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テーマ:高校野球(3681)
カテゴリ:ニュースから
権造は自分のことに関してはめったに涙する事はない。
悲しかろうが悔しかろうが怒ろうが、不思議と泣くということが無い。 涙腺がかなり痛んでるのか、感覚が欠落してるのかと思うのだがそういう事ではないようだ。 一旦人の事になると、どこに隠れてたんだよこの涙、といいたいくらいオイオイ泣けてしまうからだ。 コレは直接目の前で話している人に対してでも、直接関わる事の無い、例えばテレビや映画や読書と言った一方的に受信するコミュニケーションに対してでも、全く同じように涙がどんどん出てくる。 今日はチビ学校初日だったが権造はオフ日なので、チビを送って行ったあと家に戻ってきた。 毎日朝の8時から、日本では夜の9時に放送されているNHKのニュース9をやっているので権造は毎日コレを録画している。やっと自分の番がまわってきた朝メシを食べながら録画しておいた分を再生してみた。 いきなりのトップニュースは甲子園の決勝戦だった。 あ~そういえばもう決勝だったっけ、と思い、そのまま画面を凝視していると。。。 数分後にはすでにボロボロ泣いている始末。。 日本に居るみなさんはきっとテレビでリアルタイムに試合を見ていた人もいるだろうし、各番組でたくさん取り上げられただろうから、どんな試合だったかは書かないとして。 9回表の2アウトからの日本文理の素晴らしい粘りようといったら、高校野球でしかありえない感動的なものだった。 たまにテレビジャパンで流し見してるRookiesだってこんな試合は出来ないだろう。 ニュースでダイジェストとしてしか見なかったのだが、それぞれの地元の様子や甲子園のアルプススタンドでの応援の様子などの画像もあり、リアルタイムに球場で、テレビで、街頭で、職場でなどなど見ることが出来た人の感動といったらものすごいものであっただろうなと思った。 根が体育会系バカの権造にとって甲子園の決勝戦というのはどんな感動モノのドラマよりも確実に涙するモノである。 野球はぶっちゃけ好きでも嫌いでもなく、86年の阪神優勝時に『にわか阪神ファン』になったり、実際に球場に足を運んだゲームといえば高校のときの修学旅行で見た巨人阪神戦だけだし、こっちに来てからも地元マイアミのマーレンズを見に行ったのは一度だけで、それも新庄が出る試合だったから誘われていった感じで、どちらかと言えばスポーツとしての野球に関してはものすごく邪道な行動ばかりしている。 が、高校野球の場合、毎年必ず決勝戦は楽しみにしていた。 野球自体よりもその人間ドラマみたいなものや真剣さに凄く惹かれてしまうからだ。 ニュースのトップの部分だけ数回リプレイしてみて気が済むまで泣いた後、新聞のニュースをネットでチェックしてる時に出てきた何枚かの試合の様子を写した写真を見てまたジワ~~っと来る。やっぱ高校野球が一番だよな~と思いながら、こんな事してると1日あっという間に終わっちゃうので雑用を片付けていた。 今日は初日&権造オフ日ということで、2時に終わるここ造には1時間アフターケアに居てもらい、3時にもも造が終わるのにあわせて迎えに行った。 なのでいつもの仕事デーよりも1時間半ほど早く家に帰ってこれたのだが、もう一回朝見たニュースを見てしまおう、、とテレビを付けてみると、なんとテレビジャパンで丁度決勝戦を放送してるではないか!!! 慌てて画面右下の表示を凝視してみると、なんと9回表の1アウトである! チビがどっちゃり貰ってきたプリント類をさっさと片付けようと思っていたが、そんな事はどうでもいいっ!! 一応録画ボタンを押してからソファに正座状態で画面に釘付けになった。結果は知っているが別に大した問題ではない。 あっという間に2アウトになり、ここからが凄いところだ、と息を呑みながら見守った。 別にどちらのチームを応援してたわけではないが、中京大高は地元が近い事もあり昔から強豪として名を馳せていたので、初の新潟勢の日本文理にやや肩入れしてしまう。 目が行ってしまうのは、バッターボックスで構える打者の表情であり、ベンチ入りせずにスタンドで応援する他の部員の表情である。 団体戦といった自分のミスが直接チーム全体に響いてしまう競技は権造は苦手である。 なので、日本の高校野球会の頂点に立つかどうかと言う、それだけでトンデモナイ状況のなか、自分が打てなかったらその夢が叶わないというプレッシャーをあの年齢でヒシヒシと感じるのは権造には絶対に無理である。だから余計に魅せられてしまうと思うのだ。 2アウトでまだ大量に点差がある中、普通だったらどう考えても勝利は遠いものだ。 