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テーマ:ニュース(100210)
カテゴリ:ニュースから
おとといのニュースなんかでは軒並み日本もこっちも『豚インフル』『Swine flu』って表記だったが、それでは養豚業界が壊滅的なイメージダウンを受けるだろうという事で、『新型インフル』『2009H1N1型インフル』ということになった。
そういえば狂牛病・Mad Cow Diseaseの時だってしばらくするとBSEになったし、この時はいくらなんでも『牛が狂う』というのはネーミングのセンスを疑ったのだが、表記改正の背景は同じなようだ。 前回の日記にフェーズ3からフェーズ4になったと書いたばかりだが、今日になってWHOはフェーズ4からフェーズ5への引き上げを発表した。 日本の国立感染症研究所からWHOの緊急委員会に出席したインフルエンザウィルス研究センター長の談話だと『今回のウイルスは強毒型になるような変化は起きていない』ので毒性の強い鳥インフルの対策マニュアルだとそぐわないのでは、としているし、CDCの実験でも今回のウィルスは弱毒性という結果が出ているらしいが、WHOが言うように『今回のウィルスは予測がつかない』らしいし、人感染が続く中で毒性が強いものに変異する恐れもあるそうだ。一体じゃあどうしたらいいんだと言う気分だが、要は『過剰に反応せず冷静に情報を元に判断して臨機応変に対応する』というお決まりの文句に集約されるように、『マスクとかはとりあえず買っとけ。』という事なのであろう。 先進国は医療も発達しており、今回のインフルに対応するワクチンの開発も急ピッチで行われているだろうし、有効とされているタミフルやリレンザの製造・備蓄も充分におこなわれるのだろう。そして日本のように毎年インフルの流行するシーズンがあるエリアなどは個人レベルでの抵抗力も免疫の無い国とは違うだろうし基本的な予防方法(マスク着用手洗いうがいなど)も浸透しているので、万が一広がったとしても対応が取りやすいかもしれない。が、途上国の衛生の行き届かない場所や医療施設の整っていない場所で広がった場合の被害というのは先進国よりも深刻なものになるのは見えているし、WHOが言うように世界レベルでの連携が必要になるのだろう。 そんな中。 今日のサロンでもインフル談義が続いており、お客さんの一人が『私、マスク買いだめしちゃった。』と言うものだから従業員お客さん一同騒然となり、早速権造ともう一人のラップトップを駆使してあちこちのサイト検索が始まった。 とりあえずアマゾン見てみるか~とアマゾンに行ってみたところ、マスクで検索してみるとダダ~~っとマスクが一杯出てきたのはいいが、『Currently unavailable・現在在庫がありません』表示が続いている。へ???もう売り切れ続出??と軽くパニックになり、他サイトも検索してみるが同じような感じである。 ステレオタイプの流れにザザ~~っと流されてしまった一同は、アマゾンに戻り在庫ありのマスクを1個ずつチェックして、これはというのをとりあえずカートに放り込んでみる。 で、一通り目を通した後、、、。 ステレオタイプナンバーワンのお客さんが、 『私、、今売切れになる前に買っちゃいたいんだけど、このPCから頼んでいい??』 え、別にいいよ。どんどん使っちゃってください、とラップトップをそのまま渡すと財布からカードを取り出しさっさと注文。 こうなると後は続けということで同僚も注文を始め、ありゃりゃ~~と見てた権造ももれなくチビ用使い捨てマスクと大人用使い捨てマスクを1つずつ購入してしまった。 インフル感染者がフロリダでも出た場合、一斉に薬局なんかに積み出されるとは思ったのだが、、。つい、、。 ってな感じにマスク購入にひとしきり走ってみた後、スタッフルームでランチを食べてる時にもインフル談義はまだまだ続き、今回の一連の騒動に関するデマ話になった。 デマ話、と言っても、思考感性の偏った非常に個性派揃いのマイ職場であり、言ってる本人達は至って真面目である。マジに読まずにさらっと読んで欲しい。 1. インフル皇后説 皇后によると今回のインフルは某国の秘密作戦により極秘にメキシコに持ち込まれた。 