カテゴリ:面白履歴書・小説風
大学を卒業して2年。1本の電話が鳴った。「おー、俺だよ藤本だよ。元気か?」 「あれニューヨークじゃなかったっけ?」 大学卒業後、藤本君はニューヨークへと飛んだ。 その当時、まだパソコンはマックはとても高価で珍しかったころ、 彼はマックを勉強していたのだ。 「Mac用日本語ワープロソフトを開発したんだけど、 C社が買ってくれたんだよ、1億円で」 い・・・・い ・ ち ・ お ・ く 24歳の僕には桁違いだ、聞き間違えたかと思った。 本当か? C社といえば、 カメラメーカーのトップ企業、 今やソニーをも抜いて弱電のトップメーカーにのし上がっている。 彼は日本で最初のMac用ワープロソフトを完成させたのだった。 僕にとってまたまた 「ヒーロー」が現れた。 「遊びに行ってもいいか?」 「おー、待ってるよ」 藤本君は現れた! 金髪の女性を連れている。 それだけでも別世界だった。 僕の家は向ヶ丘遊園だが、このあたりで金髪の女性など見たことが無い。 「あがってくれ」 「おぉ」 藤本君から1億円の話を聞いた。 三人で数ヶ月で開発を終えたのだという。 準備期間を入れて2年だ。 それを上場企業に売ってしまうことも凄い。 毎年売上げの数パーセントが入るらしい。 あっという間に億万長者出現だ。 毎年数千万入る計算だという。 驚きの連続だった。 本の中の英雄では無い! 目の前に億万長者が二人も現れたのだ。 誰だって、こんな凄い見本を見せられて普通に過ごせる人間はいない! 面白いことに 「僕もできるんじゃないか」 「同じことは無理でも、成功したい気持ちを強く持てればできるはずだ」 そう思えた。 目の前に光が差した、 勇気をもらった! このような友人がいることは誇りにもなった。 彼が作った会社の名はエルゴソフト。 後に役員から退き、またまた大金を手にし、次なる夢に向かっていく。 《続く》 ← U^ェ^U ぽちっと ←良い内容でしたか?YESなら☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/12/07 12:00:03 AM
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