れるといった事態にはならないかもしれない。行政機関と医療機関が連携して充分対応出来るだけの製造と確保を各国努力して欲しいと思うんだが、途上国なんかに蔓延した場合はその国の人たちに充分な支援が早急に行われることが出来るのか心配する。

以前、SARSが流行したとき、丁度帰国する事になっていた権造は同僚やお客さんから非難轟々だった。子連れで行くなんてとんでもない、わざわざ命を危険にさらすなんて信じられないと、日本では発症例が報告されていないから、といくら説明しても『日本と中国ってどう違うの?』レベルな人が多いこのエリアでは中々理解してもらえなかった。
結局、無事に何事も無く帰国は充分楽しんだものの、行き帰りの飛行機はやはりちょっとビビったし中にはマスクをしっぱなしの乗客の姿もあり、咳でもしようものなら周りの座席の視線を浴びながらだったし、アメリカに入国したときには『発熱の症状があった場合は最寄の医療機関にこの紙を提出して検査を受ける事』と書いた黄色いカードを渡された。
マイアミに戻って2日後から仕事に戻る予定だったのだが、戻った次の日にサロンから電話があり、2週間休んではどうかと言われた。ウィルスの潜伏期間である。
オーバーリアクションしすぎでしょ、と一笑に付し仕事に行ってみると、サロンの真ん中辺りにあった権造のイスはサロンの端っこに移動されており、いつもはバケーション後の出勤だと総出でハグの嵐にあうのだが、同僚みんな遠くから『おかえり~、、。』と手を振ってよこすのみで誰もよってこない。お客さんも結構な数の人達が2週間後以降に予約をずらしていたりして、ビックリしながら2週間過ごした。

台湾からのお客さんの中にはお姉さんが当時テレビにしょっちゅう映っていたSARSの患者を隔離していた病院に勤めて居たのだが、病院内のスタッフも全員全く建物の外へ出る事も許されず、着替えを家族が病院の近くまで届けてそれを全身防護服の人たちが病院に届けていたそうだ。着替えた後の自分の服は最後にはすべて焼却処分だったらしい。
長期に渡る隔離の為に病院スタッフもノイローゼになるものが居たりして、窓から飛び降り逃げようとして大怪我を負ったりした人まで居たらしい。
医療機関の人達にとってこのような事態は過酷を極める。このお客さんのお姉さんは結局看護婦を辞めてしまい近所の薬局に勤めているらしい。

この時はひたすらオーバーリアクションし過ぎなのは良くないよなぁ~と被害妄想に陥ったりしたんだが、今回のような事態になってくるとそんな気持ちも良く分かるような気がする。明日やってくるお客さんがもし2,3日前にメキシコから帰ってきたばかりの人だったりしたら、やっぱり怖いと思うのだ。

ここ数年の鳥インフルのニュースでは、対応の為に各州が独自の努力をしている様子を見たりなんかした。テキサスだったと思うんだが、パンデミックの対応の一環として元々牧場だったところに施設を作り、ドでかい元牛舎をそのままワクチン接種用のドライブスルーの建物にした様子をテレビで見た。
ドライブスルーなので、やってくる人も車から降りる必要が無い。よって待合室などで他の人から感染したりウィルスを撒き散らしたりする事も無く、車でそのまま乗り付けて窓を開けて腕を出し、そこに全身防備の医療側の人たちが待機していて出された腕にブスッと注射して、車内の人はそのまま車を出して帰途につくというものであった。
コレは素晴らしいアイデアだと感心したんだが、テキサスでも豚インフルの感染者が確認されたし、今頃あの施設なんかは緊急事態に備えて忙しくしているんだろうと思う。

この辺は、、、大丈夫なんだろうか。。
以前、排ガス規制の為に市か州のドライブスルーの排ガス検査場が近所にあったが、あの建物なんかピッタリじゃないか、と思い出した。ふざけた事にフロリダ州ではかなり以前に排ガス規制が無くなってしまい(真偽の程は分からないが聞いた話だと『空気が綺麗になったからもう必要なし』との事で廃止になったとか。。)、ウチから15分ほどの所の倉庫街の中にあったんだが、全く行かなくなってしまったのであの建物がどうなってるのかは分からない。

こういう疫病の大流行は40~50年おきにほぼ定期的に人類を襲ってくるらしく、1918年から翌年にかけて流行したスペイン風邪(コレはシカゴから発生したらしい)が有名だが、その後の香港かぜ、ソ連かぜの流行もあり、時期的にはそろそろらしい。
今では医療技術やワクチンの開発、感染拡大予防の通信手段なんかも昔とは比べようも無いくらい発達している。が、同時に交通機関の発達によって瞬時に世界に広まるようにもなってしまった。
最近の記憶の中ではSARSも鳥インフルも世界中に拡大することなく落ち着いていったので今回も広がる前に防げるように願いたい。

帰国もあるし、なんだかやっぱりちょこっと不安だったりする。
なので昨日からやたらとチビに手洗いうがいをさせている。







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最終更新日  2009年04月28日 13時15分48秒
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