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2009年08月20日
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カテゴリ:仕事
誰でも自分の周りにウザイ人というのは居るんだろう。
この『ウザイ人』には2種類あって、『ウザイけどお付き合いしてる人』と『ウザイのでお付き合いしない人』に分類できる。そして『ウザイけどお付き合いしてる人』は更に『ウザイけどお付き合い出来る人』と『ウザイけど付き合わなければならない人』に細分できる。

さて、権造にもウザイ人は居る。
それは『ウザイけどお付き合いしてる』同僚のネイリストだ

彼女は陽気なジャマイカンである。
陽気であることは尊いのだがとにかく喋る。で、その会話の内容がいつもIとかmeとかmyとかmineとかオール自己中な内容なのだ。
コレを読んでる権造のサロンのお客さんで一度でもネイルを彼女にやってもらった事がある人は、なんとなく想像出来るかもしれない。
基本的に会話と言うのは自分の話をして結構だと思うのだが、例えばこちらが『実はさー、昨日こんな事があってさー。』と話し出しても『あ、私なんかはね、』と、あってさーのさーを言い終わらないうちにいきなりターンで自分の話に持っていく。で、百歩譲ってまぁ同僚でもあり友達でもあるので話を聞いてあげるとしても、一向にマイ話が終わらない。それどころか権造が言い出した『こんな事』に関する自分の体験を話してるうちに、話がどんどんあさっての方にいってしまって、話し出してしばらくすると元々会話のきっかけであった出来事とはま~~~ったく関係のないマイ話に移行している。

毎回このへんで話を止めて再び権造に話をリターンしようという姿勢のカケラも見えないので、コレでは会話というよりも権造が聞くマシーンになっているだけとなり、結局延々と権造が我慢した結果、う~~んつまらない、という心境に到達するので、最終的に『あのさー、で、権造の話に戻したいんだけど。』とスッパリ聞くマシーン状態を拒否するか、会話自体を強制終了する事になる。
更につらいのが同じ話が何度も出てくるという事だ。
なので結局ウガーーっとなってしまう訳だ。
権造だけでなく他の従業員も我慢力や集中力といったホトケ度に差こそあれど同じようなリアクションをしている。
権造の場合、サロンの中でのホトケ度はかなり高いと思われているので、知らん振りしてさっさと席を立つホトケ度が低い同僚よりもターゲットになる可能性がかなり高い。コレはひとえに『人の話は最後までちゃんと聞きなさい。』と言われ育ってきた日本カルチャーに起因する部分が大きいと思っている。

ちなみにこの独特の日本カルチャーで渡米後すぐは大変な思いをした。
大学の時に必須科目であった中に『Speech』のクラスがあった。まだアメリカに来て1年半くらいだったと思うが、英語能力も乏しい中で果敢に挑戦してみたものの言葉の壁よりもカルチャーの壁にあえなく撃沈してしまった。
中でもはっきり覚えているのが、教室の前に3人立たされてみんなの前で2人が教授に与えられたトピックに関して即席で会話してるところに残りの1人が割り込んで自分の話したい話題に最低1人を引きずり込む、というものだった。ディベートの授業の一環の実践テストである。
あろう事か教授に割り込み役として指名されてしまった権造はウッと一言発した後、しょうがないので前に出た。残りの2人がペラペラペラと流れるような会話を続ける中、根性も英語力も無い権造は全く割り込めずに居た。何よりも『人の話は最後までちゃんと聞きなさい。』と割り込むたびに叱られてきた人生18年間を全否定するこのテストに動揺しまくり、まずは何を話してるか内容を把握してからだとか、話が一旦切れた頃を狙って、とかウダウダしてるうちに、腕時計を睨んでいた教授が『ハイ、終了!』。で、『ゴンゾウ、後でボクの部屋に来るように。』と注意を受けてオシマイ。

