カテゴリ:静岡の和レトロ
西伊豆にある港町、松崎。明治初期から大正時代、養蚕の町として栄えたところで、漆喰の白と瓦の黒のコントラストが美しい「なまこ壁」の家々が点在しています。この「なまこ壁」とは壁面に四角い平瓦を並べて貼り、「目地(継ぎ目)」に漆喰をかまぼこ型に盛り上げて塗る外壁の様式です。その目地の形がなまこに似ているため、そう名付けられました。本来は防火、保温、防湿などを目的として作られたとか。 昔は松崎地区一帯と南伊豆・下田周辺に、このなまこ壁の家や蔵がありましたが、昭和30年代以降、大幅に減ってしまいました。現在ではこの美しい景観を残そうと町ぐるみで保存に力を入れています。 伊豆文邸 呉服商の商家だった伊豆文邸は明治時代に建てられました。母屋は、木造2階建て述べ約260平方メートル。正面の帳場や土間が残されており、建物の裏手にはなまこ壁造りの土蔵2棟もあります。それにしても見事な黒と白のコントラストです。 中瀬邸 明治中期に呉服商家として建てられた、中瀬邸。大地主の建物は、財力を生かした贅沢な木造建築です。現在内部は博物館になっていて、当時を偲ばせる調度品や道具を見ることができ、パネル、モニターによる紹介、漆喰鏝絵の実演などが行われています。 松崎観光協会【HP】 静岡県賀茂郡松崎町松崎 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.07.17 00:50:59
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