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カテゴリ:民俗・習俗
香川用水が、3次制限だそうで、4次制限も検討されているようです。
私の住んでいるところは満濃池の水なので、直接は関係ないみたいですが、今年は満濃池も貯水率が半分ぐらいだそうなので、節水に心掛けようと節水コマを取り付けました。 香川県では、吉野川水系(高知の早明浦ダム)の水を、14%ほど使わせてもらっています。 (高知県2.5%、徳島県68% なぜ100%にならないのか不思議) 高知下流部ではダムの放流で洪水が度々起こっていることを思うと、高知の方には大変感謝です。 香川では、雨が少なく大きな川もないので、溜池を作って対処してきました。 それでも日照りが続けば、溜池も干上がり、飲み水を手桶に入れ、ヒシャクで稲の苗一本1本にかけて乗り切ったという話は、今でも昔話としてよく聞きかされます。 水も枯れどうしようもなければ、雨が降ることを神仏に願う雨乞いを行います。 香川県で有名な雨乞いとしては、菅原道真が坂出の城山に登って行った雨乞い。 (これで雨が降ったので、菅公は一気に人心をつかむことに成功する。) 香川県下での雨乞いのパターンは次のとおり。 1.村人が、寺社の境内で、鐘や太鼓、ホラ貝など鳴らし雨乞いの踊りを踊る。 滝宮念仏踊りなど。 2.山の頂上で大火を燃やし、鐘や太鼓を叩き鳴らし祈願する。 3.龍神をの住む池などから水をもらって田畑にまいて雨乞いをする。 尾瀬神社(仲南町)の神事。 4.ワラや竹で作った龍を村人がかつぎ、鐘や太鼓で練り歩く。 5.寺や神社にこもって、昼夜を徹して祈願する。 6.竜神が住むといわれる聖地に、石や牛馬の骨?などを投げ込むなど、竜神が怒るような事をして雨を祈願する。 知っている範囲ではこの6パターン、後はこの組合せになるので細かく分類するともっと多いかもしれませんが、やり方はちがっていても、龍神に祈願するという事に変わりないようです。 4.のワラで作った龍のことを、リュウゴンさんといい、龍権と書きます。 県下には、この龍権を祀る龍権神社も何社かあります。 ○○ゴン という言い方が、怪獣みたいでちょっと面白く、結構古いネーミングの方法が今でも残っているのだなぁと興味深いです。 今はどうかよくわかりませんが、昔は雨乞いで使う火を、金刀比羅宮へもらいに行っていて、遠くの村からも火を貰いに来ていたようで、それだけ切実だったのだとわかります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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