このクラスを取ったのはこの教授が中々の名物教授だったらしく生徒の人気も高いと他の生徒から聞いたからだった。
呼び出されて小さくなってる若かりし頃の権造に教授は何で一度も割り込まなかったのかと聞いた。英語がうまく話せる自信が無いと言うと、『大学に入学してる時点で英語力はあるだろう。』とバッサリ。なので『私の国では小さい頃から人の話は最後まで聞きなさいとマナーの問題として教えられてきたので割り込むという事が良く分からないしやりづらい。』と言うと『でもキミは今、アメリカで暮らしてアメリカの大学で学んでいるのだから自国の習慣や考え方は一旦捨てなさい。』と更にバッサリ。
体に染み込んだ習慣や考え方は異文化に居てもそう簡単に変わるものではない。それよりもアメリカに来た意義というのを考えるとアメリカ文化の習慣や考え方を見に付ける事が大切だ。ダブルアイデンティティを持つ人たちはこの国には沢山居る。
そう教えてくれた。ダブルアイデンティティという言葉を聞いたのは初めてであり、その後もずっと今まで権造の頭の片隅にある言葉だ。

この教授の授業ではもう一つ思い出に残るものがある。
来週までにこのくらいの箱を用意してそれの外側に自分の外面を表して内側に自分の内面を現してくるように、と言われた。雑誌の切抜きを貼ってもよし、自分で色付けしても絵を書いてもよし、表現方法は自由だがなるべく忠実に自分の思う自分と言うものを表現しろとの事だったので、権造は一週間かけて雑誌を切り抜いたり色を塗ったりしてかなり凝った物が出来上がった。
外側には丁度パーティしてる学生の写真を見つけたので楽しく飲んで騒いでいるのを一人ずつ切り抜いて派手な色に塗った箱にくっ付けたり、楽天家なイメージに仕上げた。
さて内側はと言うとやっぱフツーはみんな悩みがあったり人の目を気にしてネコ被ったりするだろうと思い、外の色とは対照的なモノトーンで塗ってからロダンの考える人の切抜きを貼ってみたり、ヒソヒソ話をする集まりの写真を貼ってみたりして、お~そうだ、あとは頑固と言う事を表現せねばと思い、芯が強い、もしくは一本芯が通ってるという意味合いで、真ん中に柱を立ててみた。

で翌週。
教授はみんなの作品の底に貼った各自の名前を剥がして代わりに番号を書き込んだ。そして生徒をグループに分け各グループに数個ずつ箱を置いて、その箱から推測出来るその作者の性格をプロファイルして発表するというものだった。
実名が箱から取り去られているのでみんな勝手に思った事をどんどん発表してメモる。そして全部終わった後、箱を1個ずつ前において皆に見せてからプロファイルした内容を発表してそれについて意見を交わしたのだが。
意外とみんなシンプルに外側内側が似通ったものが多い。アメリカ人の気質がシンプルなのか、クラスでネタとして使われるだろうと予測して無難なものにまとめたのかは分からないがそんな中馬鹿正直に考えすぎた権造の箱は異彩を放っていた。
権造の箱の番になり、他グループにプロファイリングされた内容は散々であり、かなりストレスを抱え込んでいる、躁鬱が激しい、自分のアイデンティティが確立されていない、などなど。黒板に貼られたレポート用紙にはかなり鬱屈した性格が羅列されていてそれだけで権造は充分へこんだのに、他の生徒がどんどん追加していく。『将来犯罪者になりやすいタイプ』なんてのも出て、あ~無記名で助かったと思った。
全部の箱プロファイリングが終わり、それで授業は終了だと思っていたのだが、それでは名物教授とは言えない。
クラス全員がえええ???とパニくった中、教授は最後に全員の箱の名前を暴露してしまったのだ。

数人他にも権造と同じように自爆箱を製作したものがおり、名前が暴露されたときにはクラスメイトのオ~~~~ゥ、、、というビミョーなため息を聞きながら俯く事になった。
コレは結局は自分と向き合うという事だったらしいが、心理学じゃないんだから~~とブーイングを受けつつも教授は『自分の思っているいい面悪い面は必ずしも他の人から見たいい面と悪い面と一致しない。』という禅問答のようなシメの言葉をのたまってさっさと終了。
キツイが学ぶ事が多かった授業だった。


