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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:アメリカ生活
昨日:
買出しにメンバー制の大型量販店に行っていた。 買い物を終えた権造がカートを押して外に出ると駐車場へ向かう出口に車が一台とおせんぼしている。 また邪魔なところに停めてるもんだ、と思いながら迂回しようと思ったら後部座席で泣いてる女の子の姿が見えた。 エンジンかけっぱなしで運転席にも助手席にも誰も居ない。子供ホッタラカシで買い物してるのか?と思ったら女の子がドアを開けて飛び出してきた。 マミー!マミーー!!と泣きながら出てくるので、とりあえず女の子を呼び止めてみると、置き去りにされて待っていたのだが怖くなって飛び出してきたらしい。 このお店、とにかくデカイのでヘタに中に入っても迷子になるだけだ。 なので、一緒に待っててやるからココに居ろといって車にもう一度連れて行った。 アメリカでこういう風に子供を置き去りにしている場合、立派にタイホされる理由になる。 それ以前にエンジンかけっぱなしで、誰かワルイ人が居たら子供乗せたまま車ごと盗んでいく事も充分ありうる。いくら急いでるからって置き去りは無いだろう、と権造はすでにご立腹であった。 子供はシクシク泣いてるものの、ママを追う事は諦めてくれたらしく座席に座っている。カートの中のアイスが溶けるまでに出てこなかったらどうしてくれようと思いつつ、車の外に立って女の子に色々事情聴取してみた。 この子は8歳だそうで、肝心のママは隣接するタバコ・お酒売り場から量販店の中に消えたらしい。結構混雑してたので時間掛かるかもしれないな~と思いながら、ふと気付くと、出口に居たおばあちゃんが権造の事を胡散臭そうに見ている。 目が合ったので何?と聞くと、『アナタ、この子の知り合い?』と聞いてくるので、イヤ知らないけど、と説明すると、疑いの眼差し一杯におばあちゃんは通り過ぎていった。 もしかして。親切がアダとなって権造の方が誘拐犯に間違われるかもしれない、と思い、丁度通りかかった警備員のおっさんに声を掛けてみた。おっさんにも居てもらったほうがあらぬ疑いをかけられずに済みそうだ。 が、おっさん固まったまま動かない。 だめだ。おっさん英語が分かんないらしい。 全くこのマイアミは困ったものである。警備員の仕事って英語力必要じゃないのか?何か事件や事故があったときに助けを求める事もできないじゃないか。 おっさんには一緒に居てもらわない事にして、そのまま更にしばらく待つ。 ここで権造が警察に通報したらこの子のママは確実に逮捕されて連れて行かれるだろうな、ママにはお灸をすえてやりたいが、この子が益々泣くのもしのびないよな~と考えてた頃、やっとママは出てきた。 人様の家庭事情に口出しするのもと一瞬躊躇したが『怖がって外に飛び出したから待ってたんだけど、一応車内に子供を残すのは法律違反だし辞めた方がいいよ。』と言ってみた。 ママはハァ?って顔をした後、さっさと車に荷物を積み出した。 ああ~~このママだって英語イマイチだめそうだ。 すっかり疲れた権造は、半分溶けたアイスと共にその場を後にした。 昨日: 日本に送るブツが溜まっていたので全部持って郵便局へ。 6つある窓口のうち人が立ってるのは3つのみ。いつも行く場所なのでよく知った顔が窓口に並んでるのだが、3人のうちの1人はテキパキ仕事が早いからいいとして、残りの2人のラテンオヤジーズはいつもベラベラ喋りまくって非常に手が遅い2人である。 時間掛かりそうだな、、と覚悟して、入り口付近で税関の書類を取って列に並びながらそれぞれ住所や中身なんかを書き込んでいた。 こっちの人って自分の番がまわってくるまでになるべく出来る事を済ましておこうという気持ちがあまり無いようだ。