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日曜、21時のNHKの番組で、世界の3つの異なる場所で同時に起きる出来事、一見するとそれぞれ関係のないようなことが実は、深いところでつながっているんだと。つまり地球は一つの運命共同体で、我々人類は宇宙船地球号の中の同じ乗組員なんだってことなんですね。まず1つ目は、太平洋、珊瑚礁の上にできた海抜2mのツバルという小国。2つ目は、アメリカはニユ-ヨ-クにある地球温暖化ガスの排出権の売買を仲介する会社、3つめは、経済発展がめざましい中国の工業都市、重慶、そこにある石炭の採掘企業。二酸化炭素(石炭や石油を燃やすと必ず発生する)やメタンガス(油田や炭坑から出ることもある)が空気中に増加すると、結果的に地球の大気の温度が上昇し、極地の氷が融け、おまけに水が膨張するため海水面が上昇し、ツバルのような海抜の低い国は、水没してしまうのです。また、中国やアフリカにおける砂漠の拡大、大型台風の発生なども地球の温暖化が原因の1つではないかといわれています。今年2月の下旬、ちょうど大潮の日、ツバルでは、海水面が高床式住居の床上まで上昇してしまったのです。原因が分かっているのなら、温暖化ガスの排出を世界の各国が削減努力すれば良いのですが、2000年に京都で開かれた国際会議で提案された「京都議定書」にその排出量が1位であるアメリカと2位である中国が参加していないんですよね。アメリカは、開発途上国が技術を向上させ排ガス量を減らすべきと主張するし、開発途上国は、先進国は今まで自由に排出してきたくせに、いまさら我々には我慢しろというのはおかしい。例えていうなら、自分たちは先に食事を済ませ腹一杯になったから、あとで食べ始めたグル-プは、半分で我慢しろといっているようなものだと。発展途上国の人たちも、当然我々も、先進国の人たちと同様な良い暮らしがしたいといっている。それは当然のことかもしれない。でも、そういっている間に、小国ツバルは海に没し、さらに大規模な気候変動が起き、その裏でガスの排出権までもが先進国と途上国の間で売り買いされるんでしょうね。この状態を解決するには、各人の生活レベルをダウンサイジングするしかないんだろうけど、これがなかなか難しい。このまま中国やインドの経済成長が続くとどうなってゆくのか・・・・・・・。考えさせられる番組でした。
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