「Macさん、参加者は300人を超えています」
この企画は当たった。
今まで20人が最高だった参加者は予想をはるかに超えた。
東急インとも打合せをしたが、困ったことに
立食パーティーでも200人以上入れる会場は無かったのだ。
逆に人数を制限しようと思案している間もどんどん参加者人数は増え続けていた。
「Macさん、400人を超えました。男100人、女300人ほどです」
「よし、締め切ろう。それにしてもこのビルこんなに従業員いたっけ?」
パーティーは二日に分けて行なわれた。
僕は司会者となり場を盛り上げた。
イス取りゲームのような「ムコ取りげーム」男性を女性が奪い合うゲームだ(笑)
他「腰と腰で風船を割るゲーム」などをした。
勝者にはハワイ旅行もある。
バツゲームはオカマの化粧を施した、
女装してお酒をついでもらった。
会場は割れんばかりの歓声で弾けていた。
「楽しかったよMacさん」 「本当に死ぬほど笑った」
「モテない俺がモテたよ」 「またやって」
皆口々にお礼を言ってくれた。
その後の販促会議が結束したのは言うまでも無い。
ビルの売上げは1%伸ばすことも大変だ。
しかし、全フロア合同のスタンプラリー等が当り、売上げは飛躍的に伸びた。
今までは20人以下の参加人数だったバス旅行も6台を連ねた。
親睦会の成功、売上げの飛躍的向上で、
大森駅ビル関係者、東急イン、
JR社長とも一緒に飲むことになった。
お偉い方々とせっかくの機会ではあるが、
まだまだ同じ目線で話をすることなど、とてもできなかった。
大森時代に経営が少しわかった、
利益を出すための「仕入れ」も覚えた。
ブランド品のファッションショーも何度も見た。
原宿、表参道、青山・・
デザインメーカーを回った。
ここ衣料品専門店で一番学んだことは「感性」だろう!
良いデザインは集客する(=お金を生む)
オシャレな商品は人を惹きつける。
外観をオシャレに変更すれば、店舗をも蘇らせることができる。
美人も「顔」という「デザイン」なのだ。
「ブランド」の作り方も学んだ。
イメージ戦略がいかに大切かも。
この会社は僕にとって大きく成長する良質な畑だった。
ここで運命の人と出会うこととなる。
その男は・・
(左 高柳明夫 と 右 Mac Nakata)
身だしなみがうるさい会社であったが、
ひげ、ジーパン、スニーカーを唯一許されていた。
遅刻の常習犯だが上からは、
「特別な才能を持っている人」として認められていた。
《続く》
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