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テーマ:ニュース(100221)
カテゴリ:外から見た日本について
ここ数ヶ月、まるで呪われたかのように頭の片隅でずっと悩んでいる事はチビの学校を変えるかどうかという事だ。まだまだ考えが固まらないのでとりあえず選択肢を増やす為に他の学校の入学試験も受けさせようと思っている。
そんなドヨヨ~~ンとした気分にとどめを刺すようなニュースと言えば、『こども手当』と『高校無償化』である。 丁度愚兄とさま氏も自分の日記に書いていたのでコメントに書ききれなかった分をこっちに書いてみようと思う。 元々、児童手当って自民党時代も少子化対策の一旦だったと思うんだが、今回のばら撒きはふざけるにも程があると思う。 少子化対策、という点では、子供手当ては殆ど意味を成さない。あくまで今現在暮らしている子供を対象にしているからだ。もしも少子化対策として真剣に民主党が打ち出したとしたらアホとしかいいようが無いと思うが、まさかコレで将来子供が増えるとは思ってないだろう?? すでにNHKの街頭インタビューで子供手当ての使い道を聞かれた親達の答えを聞いても分かるように、今ある生活をチョコっと豊かにしようと思ってる親が多い。 『今ウチの子はバレエとピアノを習ってますが、子供手当てを貰ったら水泳教室に通わせたい。』だとか、『塾の他にお稽古事をさせてあげたい。』という意見が多い。 そして、どこかの水泳教室もインタビューされていて、子供手当てを見込んだ新しいクラスを設置するとかやっていた。 って事は、、、子供手当てって何の為にあるんだろう?? 単に一般家庭に毎月お小遣いをあげてるだけにならないんだろうか。 そしていろんな人がすでに言っていることだが、『外国人で子供が母国に居ても受け取れる』とか、『日本人で子供が日本に居ても親が海外で働く場合は受け取れない』って一体何なんだろう?? 外国人対象という事に関しては、合法的に働いて税金を納めている限りは少しは恩恵があってもいいと思う。但し。『実子が日本で親と一緒に滞在している』と言う限りで。何だか『養子縁組であってもオッケー』と海外の子供にも大判振る舞いするらしいが、そんな事をしていたら、中には子供手当て目当ての犯罪(バンバン養子縁組してこども手当をがっぽり頂く)だって出てくるかもしれないし人数制限だって必要かもしれない。ま、人数制限なんて設ける事態にでもなれば、そもそも子供を助けるって主旨から外れてしまうんだが。それ以前に、国民の税金が親が日本で働いてるっていうだけで海外に出て行ってしまうのってどうなんだろう。 海外から日本に仕事にやってくる人と一言にいってもバラバラである。外資のトップで日本に乗り込んできてものすごい給料を貰っている人から、違法で住み着いて働いている人までさまざまだろう。 ものすごい給料を貰い母国に子供を置いてきて悠々自適に暮らしているビジネスマンに月に2万6000円の小遣いをあげる必要なんてドコを探しても無い訳だ。そして以前に書いた事があるが(異国に外国人として住むということ、昨日の続きなんですが)権造は不法滞在自体を認めたくないのでいくら税金払っていても不法滞在してる人達にはやはり子供手当てをあげる事も無いと思う。不法滞在自体をどうにかするのが先決だからだ。 大体、外国人日本人に関係なく一律に誰にでも支給する必要ってあるんだろうか。 格差社会格差社会と言いながら、富裕層にまでお小遣いあげるというのは普通に考えておかしくないか?日本がお金が余ってるくらい潤っているのなら話は別として(それでもそんなばら撒きは無駄遣いだと思うが)、財政赤字がGDPに対して10%になる(数字あってる??)といわれてる中、そんなとてつもない金額を意味が良く分からないままばら撒くのは無謀というほかない。 少子化に引っ掛けて考えるとすると。 例えば権造が日本に住んでて月々2万6千円ずつもらうとする。 やっぱそのお金はチビの塾代やお稽古事に消えるかもしれないし、月一パーーーーっと派手に外食して一気に使ってしまうかもしれないし、勿体無いと思って貯金するかもしれない。確かな事は『だからもう一人頑張ってみよう。』とは思わないという事だ。 日本の場合、特に都会部では幼稚園や託児所がものすごい待ち状態だったり、地方の産婦人科で医師が足りなかったりして地元で出産出来なかったりという事態もある。 そんな中、月々2万6千円貰えるからと言ってそんな粗悪な環境の中、子供をもう一人と思う人って少ないと思う。 だったらそのこども手当の莫大な予算を、託児所を増やしたり産婦人科の医師の養成や給与アップに使ったり不妊治療の助成に使ったりした方がよっぽど先を見た政策だと思う。 