酔って候(酔候日記）

『敵に塩を送る』とは、戦国時代に敵対関係にあった武田信玄と上杉謙信の逸話から出た言葉といわれています。

塩不足で苦しんでいる武田の領民に対し、上杉謙信が自国の塩を送って助けたことから、敵対している相手であっても、相手が苦しんでいるときには手をさしのべることを、『敵に塩を送る』というようになった訳ですが、

我が後輩のNは、この春転勤になりました。
転居に際して、敵対しているとまでは言いませんが、あんまり相手にしてくれなかった同僚Rくんに、「実家からもらった高菜漬けがあるんですが、もらっていただけないですか？」と挨拶がてらうかがったらしい。

そこでRくんも「あぁそうですか。有り難うございました。」と応えたのだが、Nが去った後に、スーパーの袋の中にあった高菜漬けを見て驚いた。
確かに高菜漬けはあったが、その他に一本だけの袋がしわしわになった魚肉ソーセージ、賞味期限が二年以上前に切れたドレッシングなど、賞味期限切れした食品が数点・・・。
きっと冷蔵庫の残り物だったのでしょうね。

敵に塩を送る・・・どころか、敵に生ゴミを送る困った後輩には、もう二度と関わりたくないづかごんでした