が、自分が最後の打者になるかもしれないのに選手はすごく『いい顔』をしている。フォアボールやヒットで塁に選手が次々に出て行くけど、みんな気負っている風でもなくもちろん諦めている風でもなく、ただただ『いい球が来たら打つ。悪い球だったら手を出さない。』というような純粋に野球セオリーに則った真剣さが感じられる表情で、権造はすでにこの時点で日本文理のスタンド側の応援団の中の女の子と一緒にボロボロ泣いていた。 そして段々と塁に出て行く相手チームの選手に投げ続けるピッチャーの表情にも釘付けになる。どんどん表情に不安だとか辛さだとかが出てくる様子が見ていて分かるので、勝っているのにものすごく追われているこの投手の心中を思って今度はこちらを応援する。 ついにピッチャー交代になって外野に走っていくこの投手の泣きそうな顔。 頑張れよぉ~~~!!と心の中で声援を送っていると、丁度1点差になったときにもも造がぶらりんこと部屋から出てきてタオルを握り締めて泣いている権造を見て、ホワットハプンっ!!マミー?!?!と驚くも、テレビを指差す権造に、ああまたか、なリアクションのもも造。テレビや本で大泣きしてるのは良く見てるようなので、そのまますたすたと作造ルームに行きテレビをみていたようだ。 ここ造は初日の疲れで寝てしまっていたので、試合が終わるまで真剣に見ることが出来たのだが、最後のバッターと3塁にいるかえれば同点になるランナーがダブルナオキといわれるバッテリーってのも、もーたまらない。 最後の打球がサードにキャッチされる様子はニュースで見て知っていたが、実際の流れの中で見るとやっぱり、あああぁぁぁ~~!!とバッターナオキ君と一緒に崩れ落ちる思いであった。 終わってみて最後に並んでお互いに礼をする場面でも笑顔の日本文理は素晴らしかった。 そしてその後の勝利インタビューの途中で言葉にならず泣き出してしまった中京大高のピッチャーの『勝ったのに味わう敗北感』もなんとなく想像がつきやはり一緒に涙。。。 それにしてもインタビューアーの『なんで泣いてるんですか?』って妙に爽やかに笑顔で聞く態度にも腹がちょっと立った。勝ったのに何で泣いてるって?そんなのは多分球場に居た殆どの人に想像が付くだろうし、権造のようにテレビでずっと9回表の変化していく表情を追いかけていたらすぐに理解出来る。 大人なんだからその辺分かれよ、と思ったりもしたが、ピッチャーが泣きながら言った情けないとか悔しいという言葉はものすごく将来大きな思い出になるだろうと思った。 いや~~~~。ものすごい名試合だった。 コレだから高校野球はたまらない。 高校を出てすぐにこっちに来てるので大人になってからも甲子園に決勝を見に行った事は無い。あ~~でもいつかリアルに見てみたいな~と毎年思っている。 それこそ、、、。毎年繰り広げられる決勝戦の8回くらいからをダイジェストにしたDVDでも発売してくれたら、、。権造は多分絶対に買って見てはオイオイ泣いているだろう。 とにかく。最終的にあの粘りを制し見事勝利を手に入れた中京大高にも、優勝は逃したものの日本全国の人々に感動を与えた日本文理にも、よく頑張った、ありがとう、と、一高校野球ファンとして言いたい。 はぁ~~~~。半年分くらい泣いたんじゃないんだろうか。 ちなみに他にも確実に泣くものがある。 知り合いなんかの結婚式だ。 この場合はすでに、『パイプオルガンの音=涙腺より放流開始』というパブロフの法則が出来ている。自分の結婚式なんて、あちこちのテーブルを見て周り『Is everything OK?』『You guys have enough drink?』と忙しいレストランで週末働くウェイトレス以上に動き回って気をつかっていて、最後に泣いちゃった作造を横で指差して笑ってたくらいで『あれだけ人の結婚式で泣くんだから自分の時は凄いに違いない。』と想像していた周りの期待を見事に裏切った。が、人の結婚式になると、花嫁入場の時に流れるパイプオルガンの音だけでうぅぅぅぅっ。。。とすでにハンカチを出す始末である。 そんな訳でコレでしばらくは泣く涙もないだろう、と言うほど泣いた。 そんなオフデーであった。 禁煙ライフはその後順調だ。 Day4も無事終了。 ***************** と、ここまで書いて寝てしまった昨夜。 今から朝の戦争が始まるのでチャチャっとアップしてから行く事にする。 こっちではオハヨウ、日本ではオヤスミナサイのクリックよろしくお願いします! ↓↓↓ にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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