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ニューストピックス

2009年10月16日
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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:アメリカ生活
本日のアメリカ版Yahooニュースより。

コロラド州のある家の庭に繋げてあった自家製の気球(!)にその家の子供である6歳の男の子が乗って遊んでて、6歳の男の子のお兄ちゃん曰く、『弟を乗せたまま飛んで行ってしまった』そうだ。何かの拍子でつなげてあった部分が外れてしまい、気球はそのまま50マイルも離れたところまで2時間もかけて飛んでいってしまったらしい。

その様子はテレビで放送されて地元の人達は釘付けになって男の子の安否を心配していた事だろう。目撃者から『何かが気球から落ちたのが見えた』といった情報が集まる中、その子の家は例の黄色いテープで囲まれ立ち入り禁止となり、気球の通った跡はくまなく捜査が続き、ついには気球を追尾して男の子を救助する為にコロラド州のナショナルガードの軍隊がUH-58キオワヘリコプターとブラックホークUH-60を飛ばす事になった。ヘリから人を降ろしてなんとか男の子を救助できないか、もしくは軽い機体のブラックホークをバルーンの上に押し付けて高度を下げることはできないか、というミッションである。

そして午後1時。
国内でも交通量の多いことでしられるデンバー空港の北側滑走路の離陸が全て一時中止された。気球が空港の北西15マイルの地点に近づいたからだ。
それ以前からすでに報告を受けた管制塔では各飛行機に連絡して万が一事故が起きないように、そして気球に乗った男の子の安全のために、ルート変更を指示していたそうだ。
幸い天候が良く視界が良かった為にトラブルも無かったらしい。

それからしばらく気球は空をさまよった後、ついに地面に降りてきた。
その時、敷地で油井の点検をしていた男性は気がつくと警官に周りを囲まれていた。そこが着地点だったため、追跡してきた警官隊と出くわしたからだ。
『昔の白黒映画で見たUFOみたいにゆっくりと降りてきた』らしいのだが、気球に駆けつけた警官たちが再び浮上したり飛ばされないようにシャベルで土をかけたりしつつ急いで中を覗いてみると、、、。

男の子の姿は無かった。


うぉぉぉぉーーーー!!
ここまでが午後に見たネットでのニュースである。
男の子は気球から落ちてしまったのか? そういった通報が全くないまま、消えてしまった男の子の捜索は続く。

一体、この男の子はドコに消えてしまったのだろう。
夕飯を食べながら、チビを風呂に入れながら、権造はものすごく気になっていた。テレビのニュースを探している時間もなかったので、チビ就寝後にやっとネットで続報を検索。
その結果。。。。



男の子は発見された。






ドコかって??





男の子は、、、家にずっと居たそうだ。。

まず第一にホント無事で何よりである。
が、こんなオチであったとは。。

この男の子、庭に繋がれている気球で遊びたくってしょうがなかったらしい。が、パパに乗り込もうとしてるところを見つかって怒鳴られて、パパは怖いし気球には乗れないしでいじけて屋根裏の段ボール箱の中に隠れていたらしい。。
その後、気球が何かの拍子で飛び立ってしまった時に、オイ、あいつはどこ行った?と問うパパにお兄ちゃんが『気球に乗ってた』と証言しちゃった事からこの騒ぎになった訳だ。

何故に自宅に気球が?というのがそもそもの権造の問いかけであるのだが、この夫婦、ハリケーンハンターらしい。パパは専門家では無いが独自のハリケーンのメカニズム説を持っていてそれを証明するべく、時には子供も連れてハリケーンを追うらしい。そして証明はされていないがウィルマの台風の目にも飛行機で入ったと言っているそうだ。
更にこの夫婦は以前に2度、『Swap Wife』というリアリティショーに出演した事があるそうで(奥さんをSwap・交換する番組?)、そんな経歴から『お騒がせ演出だったのでは』という話まで出たそうだ。(名前が出てたが奥さん、日本人である)

と言うわけで。
一日大騒ぎになったニュースであったようだが、さて問題となるのは、この捜索にお幾ら万円かかったのか、という事である。
キオワを飛ばすには一時間につき700ドルかかり、ブラックホークを飛ばすには一時間4600ドルかかる。
キオワの飛行時間、約一時間。そしてブラックホークの飛行時間は3時間近く。
14500ドルか。
ん?思ったより大したことないのか??
以前、愚兄とさま氏が山で遭難した時は確か救助ヘリはとんでもないほど高額であったと記憶しているのだが(本人達は山岳保険なるものに入っていて命だけでなく懐まで助かったようだ)、、、。
それに加えて空港閉鎖の罰金なんてものもあるのだろうか。
で、こういうのってやっぱ家族が全額払うんだろうか??
ちゃんと家中くまなく探していれば、、と両親はきっと思ったであろうがパニックになると中々足元が見えないのだろう。

ブラックホークのパイロットは男の子が無事でホッと胸をなでおろしたらしい。

権造も無事だと知った瞬間は良かった~と思ったものの、記事を読み進んでいくうちに思わずオチに笑ってしまった。無事だからこそチャンチャン!で笑えるのである。


しかしまぁ。。。
ロスに居た頃、道路沿いの狭い排水溝から下の下水に子猫が落っこちたらしく、近くで工事してたおっさん達が集まっているのを見かけたことがある。
ミィミィ鳴いてた声は段々ちいさくなっていったそうで、子供でも入る事の出来ない狭い排水溝を前におっさん達は決意した。
当時携帯なんてものは無かったので、一人のおっさんが工事用のトラックの無線で会社に連絡を取り、警察・消防と市に連絡取るように要請してるハシから、他のおっさんたちがドリルでダダダダ、、、ハンマーでキーンキーンと排水溝周りのコンクリートを木っ端微塵にしだした。
警察もすぐ駆けつけて『オイ、ちなみに許可取ってるのか?』『許可下りるまでに死んじまうだろうが。』『それもそうだな、急いで助けないと。』なんて会話を横で聞きつつ、渡米間もない権造はアメリカってスゴイ国だ、と驚いたものだ。
ミィミィと鳴いていた子猫は無事救助され、おっさん達が病院に連れて行った後、その中の一人の家に引き取られた、と後で新聞に載った。

キオワやブラックホークが飛んでる絵とおっさん達がコンクリートを木っ端にしてる絵と。
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最終更新日  2009年10月16日 15時29分03秒
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