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2009年08月15日
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カテゴリ:アメリカ生活
マイアミ中あちこちで見られる風景なので住んでる人は知っていると思うが、大通りの交差点などでよくホームレスのサポート団体が寄付を募っている。
みんなオレンジ色のベストを着ていて『Homeless Voice』と書いてある。

この団体のほかにも、どんな真夏であろうと長袖の白のジャケットを着てる宗教団体の人達や、物乞いをしているホームレスなど、交差点に立っている人達は沢山居るが、このHomeless Voiceの人達は総じて非常に愛想がよく感じがいいとよく思う。
いつも学校に行く時は逆方向なのでこの信号は通らないが、今週と来週はチビのキャンプのジム教室に行くときに毎日必ずこの人達に出くわす。

基本的に素性の知れない寄付はしないし、家に直接来る押しかけの寄付にも応じないし、電話での寄付もお断りしている。
10年位前に、FHP(フロリダハイウェイパトロール)と消防署から電話があり寄付をした。その時は、いつも頑張って働いてくれてご苦労さん、と純粋に感謝の気持ちで寄付をしたのである。
が、一度寄付をしたがためにその後何年にも渡りこの2箇所からは寄付の請求の電話がかかって来た。

一度寄付をするとリストにしっかり載るようで、『前回は○ドル寄付を貰ったが今回は?』とくる。最初は押し付けがましい電話にカチンと来たものの、丁重に『今回は見送ってまた機会があれば。』と言っていた。が、向こうもまるでノルマがあるかのようにしつこくしつこく電話してくる。
『今回は前以上の寄付をしてくれたらゴールドステッカーを送るから。』とか『もし消防署の機能が滞る位、財政困難に陥ったら、自分の家が火事になったときに消防士や消防車不足で消化に駆けつけられなかったら恐ろしいと思わないか?』とか、段々ものすごく権造のカンに触るような事を言うようになってきた。
で、『ゴールドステッカーを貰うベネフィットは?速度違反しても切符切られないって事?』だとか、『それって半分脅しに聞こえるんだけど、寄付しない家は助けないって事?』だとか、こちらのトーンも徐々にアップしてくる。

そもそも寄付というのは善意の上に成り立つもので、向こうから半ば脅しとも取れる言葉を掛けらたり、交換条件を提示されて請求されたりする時点で、寄付とはかけ離れたものになってしまうんではないのか?
こっちだってティピカルな中間層の生活の中、毎日毎日一生懸命働いて、その中から感謝の気持ちとして何かをサポートしたいと思うときにするのが寄付ってもんじゃないのか?
そういう事を説明するものの、向こうは『で、今回はするの?しないの?してくれるとしたら幾らなの?』と全く人の話は聞かない。
なので、アタマに来た権造はその後一切FHPと消防署には寄付はしないでおこうと心に誓ったのだが、こういう類は寄付した事を後悔する事になり非常に気分が悪い。

逆にこういう活動や人は助けてあげたいと思うものもある。
ウチから2軒先に4年位前に引っ越してきたおばあちゃんが居て、去年の始め頃に近所の家全部にこのおばあちゃんからの手紙がポストに入っていた。
手書きで一つ一つ書いたようで、それには白血病の子供達をサポートする団体に入って居る事と、もしよかったら幾らでもいいから寄付をして欲しいということが書いてあり、一緒に団体の小さなパンフレットも入っていた。
パンフレットを見るとそこには10ドル、15ドル、20ドルと寄付の額が書いてありそこを一つチェックするようになっていたので、近所だし真ん中とって15ドルを寄付しようかな~と思っていた。

数日後、たまたまおばあちゃんと外でばったり会って立ち話をした。
おばあちゃんには娘が居てその娘が結婚して子供を生んだ。何年も前の話らしい。近くに住んでいたおばあちゃんはものすごく喜んで週末になると遊びに行ったりベビーシッターして可愛がっていたそうだ。ところがその女の子は白血病になってしまい、幼くしてこの世を去ってしまった。最後まで希望を捨てずに仕事もやめて一緒に闘病生活を送っていたママの悲しみはとても深く、カウンセリングに通ったりしたもののとても普通の生活が送れる状態ではなく、ついに自分の命を絶ってしまったそうだ。
淡々と語るおばあちゃんの話にもう泣きそうになってしまったのだが、最後におばあちゃんはこう言っていた。

この団体に最初に入ろうと思った時は、何かしていないと気が狂いそうだったし、どうせ何かやるなら娘と孫を殺した白血病に復讐したいという、自己中心な思い付きだったのよ。
周りの人が本当に白血病の子供を助けたいという善意だけでやっている中、私だけはずっと、白血病の子供の事よりも自分の悲しみを癒したい、こんな気持ちから逃げたい、一人になるのが怖い、と自分の為だけにやっていた。
時間が経って、やっと本当に可哀相なほかの子供やその家族の為に何かしたいって思うようになったのは、ここ2年くらいだわね。

その日の夜に小切手を出して、その団体宛に記入した。
真ん中とって15ドルだなんて思ってた自分を反省して、多すぎても単なる同情にしか受け取られないとイヤだし、と悩み結局35ドルと言う中途半端な金額になってしまったが、一緒におばあちゃんに書いた手紙を封筒に入れ、おばあちゃんのポストに入れておいた。
この時に感じた事は、家族を失ったおばあちゃんに対する同情だけではなく、おばあちゃんが淡々と語る姿に感動したのだ。なので、それは言ってみれば色んな事を乗り越えてきたおばあちゃんに権造がやってあげられる事の一つとしての寄付であり、白血病団体の姿勢に協調したとかでは無いような気がする。でも間接的にそれがおばあちゃんをも苦しめた白血病の治療やサポートにあたっている人達を助ける事にもなると思うので、FHPや消防署なんかよりも遥かに尊い志でした寄付だと思う。


