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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:雑談
週末はウチに宿泊客が来ていた。
作造の姪っ子の幼なじみで彼女と今も仲がいい、このブログにもコメントくれるatari君である。 1月からマイアミの隣町に英語の勉強に来ていたのだが、学校もホームステイも終了し次の目的地のNYに行くまでの2日間ウチにやって来たという訳だ。 作造も権造も姪っ子ファミリーからずっと名前は聞いていたが会うのは今回が初めてであった。なのでチビに至ってはストレンジャー以外のナニモノでもないはずだった。 2人ともそれぞれめったに無い宿泊客にドキドキしていたようだ。 もも造は相変わらずモジモジしつつも非常に気になっている様子であったが、ここ造はすぐにatari君の事が気に入ったらしく、ウロチョロ後をくっ付いて周り、atari君がシャワー中はバスルームのドアの下の隙間から見えもしないのに必死に中を覗いているし、姿が見えないと権造の所に飛んできてドコに居るのか聞く始末。 『ほえあ~いず ざ ぼ~い???』 『ほえあ~いず まい ふれんど??』 オマエにボーイと言われる筋合いはatari君には無いだろうと思いつつ、すっかりフレンド扱いに苦笑しつつ、コイツは本当に人懐っこいヤツだなぁ~と感心した。 とにかくモールに買い物に行っても気がつくとatari君と手を繋いでいる。作造レストランでも『あいうぉんとぅ~ しっと ねくすととぅ~ひむ。』と、さっさとatari君の隣に座る。家のソファーでatariくんの膝にデレっと座って一緒にDSで遊んでいる。 たっぷりatari君三昧だった2日間はあっという間に過ぎて、今日月曜日のお別れの朝となった。 NY行きの飛行機は昼頃出発だったのだが、今日は普通にチビ達は学校があるのでお見送りには行けない。 なので、atari君にはわざわざチビを学校に連れて行くのにつきあってもらったのだが、ここ造は教室に入る頃からatari君の顔を見ようともしない。 最初から週末だけと言っていたし、昨日も『明日居なくなっちゃうんだよ。』という事は言い含めてあったので、ここ造はコレでもう会えないという事をしっかり悟っていたようだ。 寂しいとこういうリアクションに出るここ造なのであまりくどくどお別れさせるのは辞めておいて軽くハグ程度でお別れした。 学校に迎えに行き帰宅する途中の車の中で無事にNY行きの飛行機に乗って行ったよ、とチビ達に説明していたのだが、やっぱりここ造は家に入るなりダッシュでatari君が寝ていた部屋に入っていき、分かってるくせに両手を広げて 『ほえあ~いず まい ふれんど??』 とやっていた。その後ももも造と2人で黒板に教えてもらったatari君の苗字の頭3文字を書いてたり、風呂に入りながら『ほぇん まい ふれんど かむばっく?』といつ戻ってくるのか聞いてきたり。もも造も夏に帰国した時に会えるのかどうか聞いてくるし、チビ達にはビッグボーイすぎて人見知りするんじゃないかと思った権造の思惑は見事に外れた結果となった。 今日はそんな訳でチビを学校に送った後に一旦帰宅してそれからatari君を空港まで送ったのだが、空港の周りの道路やターミナルが随分変わっているのに驚いた。 普段使わないデルタ航空だったせいもあるが、ターミナルも車で走ってて見落としてしまいグルッと戻る羽目になったり。 それよりも何よりも、、、。 空港のチェックインシステムにはいささか腹立たしい思いをした。 最近はe-ticketでチェックインする人達が殆どであり、チェックインカウンターの横には必ずe-tichetのチェックインの機械が置いてある。 ソレはまあいいとしてもだ、デルタのカウンターの場合はホント分かりづらい配置になっている。 いつも権造達が利用しているアメリカン航空のカウンターは旧ターミナルの方にあり、こっちの方のカウンターはコの字型に出っ張っている。