箱入りの荷物を送るのに窓口に立った時にまだ箱のフタが開けっ放し、なんて人も居る。書類を書いてない人も居たりしてそう言う時はちょっと横にずれてもらって必要な作業をしている間、窓口担当の人は次の人をやっている。なので開いていない窓口にも人がウジャウジャ居て自分の作業が終わった人は割り込んで用事を済ます事になる。 自分の番の前にこの割り込みがあると、例えその人達が自分の前に並んでいた人達であったとしても、なんだか順番抜かされたみたいで混雑時はかなりイライラする。 この日は『準割り込み組』が多く、列の人達全体がピリピリしてる感じだった。窓口担当のラテンオヤジーズが全く待っている人の事は介せず、ゲラゲラ大声で笑いながら手を止めるので余計である。 そんな時、列の後ろの方にいたおばちゃんが一人、窓口に居る準割り込み組の一人の所へ行き、その人が使ってる梱包用のテープを借りて自分の箱もぐるぐる巻き始めた。こうやって便乗して人の物をドンドン使うのもマイアミカルチャーの一つの特徴である。 このおばちゃんが使っているうちにテープを貸していた男性は窓口に戻り自分の用事を済ませた。 そしてラテンオヤジが『次の人~!』と呼んだ瞬間、この後ろの方から出てきたおばちゃんが、ハイ~なんて返事して呼ばれたカウンターに行ってしまった。 わざとなのか、ナチュラルに気付かないでいるのか。全く見事な順番飛ばしっぷりである。 おばちゃんが元々居た場所のすぐ後ろに居たお姉さんは、『何よ、アレ?!』とブチ切れ、他の人もブーブー言い出した。 そして、ブチ切れたお姉さんはつかつかと窓口に歩み寄りおばちゃんに向かって順番飛ばしたから列にもどれと詰め寄った。おばちゃんは『私はずっとこのテープを貸してくれた男の人の後ろに居た。』と譲らない。元々おばちゃんが居た所のすぐ前の人が『アンタ、私にテープ借りに行くから場所取っといてって言ったじゃないっ!』と証言するも、おばちゃんはその後『並びなおした』と謎の反撃に出て断固として動こうとしない。みんなピリピリしてたので、オレだってず~っと待ってるんだぞ!と皆口々に言い出して収拾つかなくなり、とどめにそのおばちゃんの荷物をすでに測りに乗せていたラテンオヤジが『この人、もうやり始めちゃったし、まぁ今回は多めにみて。口論してる時間の方が勿体無いと思わないか?』なんて呑気に言うものだから、『大体アンタ達がベラベラ喋ってるから遅いんでしょっ!!』とブチ切れお姉さんに一喝されてオヤジは黙り込んでしまった。 おばちゃんは知ら~ん顔してそのままさっさと帰ろうとするものだから、ブチ切れお姉さん始め数名の人から『昼間っから酒飲んでるんじゃないわよっ!』『今度から番号札を持ってきて自分の周りの人に渡すくらいしたらどうよっ!』と罵声を浴びせられながら、全く無視で帰っていった。 そんな殺伐とした雰囲気の中、権造の番。 そんな殺伐とした雰囲気の中、唯一仕事の出来る黒人のおばちゃんが休憩に入る。 残った窓口にはザ・ラテンオヤジーズ。 1つの窓口は事件勃発前から窓口を塞いでいるおじさんがまだ占領している。Money order(郵便小切手?)を何枚も並べていちいち質問しながら書き込んでいるようだ。 で、権造は山のような荷物を持っている。 それだけで背中じゅうに列に並ぶ人達の視線をビシビシ感じつつ、権造はテキパキと税関書類と荷物を照らし合わせて1個ずつオヤジに渡した。 オヤジが『お~ハポンか~!ハポンと言えば、、』と話し出すのを手で制し『みんなマジに怒ってるからとっとと仕事した方がいい。』と小声でオヤジに言うとオヤジはチラリと列を見渡し『まったくな、へんなおばちゃんのせいで仕事やりづらいよ。』とつぶやき手を動かす。あの~~おたくも怒りの対象だったんですけど~と思ったが、オヤジはブツブツいいながらも1個ずつ荷物を片付けていった。 