カテゴリ:面白履歴書・小説風
少し待ったが池田先生から連絡が入ったようだ。
「先生は急用が出来、来れなくなった」という。 その電話の応対は ”とても偉い方への応対”だった。 池田先生はこのビルのオーナーであり、 塾の経営もしていることがわかった。 丁重に書類を渡し、帰ることにした。 大学へ行くと研究室の長谷川君が、 「池田先生はツーシーターの車で警察につかまったらしいよ」 なんでも夕方に無灯火で新宿あたりで警察に止められたのだという。 買ったばかりの新車で電気のつけ方がわからないと言ったのだという。 長谷川君は軽トラだよきっとと笑った。 僕はたまプラーザのビルオーナーだと知ったことを告げると、 いったい二人乗りの車って何だろう?と謎は深まった。 さらにそこへ、 研究室の藤本君がやってきた。 「先生は新宿にマンションを買ったみたいだよ。 不動産は7箇所持っているみたいだ」 と言うのだ。 後にこの藤本君から驚くべき報告がくる。 話を総合すると、 憶測もあるが・・ つい最近まで貧乏だった先生は、 何かの事業を起こし、 不動産を買い、 その不動産を貸したり、 自分の事業拠点にしているのだろうということだ。 先生はプライベートのことはあまり語らないので、 憶測の粋ではあったが、だいたいは当たっていたはずだ。 僕は以前から不動産投資に興味を持っていたので、 この時、先生が貧乏を脱出したことは、 僕にとって「ヒーロー」の出現だった。 《続く》 ← U^ェ^U ぽちっと ←良い内容でしたか?YESなら☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/12/07 12:05:42 AM
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