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宣伝にはやや早い気もするが、2007年3月17日、「山谷~やられたらやりかえせ」上映会@新宿(東琢磨さんと本山謙二さんによるトーク・ショー付)。岸幸太さんという若い写真家にも以前会った記憶がある。映画自体は、2005年の10月15日に既に見ている。以下、その模様。
やられたら やりかえせ -『山谷』・『公園』上映会 1- そこで私は書いている。 岡林信康の「山谷ブルース」でも知られるが、おそらく「今日の仕事はつらかった/あとは焼酎あおるだけ/どうせどうせ山谷のドヤずまい//工事終わればそれっきり/お払い箱の俺たちさ/いいさ いいさ山谷の立ちん坊/世間うらんで何になる」という一面的な理解は適当ではない。『山谷』で描かれるのは、労働者たちの嘆きではなく、叫びである。冒頭、佐藤監督が「山谷を被害者として、ああ可哀想だね、で終わらしちゃいけない。だから、労務者の暴動もどんどん撮っていく」というようなことを語っていたように、映画は労務者という主体を浮かび上がらせていく。 …上映後、当時の山谷争議に参加し、現在でも地道に運動を続けている人の講演があった。話すことが得意な人は前で話し交渉する、書く人が得意なことは書く、戦略に長けている人は戦略を考える、掃除が得意な人は掃除する・・・寄せ場に集まってくるような人は“ダメ”な人間が多いが、自分の得意なところを持ち合って協力して、あのような争議が生まれたと語っていた。しかし、あれから20年、映画に登場している人たちはほとんどみんな「無念」の死を遂げていったという。その無念さを晴らすためにも、これからも闘いを続けていかなければならないと話した。 以上、以前の日記から。ところで先ほどコメントにも引用したが、岡林は「ジェームス・ディーンにはなれなかったけれど 生き続けることが できて良かった あぁ 」と歌った。しかし、それがそもそも「生きるための闘争」であった人たちにとっては、逃げる場所とは一体どこにあるのだろうか? ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○ photographers' gallery からのお知らせ ◎岸幸太写真展「傷、見た目」 ■会期:2007年3月6日(火)~3月21日(水) 12:00~20:00 会期中無休 ※ 3/17(土)上映会の行われる時間帯は、閉廊となります。 ■会場:photographers' gallery + IKAZUCHI ★「寄せ場」と呼ばれる町の数々。私は、そこで暮らす人間の在り様を泊まり込み、 通いながら写真を撮る。人間への興味は、その人の持つ傷であり、見た目から始ま るはずだ。直視することで照射されるのは私自身であるのかもしれない。監視社会 の中で私たちが、見ることを躊躇してしまう人間の持つ傷、無視してしまう生を私 は見続けようと思う。町を歩いて、写真を撮るシリーズ。 今回の主な撮影場所は、大阪市西成区、東京都台東区。 展示内容:ゼラチンシルバープリント、279×356mm、額装、約60点 ◎2007年3月17日(土)岸幸太写真展「傷、見た目」関連イベント第1弾!◎ 山谷労働者の姿を正面から撮影したドキュメンタリー映画「山谷~やられたらやり かえせ」(佐藤満夫・山岡強一監督、1985年、16ミリ、カラー、1時間50分)を上 映いたします。上映後には、東琢磨氏、本山謙二氏をゲストに迎え、トークショー も行います。 ◇映画「山谷~やられたらやりかえせ」上映会◇ 企画:photographers' gallery(担当:岸幸太) 協力:「山谷」制作上映委員会 ●上映1回目 開場13:40 開演14:00~ ●上映2回目 開場16:40 開演17:00~ ※各回ともに料金1000円、定員25名、入替制。【要予約】 ■トークショ- ゲスト:東琢磨、本山謙二 進行:岸幸太 開演19:20~ 参加費無料! トーク内容は後日、webにてお知らせします。 ※トークショーの予約は不要です。当日会場へお越し下さい。 ※会場の都合により満席(30席)の場合は立ち見になる場合がございますので、 ご了承ください。 詳細URL 【上映会お申込み方法】 ▼お申込みフォームよりお申込みください。 上記フォームから申し込めない場合は、photographers' galleryまで メール (pp@office.email.ne.jp)、またはFAX (03-5368-2631) にて 「お名前/ご連絡先/参加人数」をお知らせください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 13, 2007 12:19:57 AM
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