その出っ張った先の方にこのe-tichetの機械があって端っこの方なのでその後の荷物のチェックインのために並ぶ場所というのは人の流れに沿った位置にあるので分かりやすい。 デルタの場合は新ターミナルでカウンターが横一列にズラっと並んでいてこの機械はそのカウンターの真ん中に並んだカウンターに垂直の方向で置いてある。 なので列のど真ん中に機械があり、e-ticketのチェックインを済ませた人が両側に流れる事になり、なんだかゴチャゴチャしている。 これだけでもカスタマーフレンドリーじゃないなぁと思ってしまうのだが、更にatari君と頭を悩ませたのがこのe-ticketマシーンの翻訳のまずさである。 国際空港なのでアレコレ表示言語の選択があるのはいいのだが、肝心の選択した自分にとって分かりやすい言語が理解しづらい言い回しだったりするのは無意味である。 まず、予約番号を打ち込むところは問題ナシなのだが、次の荷物についての表示で固まった。 預ける荷物も今はドメスの場合は有料なのだが、表示されたのは 0 無料 1 $20 2 (いくらか忘れた) 3 (同じく) というものである。 コレを見ると、機内持ち込みではなくって預ける荷物であることは10人居たら10人が理解すると思うんだが、この数字の上に表示されているのが 『手荷物の数』 という文字。 手荷物って書いてあると10人居たら9人が確実に『機内持ち込み』の事だろうと理解すると思うんだが。 なんだかよく分からなくなり結局2人の空港職員に聞いたところ、やっぱカネを払うのは預ける荷物って事でようやく機械の打ち込みが終わりプリントアウト出来た。 その後、丁度e-ticketマシーンのある場所の後方のカウンター2列の表示が『Baggage drop only・荷物を預けるのみ』と書いてあるので、後は荷物を預けるだけの権造達はそこに行こうと思ったら空港職員のおっさんがこっちだという。目の前にはなが~~~~い列。。。。 んじゃ~、あの『荷物をあずけるのみ』って表示は何なんだよ、とイライラっとクレーマー魂に火がつきそうになったのだが、目の前のおっさんに言っても状況が変るわけでもなく、ぐっと我慢して列に並んだ。 そして、、、、。 一体何の為にあのe-ticketチェックインマシーンはあるんだろう、と首を傾げるくらいこの行列は遅々として進まない。本来カウンターで行ってきたチェックインのプロセスの半分以上は済んでるわけだからチャチャっと荷物だけ受け取ったらいいだけだろう、と思うものの、結局列に並んでる時間はe-ticketマシーンが登場する前と全く変わらない。 予定よりも30分ほど早く家を出たのだが結局列の前の方に行った時点で『12:15発のJFK行きの人~!』なんて呼び出しをくらう位無駄に時間がかかってしまった。 なのでチェックインした後コーヒーでも飲もうと言っていたのだが中途半端に時間が無くなりatari君はそのままゲートに向かう事になった。 じゃ~ね、と握手して別れた後、振り返ってatari君がセキュリティチェックの場所に向かうのを何気なく見ていた。 Atari君はどっちの列に行こうか、と一瞬迷っていたようで、あっちに行きかけてこっちへって感じに戸惑った様子を見た時に、旅行はアチコチ行ってるくせになんだか緊張してるようにも見えなくはないな~と権造はクスリとした。 そして無事に姿が見えなくなったので駐車場の方に向かって歩き出したときに、デジャヴに襲われた感覚になった。 思い出したのは自分が初めてアメリカに来たときの事だ。 18歳の権造は今日のatari君と同じようにゲートへと向かった。 セキュリティチェックの箇所でさっぱりどうしていいのか分からなかった権造は思わず一瞬足を止めて他の人がドコに進むのか見ていた。後ろがつっかえないように横にどいたつもりだったが後ろから抜いていったお姉さんにチラっと『邪魔よ』って感じの目で見られた権造は、多分後方で見ているであろう見送りの家族に不安がってるように見えないように迷った素振りをすることなくその冷たいお姉さんの後にくっついてセキュリティチェクの箇所を抜けた。