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国内チーズ生産量の90%を占めると言われる北海道。生産者は80社を超えたとも言われていますが、それらは皆ここ10数年に立ち上がった工房です。
そんなチーズ業界ですが、やはり先駆者と呼ばれる存在の方がいらっしゃいます。チーズは「石けんみたい」と言われていた70年代にすでに本格ナチュラルチーズを作り始めた3人。 近藤恭敬さん 横市英夫さん 西村公祐さん 今回から3回に分けて、この3名の先駆者が作ったチーズをご紹介したいと思います。 まず第1回は「瀬棚町・こんどうチーズ牧場」さん。 近藤さんのチーズを食べていつも思う事は“やさしい”味わいです。 話が逸れますが、チーズと言えばフランスが当たり前の時代ですが、チーズが日本に輸入され始めたばかりの頃は、オランダ、そしてデンマークのチーズが大半を占めていたそうです。特にデンマークは東京オリンピックから大阪万博にかけて全国各地で大プロモーションを行っていたそうです。今でもデパートのチーズ売り場では必ず見かけるのをご存じでしたか?北海道よりも小さな国土のデンマークですが、全世界に酪農製品を輸出する“酪農大国”なのです。 近藤さんは60年代、そのデンマークでチーズ製造を学び日本人として初めて“マイスター”の称号を得て帰国しました。 70年代、日本に戻り、酪農から始められ、地元のミルクを地元で加工する地域システム(いわゆる地産地消)を作ろうとされたそうですが、時代はまだそこまで追いついていなかったようです。 その後、80年代になりようやくチーズを出荷するようになり、現在では後進の育成にも力を注いでくれていて、日本全国にその教えを受けた生産者が大勢います。 近藤さんの作るチーズは「ハバーチ」と呼ばれるデンマークの伝統手法で作られるセミハードチーズ。口当たり優しく、誰もが親しみ沸く味わいです。 おすすめは“キトピロ”の入ったタイプ。“キトピロ”とは北海道で春先が旬の山菜で、ピリッとした辛みとニンニクのような香りが特徴。“行者にんにく”とも呼ばれます。 私もフェアーなどで近藤さんのチーズを販売した事がありますが、全国にそのファンは多く、生産量が少ない事もあり「あっ!」という間に売り切れてしまいます。まさか、ネット販売で手にはいるとは思ってもいませんでした! こちらのお店ではご注文をいただいてからの切り立てを販売してくれますので、なお嬉しいですね! ※紹介しました商品が価格変更や売り切れとなっている可能性もございますのでご了承ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月30日 14時03分32秒
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