話がずれたが、寄付にも色々あるという事である。
さて、Homeless Voiceである。

今週から毎日この人達の横を通ってジム教室に行っているわけだが、上に書いた通りこの人達が一生懸命にやっているのを見ると、ついつい車の中の小銭を探したり財布から1ドル札を出したりしてしまう。
でも毎日毎日朝夕ずっと寄付をするのも何だかな~と思い、車の中の権造に『おはよう!』と声を掛けてニッコリ笑う人に手でノーノーとサインを送ったりもする。こんな時もそのままニッコリで次の車に向かって行く。
この人達は寄付をすると団体の新聞をくれるのだが、今までちゃんと目を通した事も無く結局捨ててしまうので最近はずっと『前に貰ったからいいよ。勿体無い。』と断っていた。

今日の帰りはトップクラスのスマイルを飛ばすおじさんだったので、ついつい1ドルを渡したのだが、新聞を久々に貰ってみた。
そして家にもって帰って初めて読んだのだが、きちんとした団体なようだ。
具体的な活動内容は団体のWebに掲載されているようで、こちらを読んでから今日の日記を書こうと思ったのだが、忘れてしまっているので後で読むとして。
新聞の内容は定期的に変わるらしく、今回は『中毒から立ち直る方法』としての禁煙特集とか『今の不景気の中で生活を維持する5つの方法』なんて記事と団体の最近の活動が載っていた。
興味を引かれたのが、団体から読者に向けてのメッセージの部分で、最近の豚インフルが活動に及ぼした影響が書いてあった。豚インフルと街頭募金という一見何の関係もなさそうなものでも、大勢の人間が触っている紙幣やコインを手渡しにすることの危険性だとか、よく考えてみると衛生上の問題なんかがあるそうだ。
この団体はフロリダで感染者が出てきて騒がれた頃に衛生上の理由から一時期路上での募金活動をストップしていたそうだ。
こういう事って全く普段知る機会のない事である。

その他にもこの路上に立っている人が『Vendor(販売員)』と呼ばれている事や、今回の豚インフルの他にもハリケーンが来たりして募金活動を停止せざるを得ないときの為に最大数か月分の蓄えを募金の中から貯めている事や、今の不景気でその蓄えをキープするのも難しい事、この団体が助けているホームレスは政府が設置するホームレス用のシェルターに入れない底辺中の底辺のホームレスが対象であること(政府設置のシェルターの場合、シェルター滞在期間が限られており、社会復帰が期待出来る人を対象として、入れる人達は限られるそうだ)なんかを知った。
この団体の詳しい活動内容をまだ読んでないから判断しづらいが、多分この辺りの団体の中では一番活動がちゃんとしてるのでは、と思った。

オンラインで月々2ドルから寄付できるらしいのだが、コレだと寄付じゃなくって約束事になってしまうから権造は過去の経験からコレはやりたくないと思うが、時々は、お!この人、今日も愛想よく頑張ってるな~と思う人が居れば微々たる金額を寄付したいと思う。

いつもこの人達に聞いてみたい衝動に駆られるのは、、。
この人達が実際現役のホームレスなのか、ホームレスを卒業した人なのか、それともホームレスではないボランティアなのか、という事だ。
見た目で判断するのは申し訳ないが、権造はホームレスを卒業した人なのかなぁと思っている。なんだか吹っ切れたような明るさがあるからだ。
こういう情報もサイトに載ってたりするんだろうか。やっぱ今度見てみよう。


ホームレスと言えば、忘れられない人が居た。
近くのKendall DriveとSW122Avenueの角にもう何年も前にずっと毎日立っていたホームレスの女の人だ。
この人はとにかく最高の笑顔と喋りで、ヘンな言い方だが見てる人をその気にさせる見事な物乞いっぷりであった。これだけの個性があればどんな仕事でも出来そうなものだが、、といつも思いながらもついつい窓を開けて小銭をあげたりしていたのだが、サンクスギビングやクリスマスといったホリデーシーズンには交差点に毎日通るドライバーからのプレゼントの箱が積み上げられていて驚いた。実際、権造もスーパーで買ったクリスマス用のクッキーを一缶、買い物帰りにあげた事がある。
『メリークリスマス。』と言って窓から渡すと、飛び上がって満面の笑みで喜んで『オーマイゴーーーッド!サンキューマイスウィートハート!!!オーー!イッツマイラッキーデー!!』と大騒ぎ。多分他の人にも同じ事をやっているのかもしれないが、こっちが照れるほどの喜びようだ。で、多分そんな光景を見てるほかのドライバーが次の日にプレゼントを渡すのだろう。自己満足の連鎖と言えない事もないが、最後にゴッドブレスユー!と投げキッスまで寄越されると例え錯覚だとしても何だかいいことをしたような気分になる。
この人はホームレスと言うよりは路上のエンターテイナーだよな、と感心したものだ。
今はどうしてるんだろう。

寄付にも色々あれば、ホームレスの人達も色々だ。



チビは親の宗教心薄さに関係なくクリスチャンスクールに通っており、多分他の学校よりも慈善事業の活動が授業に組み込まれている部分が多い。
以前『全米白血病とリンパ腫協会』なるものへの寄付を学校中で行った。
ただ単に寄付をするだけじゃなく、白血病と闘うと言う事、そもそも寄付と言う行為は何なのかという事に加え、寄付をするという決断としないという決断を実際に体験してお金の大切さも学んだ。
権造も学ぶ事が多かったような気がする。
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最終更新日  2009年08月15日 13時28分54秒
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