そこで初めて後ろを振り返り、確か泣いてた母造や手を振ってる父造に向かって大きく手を振ってその後は振り返らずにゲートに向かった。 まだまだ仕送りを貰って親の庇護の下の生活のスタートではあったが、精神的な自立への一歩でもあった。 小馬鹿にしたような視線を送ったお姉さんの後ろ姿を睨みつつ、精神的自立への一歩の瞬間に思った事というのは『人に馬鹿にされちゃいけない。なめられたらいけない。』という非常に気負ったものであった。 すでに生まれて初の一人フライトで、ミルクを頼んでビールが出てくる、フォークを頼んでコーラが出てくる、というなめられまくりのマイ英語力に気負った思考はコテンパンにされた訳ではあるが。 そして権造の初入国記念にこの国がやってくれた事。 学生ビザを貰うにはそれ相応の英語力が必要であるのだが、TOEFLを受けてもドコの学校にも入れてもらえないような点しか取れず、結局権造は『学生予定者ビザ』というアホ限定の珍しいビザで入国した。よってイミグレ通過時に見事に目をつけられて別室に連れて行かれ大量の荷物の全部を検査されて挙句にオンナの係官に服まで脱がされた。 空港で冷たい視線のお姉さんに対して『なめられたらいけない』と誓った権造であったがなんてオソロシイ国に来ちゃったんだろうと半泣きであった。 そんな事を思い出しつつ空港を後にして車で家に戻ったのだが、あの時の権造よりもatari君の方が年齢は上だとしても、今って海外に一人で行くってのは他愛もない事になったんだなぁ~としみじみと思った。 最初の一年をホームシックになる余裕も無いくらい必死に過ごした権造は、1年後に初めて帰国した。 当時はまだ国際空港だった伊丹空港に飛行機が降りていく時に、下の方に見えるネオンを見てドバーーーーっと急に涙が出てきて、スチュワーデスのお姉さんに『どうしたの?大丈夫?』と心配されてしまった。 今の留学生ってこんなにセンチメンタルになるんだろうか、と考えて、いや~違うよな~とすぐに考え直した。 外国に行く、という事に抵抗が無くなって来てるのはとてもいい時代の流れだと思う。 そんな訳で。 atari君の後姿を見てなんともノスタルジックな一日となった。 ノスタルジックであったと共に衝撃の瞬間もあった。 朝、作造との会話。 『あ~、今日から3月やんけ。』 『そうだよね~~。』 『、、、、、ああぁ???そーいえばアレちゃうか?』 『アレって何。』 『毎年忘れるアレやアレ。いつや?』 『、、、、、、?、、、、、(ハッ!!)いつだっけーー??』 『4日とか2日とか7日とか、そんなんやったんちゃうか??』 『あ~~、なんかその辺だよねぇ~~。いつだっけー??』 そう。 今年も見事に忘れられていた結婚記念日である。 で、今年も作造に先に思い出されてしまったのだが、今年はなんと2人とも日にちを忘れてしまっている。。。 2日か4日のどっちかだと思うのだが、ズバリ決め手になるモノも無く、脳ミソの中の引き出しを急いで引っ掻き回してみるも収穫ゼロって事で、、。 さて、ここで権造が取った行動とは? 知りたい人、ここでクリックよろしくお願いします! ↓↓↓ にほんブログ村 正解: 権造は一瞬考えて、姉造とタマ造(義妹)から貰った結婚式のアルバムを探しにクローゼットの中へ潜入。ガサガサ引っ張り出して写真の日付を見てみると、3月3日とある。 急いで作造の所に戻り、 『日本のカメラの日付で3月3日ってあるから、時差考えると2日だよ、2日!』 『、、、、、、オマエ、、、、そこまでせんと分からんか、、?』 『、、、、、、それもそうだよねぇ、、、、。』 誰か、、、。 来年の2月25日過ぎあたりに権造に『もうすぐ3月2日』と連絡していただきたい。 クリック同様、こっちもよろしくお願いします。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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