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2009年09月21日
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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:アメリカ生活
土曜日は仕事が終わってからもも造フレンズのケイリーとケイリーママ、ウチのレディース3人と言ういつものメンバーで出掛けていた。
サンセットプレイスというショッピングセンターの中にあるゲーセンで待ち合わせをし、チビ達とチビゲームに夢中になった。チビゲームは結果により景品と交換できるチケットが出てくるので、たっぷりチケットを溜めた後、サイコロの形をした巨大ビーチボールだとかヒョウ柄のブレスだとかに交換し、その後2階に下りて去年オープンしたレストランで一緒に食事をした。

土曜日は昼間に前回書いた泥棒騒ぎの話を聞いたばかりだったし、このサンセットプレイスという場所でも以前に警察を騒がせた事件があったので、ふとその事件の事を思い出した。ケイリーママもこの事件は覚えていたので後日談として権造のお客さんの女性ポリスが経験した話を教えてあげた。
コレは2年ほど前にMixiに書いたので探して引っ張り出してきた。
当時の日記がコレである。

************
今日来たお客さんの中にリタという女の人がいる。高校生の娘が居て、彼女は以前の日記にも登場した『日本オタクキッズ』なので権造にも良くなついていて親子共々権造の所に来てくれる。
このリタは警察官なのであるが、今日はカラーコレクションでかれこれと5時間近くかかって色を直していたのだが、その間、今までの事件の話なんかを聞いたりしていた。

マイアミにお住まいのみなさん、以前にサンセットプレイス(ショッピングモール)で、自殺事件があったのをご存知だろうか。駐車場とモールの間の螺旋階段のところの上から靴をそろえて飛び降りたらしいのだが、その人は亡くなった。

自殺事件からしばらく過ぎ、この前リタがパトロール中にオペレーターから連絡があり、ある家に向かうように指示された。通報があり、『いたずらかもしれないけど怖いので通報する事にした。ウチの留守電に知らない人からメッセージが残っていて、○○○○という住所の家の人がどうも様子がおかしい。自分は助けられる場所に居ないから助けてあげられないが、気がおかしくなって何をするか分からない状態だからアナタが助けてあげてくれないだろうか、って言っている。』という事らしい。
通報した人にはその声の主にも住所にも全く心当たりが無いらしい。

リタとパートナーはその○○という住所に直行した。家の前に車が一台停まっているが明かりは全て消えていて、ドアをノックしても返事はない。万が一のときの為にリタ達はバックアップを頼んで仲間が来るまで待つ事にした。その間に近所の家に聞き込みに行ってみると、、。

実はその家の人はもう亡くなっていて今は誰も住んでいないらしいのだ。そしてその家のなくなった人こそ、以前にサンセットプレイスで自殺した人らしい。

ううう。コワイ。怖すぎる。すでに鳥肌が立ってしょうがない権造。リタに話の続きをうながした。

結局、念のために鍵を壊して家の中を捜索してみたが、もちろん人の気配も何もなかった。
そして後日、事件性が無い為にその後の捜査というものは何も無かったが、一応資料として通報者から提出された留守電テープを聴いてみたらしい。
『アレがボイスチェンジャーだったら、使った人は絶対に許せないわよ。』とリタは言った。
この世のものとは思えないようなくぐもった、気味の悪い声だったらしい。
署内でウワサになり聞きたがる輩が続出したらしいが、聞いてみた全員が気味が悪いと後悔したそうだ。
アメリカでもこんなコワイ話はあるものだ。。。

今まで、ここに書くのを憚られるような修羅場の数々に遭遇しているリタでさえ、この事件は、後を引く 忘れられない不気味な事件になってしまったそうだ。

うう。コワイ。やっぱり怖すぎる。
怖いので短いが今日はこの辺でおしまいにする。。。。
************

こんな怖い後日談は報道される訳も無く、知らなかったケイリーママも震え上がっていた。
いくら色んな経験や訓練を積んでるポリスだって、相手が凶悪犯人とか目に見えて対決出来る相手だったらまだしも、こんな得体の知れない姿の見えない相手に精神的な恐怖を与えられるのもきっと物凄く怖いよねぇ、、と言っていたがまさにその通りだと思う。
自分の命が常に危険に曝されるのもいくら仕事といえど恐怖はついてまわるのだろうが、訓練や経験によりそれを注意深さや慎重さや反射神経というものに変えていくのだろう。
が、こういう恐怖って戦いようがないだけにポリスと言えどきっと凄く怖いに違いない。