結局、権造の荷物が終わっても、隣の窓口ではまだおじさんに小切手の書き方を説明していた。。 権造はさっさと郵便局を後にしたが、列の後ろの方の人はどの位待ったんだろう、、、。 本日: 作造がお休みデーだったので、権造達が帰宅してからノースマイアミのレストランに行った。 いつもは路上駐車するのだが一杯な為に、裏側にあるコインパーキングに停めた。車から降りてみるとあちこちネコだらけである。 レストランからエサ貰ってるんだろうね~と話しながら通り過ぎ、食事を終えて駐車場に戻ってくるとネコが倍に増えている。 ビックリしてると、女性がキャットフードをあげていた。 お~、キャットフードを貰ってたのか。丁度そのキャットフードを置いてる場所のまん前に権造カーを停めていたので、その女性にハローと話しかけた。 彼女は2日おきにそこに来てエサをあげているらしい。約20匹のネコ全員のファミリー構成を全部把握してた。 感心したのは、彼女はこのネコ数家族を全部去勢手術に連れて行ったそうだ。 なんと無料でやってくれる所を探したり、近くの獣医にお願いしたりしてネコファミリー全員の手術を無料ですませたそうだ。 コレは簡単な事じゃない。無料でやってくれる施設はきっと何箇所かあるだろうし、そういう活動をサポートする団体もきっと沢山あるんだろう。でも、それを実現させる為にネコをいちいち捕まえてケージにいれてその場所まで連れて行くのだから大変な手間隙になる。とりあえず大人ネコを片っ端から去勢して、その後子ネコ達が手術に適した月齢になったら捕まえて連れて行ったらしいのだが、捕獲が一番大変だったそうだ。 もしかして一人でやったの??と権造がビックリしてると、さすがに時々は友達に手伝ってもらったりしたがほとんど一人でやったらしい。。 ウチのサロンの裏にいる猫達も時々サロンの中からじゃれたり走り回ったりするのが見えて、可愛いよねぇ~なんて気楽にお客さんと話したりしている。 が、考えてみれば野生化されたペットというのはものすごく中途半端な環境に生きてる訳で、街のど真ん中でヒトの残飯を食べたりして暮らしている訳だ。 道路を横切ろうとして車に轢かれて死んでいたりガリガリにやせていたりするのも居る。 野生化したといっても『自然に生きている』とは言いがたく、自由に生きているネコを勝手に捕まえて手術してしまうのはどうかという意見もあると思うけど権造はやっぱりこういう野良ネコを去勢するのは賛成する。ネコにしてもイヌにしても元々野生に居たものをヒトが長い年月をかけて一緒に暮らすペットに変えていったからだ。 この女性は単なるネコ好きの人という域をはるかに超えていると思う。 中途半端に動物好きで居る権造から見てみれば、行動を伴った動物好きという感じですっかり尊敬してしまった。 一瞬、財布を取り出してエサ代に、とこの人に寄付したい気持ちになったが、ここ造が泣き出したし作造がそろそろ帰るでぇ~と言い出したので、頑張ってねと声を掛けて帰ってきた。 いろんな人が居るものだ。 ****************** ここまで書いて気付いたら今朝。 このまま眠っていたらしい。 メガネかけたままぐっすり眠ってたのは初めてだ。我ながらビックリした。 ところで、コレ↓は我がサロンのスタッフルームに誰かがした貼り紙である。 『アナタの態度やムードって伝染(うつ)るんです。アナタのソレって人に伝染す価値ありますか?』って事である。 郵便局での出来事がまさにそうだったと思う。 オレもどんどん伝染すぜぃと思う人も、ワタシは今日は伝染さないようにしようと思う人も、そんなの気にした事がないと思う人も、クリックよろしくお願いします! ↓↓↓ にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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