のらりくらりと行きたい

さて続き。

風呂もいい感じに寂れており、『オオキイオフロ（温泉）』に入るのが日本行きで何より楽しみなチビ達は喜んで入っていた。
肝心のランプの説明は消灯前に宿の人から受ける。１０時消灯だったのでチビらが寝る前に自家発電の電気がブチっと切れてチビが恐怖におののくという心配はとりあえず無くなったのでまずは一安心。天井から沢山ぶら下がっているランプを３つ下ろしてきて、オイルランプの火の付け方や持ち方や運び方を聞く。かなり古い木造の宿でひっくり返したらかなり危ない感じがするのだが、置く場所さえちゃんとしてれば大丈夫であった。
寝るのはたたみ一杯にひいてある布団に雑魚寝であり、一日思いっきり遊んだチビはあっという間に寝てしまったのでその後はアダルト組は隣の部屋で雑談していた。不思議とああいう大自然一杯の場所に行くとガンガン飲む気にもならず（不思議とああいう大自然の中でもタバコは吸うが）、買っていったお茶を飲んだりしていた。
そうこうしてるうちに夜は更けていき、一度ブンっと変な音がしたと思ったら電気が消えてランプオンリーのほぼ真っ暗状態に。４人で外に出てみると久々に満天の星である。綺麗だねぇ～～～なんて上をぼーーーっと見上げていたのだが、とにかく周りは漆黒の闇であり、縁側のすぐ先はがけになっているようで、足元がフラフラする気がしてなるべく建物にへばりついた。
もちろん、こんな自然の中に居ては夜更かしなんてのは似合わない。よって何時くらいか忘れたが早々に寝ることにした。

さて、寝る前にトイレ、、、と思ったのだが、今でこそぶっちゃけ書いちゃうが、ハッキリ言ってランプを手にそろそろとこの上なく薄暗く更に途中は半野外になってる廊下を歩いて、一応洋式のカバーはしてあるが、いわゆるボットン形式のトイレで用を足し、水洗じゃいので水鉄砲のようなものでビューっと撃って流すという大仕事を、山奥の暗闇の中で一人でするのはかなり怖い。何が出てきてもおかしくないような場所である。姉造に連れション頼む歳でも無いしどーするべと思案中に都合よくここ造が起きたので、ここ造を連れションパートナーにして抱っこしてトイレまで行き無事に就寝前の必須事項も終了し、綺麗な空気の中でぐっすり眠った。

次の日は朝食と散策の後、宿を後にした。
その後はなんと高速の途中のドライブインのようなところ、え～っと何だっけオアシスなんちゃらという場所にある水族館に寄って帰ってきた。規模のわりに、そして淡水魚オンリーな地味な水族館であるにも関わらず、非常に見やすくおもしろく出来ていてここも良かった。

ということで、この旅行。行ってみると第一印象のショックをはるかに上回る満足感で本当に楽しかった。
あれだけ自然の中、というより山の中に居るという実感があった場所は初めてじゃないだろうか。まああの場所だから当たり前って気もするが。
やっぱり海より山の方がいいよな～～とつくづく感じて帰ってきた。

日本の山はやっぱり美しい。
アメリカだとヨセミテくらいにしか行った事が無いので一概には言えないが、やっぱり木々や空気の密度が違う。『豊か』という言葉がピッタリ来るのはやっぱり日本の山だと思う。

今日、この時の旅行の話をもも造としていた。
この旅行がきっかけで実家ではかなりなネイチャーっぷりを見せていたもも造。
しかし、やっぱりココは『ホテル』とは呼ばないらしい。会話の中で出てきていた言葉は『バグハウス・虫の家』であった。
が、本人曰く、虫はそれほど怖くなくなったらしい。ホントなのかどうかはまだ戻ってきて日が浅いので確認できないが、もうちょっと大きくなったら絵描きもも造としてスケッチブックなんかを持ってまた行ってみるのもいいんじゃないかと思う。

とさま氏姉造夫婦と駆り出されたもと氏に感謝したい。


写真：


途中の滝。


途中よく目にした看板。前回とさま氏達が行った時のがけ崩れはそのままだった。


駐車場から階段を登ったところ。


『ホテル』のエントランス。


ランプ！


部屋の中から外を見ると。


３部屋開けっ放しでこんな感じ。


中を探検中スゴイ階段発見。下にも部屋があるがランプの明かりでこの階段はツライ？


とさま氏散策中。


綺麗１。


綺麗２。


綺麗３。


綺麗４。


キコリだぜ。


綺麗５。


メシタイム！この後天麩羅も登場。


チビメシタイム！


イワナの骨酒。ヤバイ。


出たっ！！しっとりハチノコ！


翌朝、権造がクワガタ（♀）発見！！なんと建物の中で。


翌朝も散策。もも造ともと氏のグリーンのシャツもなんだかマッチ。


綺麗６。


綺麗７。


綺麗８。この切り株のそばで死んだねずみが動いていた。何者かが運んでた。チビ凝固。


お山、と『お』をつけたくなる山々。



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