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カテゴリ:アメリカ生活
権造のポンコツラップトップがついにダウンした。
まったくネットに繋がらなくなっちゃったので、今は作造のラップトップを拝借しているんだが、作造いわくコレも『ウィルスにやられてる』らしく、ブッチブチに切れるので、なんとかコレのアップと前回のコメントのお返事は書けるようにしたい。 今日はそういうわけでアップをパスろうと思っていたのだが、真剣に頭にきて真剣に心配になって真剣にやるせない事件があったので、コレだけは書いておこうと思った。 今日の午前中に来たサロンのお客さんの話だ。 来た時から携帯片手に尋常じゃない表情で、担当の同僚が口を挟む隙もなくハイライトの間もずっと携帯を離さなかった。 どうしたんだろうね、と同僚と話していたのだが、ハイライトが終わったころにポリスが2人サロンに入ってきた。 お客さん??じゃないよね、とビックリしていると、携帯を離さなかった彼女が立ち上がってポリス2人と外に出て行き、外のベンチでなにやら話し込んでいた。 何事だろうと思いながら、みんな気にしていたのだが、ポリスの1人は車に戻って無線で連絡取ったりしているようだ。 ずいぶん長い間そんなことが続いて、やっとお客さんが戻ってきたので同僚がどうしたのか尋ねてみた。 その瞬間にまさに糸がブチっと切れるように大泣きして床に崩れるお客さん。 とりあえず落ち着けてみんなで話を聞いてみるととんでもない事だった。 彼女の5歳になる女の子が今朝になって学校に行かないと泣き出したそうだ。 最近調子がおかしかったから気になっていた彼女が話を聞いてみると、ちょっと前から学校のアフターケアで9歳の男の子にいたずらされていたらしい。 普通、9歳と5歳ってアフターケアでは年齢別に分けられているので一緒に過ごす事はあまりない。が、そのお客さんも時々仕事が遅れたりして迎えに行くのが遅くなると、少なくなった子供たちを一緒に遊ばせていることもよくあったそうだ。 その女の子は初めて男の子に下着の中に手を突っ込まれていたずらされたときに、怖くなってアフターケアのスタッフに何があったかを伝えたそうだ。 その次の日に先生に呼ばれて今度そんなことがあったら先生に言ってくれ、と言われたので、次にいたずらされたときに真っ先に次の日に先生に言ったそうだ。 あろう事か先生は、泣き出してしまって手のつけようがなくなったその女の子をオフィスに連れて行き、『黙らないとこのままここでタイムアウトするけどいい?』と女の子を脅したそうだ。タイムアウトとは何か悪さをした子供をほかの子供から離して教室の端っこに座らせたりする『罰』である。 オフィスで先生は『コレは凄く悪いことで、こんなことをベラベラ人に喋るのも悪いことだから、黙ってないとまたタイムアウトにする。』と女の子にトドメを刺して教室に連れ帰った。 もっと怖くなった女の子は結局今朝まで親にも言えなかったらしい。 そういえばね、とお客さんが言うには、ここ2週間ほど、制服のスカートを物凄く嫌がって毎日パンツで行きたいと彼女にせがんでいたそうだ。 どうして?と聞いても何も答えなかったので、気にしつつもそれ以上追及しなかったそうなのだが。 ついに今朝、我慢ができなくなった女の子が、泣きながら話すのを聞いて彼女は目の前が真っ暗になったそうだ。可哀相なことに女の子はママに『こんな事を話しちゃって自分は悪い子だけど怒らないで。』と懇願しながら話したらしい。 お客さんは物凄く混乱してしまって、でも取り乱す姿を見せるのは良くない、ということだけは考えていたようで、学校には病欠の連絡を取り、子供に動揺した姿を見せられないという気持ちだけでパニックになりながらも、近くに住む彼女の両親に電話して子供を家で見ててもらい、とりあえず家をふらふらと出て予約の入ってた美容院に来たというわけだ。 車の中で、知り合いのソーシャルワーカーに電話して、アドバイスを受けていたようで、何が何やら分からないうちに言われたとおりに警察に連絡して話を聞いてもらい、9歳の男の子を『性犯罪』として、親に一言も連絡しなかった学校側を『隠蔽』として警察にレポートしたと言うことになる。 