ウチのサロンでもう何年も前にフロントで働いていたジョシーという女の子は、家族がみんな警察官であり、自分も警官になりたいとサロンを辞めてポリスアカデミーに入った。
今は立派なオフィサーになり、夜勤明けなどパトカーを乗り付けてそのままカラーリングやカットに来ている。ちなみにパトカーは私用目的で乗るのは厳禁らしいが、通勤帰宅途中は寄り道しても大目に見てくれるそうだ。
サロンに居た頃は当時始まったばかりの『アメリカンアイドル』のマイアミのオーディションに申し込んだ、とキャッキャ言いながらサロンでクネクネ踊りながら歌を披露していたジョシー。今なんて結構貫禄あるポリスになった。
本人はゆくゆくはDetective・捜査員になりたいらしい。
日本で言うところのデカである。

他にも何人か警察関係者のお客さんが居る。
ずっと20年以上ジョージのお客さんであるジューンという年配の女性はマニキュアやペディキュアにも来てくれている。警察官として勤め上げてリタイヤしたあと、今は再就職して他の署のディスパッチャーをしてるそうだ。で、このジューンとジョシーは同じ署に居るらしい。初めてサロンでお互いに出くわした時はビックリ&大ウケだった。

ヘアサロンなのでやっぱ女性ポリスが多いようだ(笑)

もし自分が警察関係の仕事に就くとしたら何が適しているだろうとふと考えた。
死体、と聞いただけで物凄く怖いので、ジューンやジョシーのようにオフィサーだとかサージェントだとか、現場の仕事はぜ~~~~ったいに無理だろう。
同じように遺体から○○を△△してホニャララする、と言ったような『FBIファイル』に出てくるようなDNAを調べたり死後何日たってるかなど調べる仕事もぜ~~~~~ったいに無理である。
同じ科学捜査官でも例えばタイヤ痕からブレーキをどこで踏んだとかスピードはどのくらいだったかとかを割り出したり、ペンキ後からホシの車を割り出したり、と言った仕事だと怖いと思わずに何とか仕事できそうである。
プロファイリングというのも知り合いが目指していて何度かリサーチ用のアンケートに協力してた事があり、話を聞いてものすごく興味をひかれた。が、よくよく考えてみると、殺人事件などの場合、人を殺す心理だとかを突き詰めて考えていく過程というのはきっと物凄く自分に負担がかかって弱っちい権造は耐えられないかもしれない。
ネゴシエーターは映画やテレビドラマにもなっててみんなの良く知るところであるが、これまた人の命を背負っているという責任感は大変なものだろう。そういう『自分の判断が人の命を左右する』という重圧にはきっと権造は耐えられない。無責任なクレイマーとしては恐らく超一級のクレームを出す事が出来ると思っているが、、。
と考えてみると結局何も適してない。権造には無理な仕事だって事だ。

中にはアッタマに来るポリスも居る。
ええええ???ってな事でチケットを切りまくる交通関係の一部のポリスである。
権造は過去に見事に罠にかけられてチケットを切られ、やり方がおかしいんじゃないかと抗議したら『公務執行妨害』という犯罪チケットに変更されて、裁判沙汰になったことがある。こういう弱い市民をもてあそぶ行為は絶対に許せないが、上で書いたように自分にはきっと逆立ちしても出来ない大変な仕事であるし、やっぱポリスになる人って凄いと思う。



ところでアメリカの場合、連邦制であるが為、州によって警察機構にものすごく違いがある。
高速で飛ばしすぎてスピード違反のチケット切られるときだって、この辺だったらFHP(フロリダハイウェイパトロール)に切られたり、SHERIFF(シェリフ)に切られたりする。
元々どんな違いがあるのか一度ちゃんと調べてみたいと常々思うが、『保安官』って言うのがシェリフらしい。でも他にもマーシャルだとか何だとか色んな名称の組織がある。
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最終更新日  2009年09月21日 14時30分15秒
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