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すこし考えた末に、好ましくないが車で帰る事にした。
やはり信号は動いておらず、表通りはかなり混んでいた。ちょっと交差点があると、そこで往来が止まってしまう。 なので、なるべく幹線道路を避けて、通ったこともないような裏道脇道をあてずっぽうに走って、なるべく大きな交差点と信号・踏切を避けて帰った。 これが結果的に上手くいったようで、ふだんは15分の帰路を30分で帰る事ができた。 職場を出る前に、携帯のワンセグで漁港が冠水している映像を見た時には 「現地の人は皆、非難して無事なのでは…」と期待していたが 帰りの車内、写りの悪いカーナビのテレビで 名取市の平野部を津波が遡っていく空撮映像を見て、甚大な人的被害が避けられないと解った。 途中、車内で大きな揺れを感じた時もあったが 道路脇にあるどこかの資材倉庫では、フォークリフトに乗ったおじさんが平然と仕事を続けていて 「帰宅を急ぐ車で道が塞がってるこんな状況でも、業務を切り上げずに働いてるなんてすげえなあ~」と感心した。 反面、住宅地では、余震を恐れてか多くの人が玄関先に出て立ち話をしていた。 (ほとんどが“おかあさんと子供”。) 何箇所か、瓦の落ちた家や倒れたブロック塀をいくつか見かけたが、傾くほど壊れたような建物はひとつも見なかった。 マンションに帰り着いたのが17時。オートバイが二台とも倒れていなかったのでひとまずホッとした。 「でも、部屋の中はどんな事になっているやら。本棚が倒れたりしてたら嫌だなあ」と思っていたが、 “少し散らかった”程度で大した事はなかった。 本棚には、つっぱり棒で固定-まではしてないけど、底面にクサビみたいなゴムを噛ませる「倒れ防止」を施してあったので 多少は効果があったのかも知れない。 被害らしい被害は、パソコンデスクのてっぺんに置いてあったプリンターがおっこちて部品の欠片が散らばってたのと (調度インク切れを起こしていたので、わざわざインク買って動作確認するか・いっそ買い換えるか思案中。) 室内保管していた自転車が倒れた拍子にギアが“飛んだ”みたいで、1速~3速が使えなくなった程度。(まだ直してない。) あとは、台所の食器や調味料が散らばってお皿が割れたり欠けたりした程度で大した被害はなかった。 とりあえずライフラインの確認をしたら、電気は停電。水は出た。 ガス(プロパン)は止まっていたので、ガスメーターのリセットボタンを押したら復帰した。 もし都市ガスが止まったら復旧するまではかなりの時間を要する筈なので、こんな時だけはプロパンが有利だなと思った。 「とりあえず電気がいつになったら復帰するのかわからないので、暗くなる前に部屋を片付けなければ」と思い 18時頃まで掛けて片付け、さらに部屋の中で本棚の上など高い所に置いてあった物を下へ降ろした。 いちばん面倒だったのは、床に散らばった爪楊枝と 落っこちたトースターからあふれたパン屑を拾い集めた事w といえば、どれだけ「大した被害じゃなかったか」がわかってもらえると思う。 調度暗くなった18時半頃にそうじと片付けが済んだので、 道路状況はどうなのか?商店はやっているのか?を確かめに 使えるギヤが半分になった自転車で街の様子を見てくる事にした。 その4・街中編へつづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月26日 22時22分54秒
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