彼女の友達のソーシャルワーカーはわずかな間にいろんなことを調べ上げてくれて、以前に同じ学校で子供の暴力沙汰があったこと、そのときも学校側は隠蔽して結局父兄が公にして初めて問題になったことを彼女に伝えた。 絶対に学校側にバレないように秘密に警察と連絡を取って、学校側が口裏をあわせないようにしろ、とそのソーシャルワーカーに言われたそうだ。 子供の前では泣けなかったから、とサロンで号泣してる彼女を見て、みんながみんな頭に来ていた。普通の考えだったら、こんな時にサロンに自分の髪の毛しに来てるなんてないだろう、と思うだろうが、学校の友達ママにも話せない状態で、パニックになりフラフラと決められたスケジュールの通りにサロンに来たママの気持ちはわかるような気がする。 そして子供の前で取り乱す前に、『ママはカラーの予約があるから、待っててね。』と普段通りに子供の頭を撫でて出てきたこのお母さんは偉いと思う。ママがサロンで号泣したように家で取り乱していたら、この子供はますます自分を責めるだろう。 この後このお客さんはカットの予定だったのだが中止して担当の同僚が外に連れ出して話を聞いていた。この同僚も2児のママであり、下の子は6歳の女の子。怒りと恐怖は充分わかるはずだし、心から同情して相談に乗ってたことだと思う。 その間、平日の午前中でお客さんはいつもより少なかったとはいえ、この場面に遭遇したスタッフもお客さんも自分の知ってる弁護士、ソーシャルワーカー、カウンセラーなんかの名前と電話番号を書き出して、後で彼女に渡していた。権造のお客さんにも子供専用の心理療法士が居るので、連絡先を彼女にあげた。 ひとつ感心したことは、この場面に遭遇した誰もがおそらく学校名を知りたかったと思うのだが、誰も尋ねなかったことだ。極秘に警察なんかと連絡を取らないといけないと彼女が言っていたのでみんな我慢したんだと思う。権造だってどこの最低な学校なんだか物凄く知りたかったが聞いちゃいけないと思ったからだ。 それにしても、百歩譲って5歳の女の子に大人がいたずらするのだって、ハラワタ煮えくり返る思いだが、9歳の男の子って、一体何なんだろう。 確実にこの話は警察を通して大事になると思うが、このたかが9歳にしかなっていない男の子のこの先を思うと気分が悪いし気が重くなる。 そして、真っ先に親と連携して子供のケアに当たらなければならないはずの学校側が子供を脅してまで隠蔽した罪は物凄く重い。 最低中の最低だ。 そんな先生は免許剥奪して厳重に処罰してほしいし、学校側も重い重い罰を受けるべきだ。 日本とアメリカを比べて、ちょっとは救われると思ったのが、ソーシャルワーカーやカウンセラーや警察の連携がちゃんと出来ていて、自分ではどうしようもなく助けがほしいと思った親が駆け込む場所がちゃんとあることだ。 ポリスもちゃんと彼女の知り合いのソーシャルワーカーの連絡先を聞いて『連携して事にあたる』と言っていたらしいし、彼女自身も『まず自分がカウンセリングに行って子供のケアをちゃんとしたい。』と言っていた。 自分のことに置き換えてみると、もしもも造が、ここ造が、と思っただけで背筋が凍る思いがする。 こういうことはヘタすりゃその後の子供の一生に残る傷となる。いくら親が守っているつもりでも手の届かないところってある訳で、毎日祈るように暮らしていく気分だ。 なんだかとてもやるせない気分になった。 ところで、最初に書いたPCトラブル。 明日さっさと入院することにしたのだが、なんと作造PCも一緒に入院するそうで、戻ってくるまでブログのアップはお休みになりそうだ。 すぐ直るのか時間がかかるのか全く分からないのだが。 ほかにもオンラインでやるべきことって毎日あるので不便極まりない。 早く直ればいいのにな~と思ってくれる人、そして今日の日記を読んで一緒に怒ってくれる人、クリックよろしくお願いします。 ↓↓↓ にほんブログ村 最近、同じPCトラブルにあってた室長。 『アナタは私なんだ。』←お決まりで お気持ちリアルにお察しします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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