おっと、すっかり話がズレてしまっている。
コレじゃマイ話を変換しまくる同僚ネイリストと変わりがないじゃないか、、と反省しつつ話を戻すと。

そんな訳で権造はターゲットになる事が多く、よって彼女の話に対する免疫力も他の同僚よりも高い。
そしてこのネイリストはなんと接客中の権造にも寄ってくる。お客さんにハローと挨拶するくらいならまだいいものの、割り込んできて話を始めるのだ。
接客中に邪魔されるのが一番イヤな権造は、お客さんの手前、後でね、とやんわり勧告している。
以前はそれでも何度も来るので裏のスタッフルームに連れて行って、接客中は絶対に邪魔するなとキツーーく言い渡した。 
『Why? Am I bothering you???』と言うので
『Yes, very much. It’s so annoying.』とハッキリ。
このbotheringもannoyingも『うっとうしい』って単語である。

こういう風に書くと、彼女がすごくイヤな奴に思えるが、確かにウザイ面はあるものの根は凄くいい奴で一生懸命息子を育てて立派なマザーである。
何でもぶっちゃけ話しているのでこんな風にパッと見キツイやりとりになるのだが、要はコレも性格の違いによることだ。
悩み事や心配事、自分の周りで起こっている身内の問題などなど。そういう個人的なネガティブの部分は権造の育った環境で言うとベラベラ人に話すことは『恥』となる。『身内の恥を曝す』なんてのは典型的な使いまわしである。
が、彼女の場合は身内や自分の恥を曝すことによってストレスを発散し、周りと共有する事で自分のバランスを保っているようで、結局話すことによって物事がいい方向に向かうわけでもないのだが本人自体はサッパリするようだ。
が、コレをお客さんにもやるとなると、、。やっぱ権造のカルチャーではサービス業としては問題アリだと思う。そう言う話が大好きなお客さんは百歩譲って別としても。

なので権造のお客さんで例えばカラーとカットの合間にネイルをやったりする人には『ベラベラ自分の話をするのは迷惑になるから絶対にやめて黙々と仕事をせよ。』と随分前にきつく言ったので、最近は黙ってひたすら仕事をしている。
ジョージが時々時間が空いたときに彼女にネイルの手入れをしてもらうのだが、終わった時はものすごい顔で『つ、、、疲れた、、、。』とヘタっている。
会話をするとかリラックスするとか言うのではなく、彼女の身の上話を延々と聞くのにエネルギーを吸い取られるらしい。
ハッキリ言えばいいんだよ、ウザイって。と権造は言うのだが、ジョージは権造のようにそこまで踏み込んで付き合ってないのでイマイチ気が引けるらしい。お客さんに同じように彼女がやってる時は注意するのに自分の番になると我慢して話を聞いているという奇特なボスである。

パッと見派手なワイルド系に見えるのだが、実は酒も飲めないし男とデートする勇気が無いほどコンサバな彼女である。
離婚後かなり経っているし彼女も再婚したいらしいのだが、デートの相手というよりも結婚相手を探しているという雰囲気をかもし出しすぎて、いざ良さそうな人にあってもコチコチになってしまって自爆するらしい。
その話を毎週毎週聞かされる身としては『学習せよ!』と蹴飛ばしたい思いで一杯になり、
『あのさ~~~、今度そういう所に行く時は3人目にすれ違った男をとっ捕まえて食ってみれば何か吹っ切れるってば。』
とおよそ年上とは思えない無責任なアドバイスをするのだが、キャーーゴンゾウ、アタシには無理だってばぁ~!!と大喜びしてるのでコイツはMか?と思ったりする。

ものすごーーーく出来の悪い妹みたいで結局は『ウザイけどお付き合い出来る人』なのである。



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最終更新日  2009年08月21日 00時23分45秒
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