ちょっと前にNHKのニュースの中で小学校の一部を託児所だったか幼稚園として使用する、という取り組みが紹介されていた。少子化がささやかれる中、小学校の児童数自体が減っているわけだから、こういった既存する施設を有効に利用して地域に役立つ方法で活用していくのは素晴らしい事だと思う。 大企業は託児所を設置した所も少しずつ増えているようだが、まだまだ普及と言うまでには程遠い。国は一部の大企業だけでなく企業と呼ばれる中の多くを占める中小企業にまでこういう託児所を浸透させていくように予算を使って欲しいものだと思う。 中小企業の場合、規模自体が小さいから各企業に託児所を作っても成り立たないと思うのだが、地域ごとに幾つもの企業をまとめて、そのエリアごとに託児所があれば、子供が熱を出したりしても駆けつける距離に居るとなると安心して働ける親も多いと思う。 権造が通っているドクターは総合病院の敷地内にあり、抜け道として敷地内を通って行くのだが、途中に託児所がちゃんとあって多くのこども達がママやパパの働くすぐ近くで元気に遊んでいる。ああいうのを見ると『親が働きやすい環境ってこういうのなんだろうな~。』と思う。 昔と違って今は孫の面倒をお願いできる祖父母が近くに居るという家庭も少ない。 そして共働きでないと生活出来ないような時代になってきている。 という事はこれからも『働きながら子育てをする』親はどんどん増えていく。 ところが現状としては、働きたくても預ける場所が無く諦めてしまう親も多い。そのしわ寄せは唯一の収入源である父親にも及んでいる。自分が働かねばと言う責任感は悪い方向に向かった場合、自分だけが働いている→仕事は自分の使命である→生きていく上の重点は職場に向かう、というパターンに繋がり、『育児休暇なんてとんでもない。』『会社を子育てのために休むなんて恥ずかしい。』といった思考を生んでいく。そんな状態で育児休暇を奨励しても浸透するはずが無い。大体、ニュースなんかでよくヨーロッパ、その中でも社会保障の進んでいるフィンランドやオランダなんかを例に挙げて育児休暇を云々言っているが、そもそもの文化や土壌が全く異なって居る訳で、メンタリティが全く異質なほかの国のシステムを真似しようったって上手くいくとは思えない。 全く国民の状態を理解しようとしない政府にどうあれば安心して子育てが出来るのかをまず教育して、それをちゃんと施行できる政府を作っていくことから始めなければならないわけで、まだまだ道のりはかなり遠い。 働きながら子育てとか働きたいけど働けない親、という事をグダグダ言っているが、コレは子育てを放棄していることではない。収入が2つある家庭が増えてきているし確実にこれからも増えてゆくという事だ。 自分だって今、働きながら子育てしてる真っ最中であるが、どっちも必死に頑張っている。 日本に比べ恵まれた環境にあるのでありがたいと思うがやっぱり両立していくのは大変な事だと思う。子供と過ごす時間自体は減ってしまうけれど、チビ達には働く両親の背中をみて育っていって欲しいと思うし、チビと過ごす時間も宿題と家事に追われてしまうが残ったわずかな時間は目一杯フル活用して濃い時間を過ごしている。 コレがいいのか悪いのかなんて分からないし、そもそもいいか悪いかで括れる事でもないし、結果はチビが大人になってから初めて見えてくるんだろう。 あ~~、そういえば、『高校無償化』についても吼えたかったんだった。 少子化問題も吼え足りないが、今日も遅いしまた今度。 今週はチビ達が春休みなので仕事以外の日はチビにもまれて過ごしている。 月曜日なんかは家でゴロゴロしてるだけだったが、チビは一日ベッタリで嬉しかったようだ。こういうのを見てると可愛いな~と思うし、ちょっと悪いな~とも思う。 普通に親も悩みながら日々をおくっているんだから、政府にはもうちょっと頭を悩ませてもらってマシな政策を作り上げて欲しいものだ。 菅さんだったか小沢さんだったか、こども手当について質問されたときに『(マニフェストで)やるって言ったからにはやる。』と威張って断言してたが、ただやるって言ったからって内容がどうでもいいのでは話にならんだろう、と思う。 それ以前に、すでに沖縄問題でやるって言ったのに全然出来てないじゃないか、と呆れる人、クリックヨロシクお願いします! ↓↓↓ にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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