某国の狙いは世界的人口過密問題。いわゆる間引き作戦である。某国の人種差別的な極秘プロジェクトにより確実に途上国の人口は減少する。 2.インフル妃殿下説 某国が世界を牛耳る為に医療業界と陰謀を画策し極秘にワクチンを完成させた新型インフルをメキシコに持ち込んだ。すでにストックマーケットには影響が出ており、医療・製薬メーカー株は軒並み株価が上昇しており、今後WHOの指針に基づき各国連携してワクチンを必要とする国々に提供を始めたときに今回の黒幕は自ずと明白になる。 3.インフル天罰説 今回のインフルは宗教心を忘れ戦争や自然破壊に走った人類への神からの罰である。 こんな感じでマイ同僚独自のインフル発生源が披露されるランチタイムって一体、、、。 おとといまでは全く興味も持ってなかったのに、いきなりオリジナル説を披露してしまう同僚達、、、、、。 皇后などはあまりアツく語るので権造もアレコレ突っ込んでみたくなった。 『鳥インフルは知ってるけど、豚インフルなんて聞いた事も無いし人間が作ったものなのよっ。』 『いや、豚インフルって調べてみたら豚同士の感染では以前からあって養豚場とかじゃ豚にワクチン打ったりするようだよ。』 『、、、、、。そう、、、、。ま、それはいいとして、だってアメリカなんかだと予防接種とか毎年あるから他の国と違って打ってれば感染しないじゃない。』 『いや、インフルって毎年違った型が出たりしてその年の型に対応したワクチン作ってるから、今回の新型のワクチンはまだ出来てないんだよ。』 『、、、、。そう、、、、。ま、それはいいとして、、、、、』 こんな感じに談義は続く。どうやら皇后の言う某国とはアメリカのようだ、、。 しかし。。。何事も興味を持って色んな情報を調べてみるというのは大切だと痛感したランチタイムであった。 今のところ、この発生源と言うのはメキシコ東部のべラクルス州の養豚場のあるエリアではないかという見方が出ている、と読売オンラインのニュースにあった。記事を読んでいくうちになんと『村には米国資本の養豚場があり、、』と言うくだりと『国内の養豚場からは、豚がインフルエンザにかかったという報告すらない』と言うくだりがあり、おおっ!皇后説!と一瞬だけ皇后に教えたくなったのだが、こんなネタをチクってしまうと間違いなく皇后はノンストップで自説を説いてまわることになり、それこそデマのパンデミックになってしまいそうで恐ろしくその後は仕事に戻り専念した。 マジな話に戻ると、今一番恐れられている事はこの新型インフルが人感染を続けるうちに変異をしていき毒性が強くなる事である。 中でもアジアの鳥インフルが以前発生した箇所に豚インフルも発生した場合、動物同士の感染の中全く新たな型の毒性の強いインフルが発生したりすると大変な事になりそうだ。 各国、それぞれ水際作戦で空路海路のチェック体制を厳しくしている。 弱毒性のまま感染拡大を抑えられたら1,2ヶ月で収まるという見方をしている所もあった。 世界的不況もまだまだ続く中、この状態は景気後退に拍車をかけるものであり、そんな面からも早く収まって欲しいと思う。 ベストシナリオで終わるように各国政府は努力して欲しいし、個人レベルでも気をつけたい。 って事で。ものすごくうがい手洗いに励む毎日である。 それにしても。。。 昨日の読売オンラインのニュース。 自民党の会合で『国内での感染が確認されると、警戒レベルがさらに引き上げられ、集会自粛の事態になる場合がある。そうなれば、衆院選を控えた我々にとっても切実だ。』ってな発言や『大型連休で海外旅行に出掛けた人が感染して帰国すれば、連休明けは衆院選準備どころではなくなる。』ってな発言が堂々と書いてあるんだが、、。 目の前の山積みの問題よりもパンデミックよりも、フツーにこんな発言して選挙の行方ばかり気にしているセンセ達が居るとは嘆かわしい気がする。 ま、前後のコメントがないので話の流れが分からないから一方的に嘆いちゃうのもアレなんだが、この記事だけカクって感じがして浮いているのと思うのは権造だけだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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